「JAMSATシンポジウム2018」開催される

3月10日、11日、お台場の日本科未来館において、総会と「JAMSATシンポジウム2018」が開催されました。
昨年は、京都嵯峨野での開催でしたが、今年は東京お台場で開催されました。
従来、総会、シンポジウム共、初日午後より開始されていましたが、今年は総会を午前11時より、シンポジウムは13時半よりの開始と変更されました。

総会出席者:19名(委任状を含めると94名で総会成立)
シンポジウム出席者
10日出席者:60名(内、登録未出席者11名)
11日出席者:40名(内、登録未出席者11名)
懇親会出席者:38名

今回は会員以外の方の出席が多く、特に懇親会出席人数は総会出席者の2倍という、ちょっと考えさせられるイベントとなりました。会員以外の方の衛星通信への関心の高さや広がりと言った大きな環境の変化の波を感じました。やはり、各大学の小型衛星への取り組み、一般の方々の宇宙開発への関心や、実際に取り組んでいる団体などの広がりが大きな要因となっていることを感じました。

シンポジウムは10日午後13時半より始まり、当初予定していたプログラムより2日目の最後に、九州工業大学と東京工業大学の講演が追加されました。

<JAMSATシンポジウム2018>
10日(土)
・アマチュア無線帯の衛星電波受信(倉原直美JE6GXN)
衛星受信ビジネスの現状について紹介
・NEXUS報告(山口清(日本大学)、上田穂積JA0FKM)
日本大学、JAMSAT、共同開発の各種通信機器、トランスポンダ搭載小型衛星について
・超小型探索機(OMOTENASHI)受信ミッションに向けて(鳥居航JAXA)
超小型の月着陸技術の開発と実証、6Uサイズ約14㎏の超小型探索機について
・リーマンサット・プロジェクトの紹介(嶋村圭史JI1SYC)
ビジネスマン同士で衛星を打ち上げようとする団体
広報担当の女優さん(橘さおり)も参加
URL⇒http://www.rymansat.com/
・Es’hail-2 (P4-A) and other news from AMSAT-DL(Peter Guelzow DB2OS)
現地よりSkypeにて講演、P4Aの最新情報を提供

11日(日)
・AMSAT-NA’s FOX-1 and GOLF Program(Paul Stoetzer N8HM)
現地よりSkypeにて講演、FOX衛星等の最新情報を提供
・和歌山大学での国際宇宙ステーションHamTV受信プロジェクト(森田克己JA3RVS)
和歌山大学のパラボラアンテナを利用してHamTVの受信活動の状況を報告
・5千円で誰でも作れるSDR 新世代衛星地上局(今村謙之JI1SZP)
自作のSDR受信設備の紹介とそのマニュアル整備状況を公開
・ダイポールで衛星通信を!(中村英治JA1CPA)
長年、個人で研究してきた衛星通信技術の成果を報告
・九州工業大学BIADSプロジェクトの紹介
(Apiwat Jirawattanaphol S4SCI/ JE6RJA、岸本真生子)
・東京工業大学Origami Sat-1プロジェクトの紹介(坂本啓、中西洋喜)
宇宙で大きく開く薄膜太陽電池を搭載した小型衛星の紹介

以上、13時半頃まで、講演が続き、質問等が飛び交いました。

また、1日目終了後、懇親会が近くのレストランで行われ、出席者の約7割近い方々の参加があり、衛星通信の話題で花が咲きました。また、来年は関西で開催してはどうかと言う話も出ていました。

以上

終了後の記念撮影

 発表会場の様子