京丹後市立網野北小学校ARISSスクールコンタクトの紹介

2014年8月6日に開催された、京丹後市立網野北小学校ARISSスクールコンタクトの

紹介をさせて頂きます

 

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発端はJARL京都府支部の山下さん/JH3QNHから、京丹後市アマチュア無線災害ボランティアの吉岡さん/JE3ADWへのARISSスクールコンタクトの紹介でした。このとき、吉岡さんがすぐに興味を持って頂き、地元である京丹後市網野町での賛同も得られ、2014年正月明け早々にスクールコンタクトをサポートする関西ARISSプロジェクトチーム担当者との第1回の会合を開催しました。

網野町では街全体でのイベントとして対応いただくことを確認し、開催場所を京丹後市立網野北小学校とすることでスタートしました。だだし、この時点では日本国内でスクールコンタクトの準備をしている所がどの位有るかの情報が全くなく、4月以降の年度内に開催できるかどうか分からない所が不安でした。

まずARISS JAPANの窓口への申請をすぐに行い、ほどなく申請受理の連絡を頂き具体的に準備が始まりました。関西中部地域では何度もスクールコンタクトを実施していますが、関西北部での開催は初めて、京都府でも過去に2回京都市内で開催していますが、京都府北部では初の開催です。

網野町は東経135度の子午線が通る日本国内の最北端の街で、京丹後私立網野北小学校はすぐ北側が日本海に面しています。山陰海岸ジオパーク(http://sanin-geo.jp/)の琴引浜―久美浜エリアに含まれ、周辺は見どころ一杯です。

5月中旬に関西ARISSプロジェクトチーム/JAMSAT有志でアンテナ設営場所と会場の下見の為に網野町を訪問、大阪からも京都市内からも車で3時間程度の時間が掛かる為1泊2日での訪問と成りました。会場は体育館でとの事で、体育館の屋上にアンテナを設置しようかと思ったのですが、海に面しているため思ったより風が強く断念、幸い付近に高い建物が全く無いので、体育館前の地面から何時も使っている4mのルーフタワーを使ってアンテナを上げることにしました。夜には地元スタッフの皆さんと懇親会で盛り上がりました。網野町には朝茂川漁港のすくそばに朝茂川温静の里という温泉施設があり、露天風呂からは日本海の景色が楽しめました。

5月下旬頃に8月4日の週に本番開催予定の連絡を受け、真夏は暑いやろなー、と思いながらも安堵しました。当初は、カニのシーズンに本番が出来たら良いな~と関西スタッフの皆さんと話していたのですが、そう都合よくは成りませんね、でも、早く予定が入り良かったです。

7月初めに本番の日程の連絡が来ましたので、第3希望までを提出してサポートスタッフの皆さんに連絡、いよいよです。約1週間前に本番の日が決定したとの連絡が入り、8月6日に決定、しかしその2日後、予定が急変、再度8日で再スケジュールと成りました、現地との連絡に大わらわ、このまま本番かと思っていたら、、またまた予定変更が入り、当初予定の6日、水曜日で調整中との連絡が入りました。最終決定の連絡は、土日が間に入る為、本番前日との事で7日火曜日の早朝です、この何日かは枕元にスマートフォンを置いて早朝の4時頃から熟睡できない毎日でした。やっと本番前日に実施が確定し、6日の19時25分からと成りました。

本番当日は13時に現地集合です、大阪からは関西ARISSプロジェクトチームと高槻クラブ、京都からはJARL京都府支部と関西ARISSプロジェクトチーム/NPO-JAMSAT、からの総勢19名がサポートに集まりました。JAMSATからは、JM3DUR島村さんと私の2名でした。現地スタッフの皆さんとの打ち合わせ終了後に設営開始、アンテナ設営はJARL京都クラブ有志所有の移動無線車の協力を得られる事に成った為、設営が大幅に短縮されました。

clip_image004クロス八木のスタック

体育館には冷房の設備が無い為、沢山の扇風機と氷柱を準備頂き少し暑さがしのげました。

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氷の柱で涼感アップ

会場から道路を挟んで八丁浜海水浴場までは歩いて一分かかりませんが、海に飛び込みたい衝動はぐっとこらえて準備に専念しました。ちなみに、すぐ隣の琴引浜海水浴場の砂浜は鳴き砂で有名です。歩く際にキュッキュッと音がするとの事すが、残念ながら今回は体験できませんでした。

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鳴き砂が名物の琴引浜

会場には地元スタッフの方がバケット車も用意頂いていたので、そちらのほうにはHFの2エレヤギアンテナを上げ、本番までの空き時間に、今回使用する臨時局のコールサイン8J3AKで一足早くPR運用をしました。

21MHzの八木アンテナ4

 

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アンテナ自動コントロールの準備中 JM3DUR

18時過ぎにセレモニーが開始され、本番直前のリハーサルでは、疑似宇宙飛行士が楽しい返答をして子供たちの緊張を和らげました。

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会場の様子

現在、国際宇宙ステーションには日本人のクルーが搭乗していませんので、質問に答えて頂くのは、アメリカ人宇宙飛行士のグレゴリー・リード・ワイズマンさん/KF5LKTでした。23人で全30問の質問に丁寧に答えて頂き、交信は大成功でした。網野町では、これで終わりではなく、これからも子供たちに宇宙や科学に興味を持ってもらうため、引き続き色々な行事を予定されているとの事ですので、これからも支援していきたいと思っています。今回サポートして頂いたスタッフの皆さん、ありがとうございました。

8交信終了、子供達へのインタビュー

関西ARISSプロジェクトチーム/JAMSAT 石原正次 JH3BUM