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[jamsat-bb:7908] : ドレークコンバータの IF リターンロス



 ドレークコンバータ2880のIF出力のリターンロスを
 測定しましたが、反射波はほとんど無く良好でした。

                      7N1JVW 藤田忠義 横浜市緑区
           E-mail: FA7T-FJT@asahi-net.or.jp


去る3/17のJAMSAT東京エリアミーティングは、 ji1izr/眞田
さんの報告のように、たいへん有意義な内容でした。
JI5MFZ吉田さん、遠路のご参加とSバンド受信システム
のお話し大変参考になり、ありがとうございました。

>(7)ドレークコンバータの改造方法
> *特に(7)のドレークコンバータの改造については、
>JI5MFZ吉田さんが遠くからおこしいただき、ここ何年
>かの実験、研究結果について、次のシンポジウムで発表する
>予定の内容を、経緯から結果まで2時間近くも説明いただき、
>出席者の皆さんの関心を集めていました。


JI5MFZ吉田さんの2880改造に関する上記お話の一つに、

「IF144-146MHzでは出力ポートが全反射し使用上問題がある。
(SWR無限大)、つまり2880の初段で稼いだ高い利得が、初段
 以降の減衰と出力ポートの不整合により犠牲になっている」

とのお話がありました。

私も出力ポートの箇所に関心があり、IF:144-146MHzに改造
したドレークコンバータのリターンロス(反射係数)を測定
してみました。

私のIF改造は赤コイルとコンデンサの並列回路2組の除去、
電源13Vの供給を、同軸重畳から専用線に変更、だけです。
出力ポートのコンデンサの追加はしていません。
利得(入力電圧と出力電圧の比)は25.5dBあります。


リターンロスの測定系は2880の入力から出力に向かって、
下記のような接続です。

(測定系)

 2403MHz信号源(801MHzSSGの高調波使用)
        |
  1.5GHzハイパス・フィルタ
        |
 セブロン製2.4GHzプリアンプ(利得34dB)
        |
  2880(S >V)コンバータ
        |
 方向性結合器HP778D -->スペアナ(反射波、進行波)
        |
  無反射終端器HP908A(50オーム)


上記で方向性結合器HP778Dの分岐減衰量や、スペアナの
感度(測定最低レベル)の関係で、2880コンバータの
145MHz出力は-20dBmまで上げて測定する必要がありま
した。
これは運用時のレベル(-80dBmないし-120dBm位)と
は異なりますが、A級増幅回路であればこの差は、反射
系数のデーターに影響ないと思います。


*測定結果*

 進行波:-40dBm
 反射波:-80dBm以下

で、その差(反射係数)は40dB以上となりました。

方向性結合器HP778D の方向性の規格は36dBになって
いますが、2880出力ポートのSWRは限りなく 1 に近い
値を示しました。

同様の測定をした方、レポ−トお待ちしています。