[Date Prev][Date Next][Thread Prev][Thread Next][Date Index][Thread Index]

[jamsat-bb:5341] Re: [jamsat-bb:5336] 初QSOとドップラーシフトへの対応の質問


JI1IZR 眞田 さん、

FO-29初QSOおめでとうございます。

ドプラーシフト補正方法については、衛星通信の初期には議論が
なされましたが、最近では次のような慣習と注意が世界的に受入
れられているようです。

1)アップリンク/ダウンリンクのいずれかを決めて補正するので
    はなく周波数の高い側で補正する。

   したがってFO-29では受信側になります。
   理由は、FO-20/29を例にとると、もし430MHz帯の受信周波数
   を一定にするように145MHzの送信側で調整するには、後述す
   るように大きなシフトを必要とし、場合によっては補正をせずに
   QSOしている局にQRMを与える機会が増大することになるから
   です。送信を固定した場合、受信周波数はAOSからLOSまでの
   間、およそ+/-8KHzつまり16KHzほど低い方位へ動いていきます。
   ただし、 衛星通信の初期にJAの多くの局が「ドプラー補正は送
   信側」という習慣があったので、現在も二つの方法が混在してい
   ることも事実です。

   AO-10ではアップリンクが430MHz、ダウンリンク145MHzであるた
   めに、ドプラー補正は受信周波数が一定になるようにアップリンク
   側で補正します。 長楕円軌道衛星のため、見lかけの動ききが遅
   いこともあって補正は楽に行なえます。

2)FO-20/29のような低軌道衛星でしばしば経験することですが、
   衛星が、交信中の2局の間の領域を通過する時には、両局の
   ドプラーは同じではなく、かつドプラーシフト量も時々刻々変化
   します。したがって、一度相手局に合せて呼んだつもりでも、
   やがて、周波数のズレを起こします。そこで、あわてて送信周波
   数を変えると、相手局は、貴局を追っかけて補正する・・ それを
   また貴局が追っかけて補正する・・ といった、イタチごっこになり、
   最悪の場合には相手局を見失ってしまうことにもなります。
   QSO途中でのズレは、あわてて補正せずに、そのままQSOを
   続行するか、もし補正する時には、「周波数をそちらに合せます」
   とアナウンスしてゆっくり動かすことをお勧めします。

3) SO-35、UO-14 などのFMリピータ衛星では、JH0TOG吉田さん
  が説明されたように、自分の帰り信号の音質を聞きながら歪みな
  く音量も大きくなるよう送信周波数を調整し、受信側は信号強度
  最大になるように、それぞれ別個に調整します。

以上、参考になれば幸いです。

de  JA6BX  江崎