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[jamsat-bb:9145] Re: 中古CSアンテナの店


JF6BCC 今石です。

At 2001/07/30 13:29:40 Tack Kumagai wrote:
> 元々赤道上の衛星が標的のパラボラですから、赤道直下でも無い限り天頂を通過して
> 180度などという回転機構は考慮されていないと思います。

  いや、無論、極軌道衛星だとか、AO-13 のような軌道傾斜角の大きな衛星であ
れば、衛星の見かけの位置がとることのできる範囲が広いので、ポーラー・マウ
ントでは無理だってことは、わかっています。幸い、AO-40 は軌道傾斜角が低い
ので、軌道面に垂直になるように回転軸をおけば、軸の回転だけで、AO-40 をそ
の大部分の軌道位置で追尾できる、と考えている訳です。
  ただ、静止衛星と違って AO-40 は、東 (方位90/仰角ゼロ) 〜 南天 (方位180/
仰角57) 〜 西 (方位270/仰角ゼロ) の間を移動しますので、ポーラー・マウント
式であっても、その回転軸上で 180 度動けるようにしないとまずいんですよね。
で、例のポーマー・マウント金具の構造だと、それは無理そうだな、と思った訳
です。

  AO-40 の見かけの位置変化を1週間分プロットすると、こういう図になります。

http://www.geocities.co.jp/SiliconValley/4703/temp/ao40-weeklyorbit.gif

  つまり、この線上のみを追尾できれば、AO-40 の軌道上の大部分の位置(近地
点付近を除く)で、問題無く追尾できるだろう、と言う訳です。

  まあ、もともとが静止衛星がターゲットの製品だから、可変範囲が狭くてもい
い、ってことなんだと思いますが…。

> アクチュエータは、赤で追記された部分ではなく、その下側に斜めの支えの棒が見え
> ますが、これ(この部分)がそうだと思います。

  いや、これは仰角の補正・固定用のターンバックルだと思います。この位置で
この方向の部品では、方位の修正には働きませんよね?。設置する地点の緯度に
よって、南中時の仰角は決定されますから、その仰角にこのターンバックルで調
整するのでしょう。BS/CS 家庭用パラボラなどにも、同様の機構がありますし、
この部分は衛星によって変化させる部分ではありませんから、アクチュエータな
どを使って可変にする理由が無いと思います。
  で、その上で写真に赤く書いた回転軸で回す機構が無いと、静止軌道上の複数の
衛星にアンテナを向けることができませんよね。そう考えて、こういう機構じゃな
いかと思った訳です。

  発売元に聞いてみるのがベストなんでしょうけど、買う気は無いんだし… (--;)。

では。

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Yoshihiro Imaishi 今石良寛 - 福岡県北九州市
JF6BCC, KH2GR (ex. T88J, T88IY, V63BP)
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