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[jamsat-bb:10127] Re: 八木vsディッシュ


JF6BCC 今石です。

At 2001/11/01 11:02:49 K Tsurumi wrote:
>  Newsletterの写真のように、下の一部が欠けているので仰角の
> 高い時は地球ノイズに対して不利と思うので、今石さんが想像
> されているサイド・ローブ等の差ではないように思うのですが。

  オフセットなので、ビームの仰角がゼロの時にフィードは 60 度くらい上
を向いている訳ですよね。となると、フィードが地球を向くには仰角 >60 度
の場合ですが、AO-40 の最大仰角は、緯度にもよりますが 55 度近辺ですか
ら、うまく地上を向かずに済んでいるのだと思います。欧米方向のチャンス
がある時は仰角は 40 度以下だとおもいますので、なおさらですね。
  また写真を見る限り、普通ならフィードの必要放射角が 80 度程度になる
オフセット Dish ですが、周囲を拡張している分、フィードの必要放射角は
100 度くらいに広がっていると思います。ヘリカルの指向性のサブローブは、
AO-40 の S2-MB 受信経験と SQA の関係から、メインビームの 40 度左右に
強い山が出てくるように思いますので、80 度なら取りこぼすところが、100
度なのでうまく引っ掛けてこぼれていないのだと思います。
  確かに、周囲の一部が欠けていますが、欠けている大きさは全体の 20% 程
度のようですから、その影響も 1/5(-7dB) になるのでは?。

  ん?、と言うことは、地面側の下半分だけシールドすればいいのかな?。

>  多エレ八木vsディッシュの受信性能の差には別の問題がある
> ように感じています。 ゲインが同じでも送信・受信の可逆性
> (アンテナは'実用的可逆性'との説があります)とか。多エレメント
> ではエレメントのロスも目立つようになるとか。 
>  エレメントのロスはゼロではないので、シングル八木では
> エレメントをどんどん増やすとビームはどんどんシャープに
> なってもロスが増えてゲインは全く増えなくなる限界が実際の
> 場面ではあると思います。

  エレメントの損失の観点では、Dish であっても反射面の損失と言うものが
ある訳で、実測のフロント利得が同じなら、給電点に誘起されるエネルギー量
も等しく、ロスが性能を左右している、と言うのは違うのではないかと思いま
す。でも、ロスがある=熱損失がおきる=雑音が発生する、と考えれば、ロス
が大きなアンテナってのは、もともと雑音に弱いのかも知れませんね。
  同じフロント利得であっても、八木やりヘリカルの方がノイジーに感じない、
と言う話は聞きますね。人間の耳には自然の AGC がかかっていますから、信
号強度の強弱と、実際の S/N 比には直接の関係は無く、利得が高いからと言
って耳が良いアンテナだとは言えないのでしょうね。

  マイクロ波とは対極ですが、長中波の受信用マグネチックループアンテナな
んか、そうですよね。利得は対ダイポール比で -10〜-20dB ととんでもなく低
いですが、鋭い指向性で雑音源を避けることで、のべつまくなしに雑音を拾っ
てしまうダイポールやバーチカルに比べて、非常に優れた受信性能を発揮しま
すし…。

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