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[jamsat-bb:5487] T88 運用報告


皆さま、

出発前にこのMLでT88 パラオからの衛星の運用を「控え目」にお知ら
せ致しましたが、結果はすでに、JK1DVX/JF1MYH局から報告された
ように、SO-35のみで次の各局とのQSOができました。

8月7日  10:09-10:10 UTC JA3CG/1  JA4GVA  JK1DVX JF1MYH
8月8日  09:28-09:30 UTC JA3CG/1  JA4GVA  JI1OWP  JK1DVX
8月10日 09:47-09:49 UTC 7N1JVW   JH0DKX  JM1KVW JO2OXL
注)SO-35の8月9日のパスは当初予想したとおり、東側の障害物に
     妨げられて、交信には至りませんでした。

上記いずれの局も、 T88VG と T88BX はマイクを握り替えて交信し、
両局のログに入れてあります。

運用地のホテルは、西側は海岸で開けている反面、東側は建物と小高
い丘(HFのアンテナはそこに設置されていて、ケーブル長約100m)が
迫っているロケーションであることと、他の一般客への配慮からアンテナ
の設置には制約があるため衛星のQRVには良い条件とは言えませんで
した。

今回は、JR6NVG山下さんが改造して運び易くしたマスプロ製WH-59と、
私が持参したIC-706による「お手軽衛星QRV」で、ホテル一階の部屋の
テラスから外に目立たないように三脚に乗せたアンテナをパスの時間帯
だけ出しての運用でした。
IC706は同時送受信では無いために、自分のダウンリンクを聞くことが出
来ないこともハンディとなりました。自分の信号強さや混信の有無が確認
できないことと、FO-20では相手局へのチューニングが困難なため運用の
機敏さを欠いたのが不成功の一因と考えます。
各局とQSOに成功したSO-35は、通常の相互ウインドウに加えて、トラン
スポンダー・オンの時間制約のため、QSO可能時間は2〜4分間という限
られたものでしたが、各局が効率良くコールしていただいたお陰で、短時
間で有効なQSOが出来ました。ただ、最終日、8月10日のパスではアップ
リンク周波数に無変調電波が出ていたため、QSOできなかった局もあっ
たのではないかと、残念に思っています。
8月7日にはUO-14にもトライしましたが、東南アジアからと思われるQRM
が大きく不成功。さらに、JAとのウインドウが夜半になることもあって、
その後のQRVは断念しました。 反面、現地の2mと70cmバンドは極めて
静かで、最初はリグとアンテナを疑ったほどでした。

JAMSATの皆様には興味が無いことかも知れませんが、HF帯でのQSOは
4日間の両局合計が2400局を超えました。

以上が、今回のT88(パラオ)からの運用報告です。

近くP3Dが無事打ち上げられれば、再び衛星のペディションが活発になる
ことと予想します。皆様のご活躍に期待致します。

73,

T88VG/JR6NVG  山下 智志
T88BX/JA6BX    江崎 昌男