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[jamsat-news:857] KANHAM'98


【第3回関西ハムの祭典出展報告】

 KANHAM’98出展協力者 各位

 第3回関西ハムの祭典に御参加いただいた皆さん、本当にお疲れ様でした。
今回は昨年の実績をふまえ、土・日の2日間に亘っての開催となり、主催者側の発表
では4,000人の方が会場を訪れたとの由、まだまだ「アマチュア無線健在なり」
を示した2日間ではなかったかと思います。
 さて、ここに開催当日の様子などを簡単にお伝えし、出展報告とさせて頂きます。

 第1日目、当日の天候は晴れ。朝9時半に現地集合し、10時からの搬入作業開始
に備えました。出展作業は、手分けをしながら極めて順調に進められ、11時前には
ブース設営もほぼ完了し、13時からの開場を待つばかりとなっていました。やはり
このあたりの手際の良さは、3回目となる出展経験と事前の連絡体制の成果だと思い
ます。次に、出展内容などについて、まとめてみました。

 今回の目玉であるアンテナの自動追尾システムの展示は、実際のシステムを会場に
持ち込んでのデモとあって、自動的に動くアンテナに対する来訪者の関心は高く、中
には熱心にハードについて質問している人も見受けられました。また、昨年に引き続
いての出展となったWisp.32のデモやQT98によるトラッキングソフト等の
実演もなかなか好評で、かなりの注目を浴びていました。

 また、ブースの横においたモニターにより「P3D組立てビデオ(日本語版)」を
今回も放映していましたが、内容が昨年と同様のものでもあり、新鮮さに若干事欠い
たものとなった面は否めませんでしたが、P3Dを知ってもらう上では、今回も貴重
な資料の一つとなりました。さらに、各種衛星の受信カードの展示や、実際に衛星か
らの信号を録音したテープをBGM代わりに流したりしてブースの雰囲気を盛り上げ
ていました。こうした展示も、衛星通信に興味をもってもらう上で、大変効果的であ
ると考えます。

 また、ブースでの配布資料については、P3D衛星の紹介として、先のJAMSAT
シンポジウムで発表されたJA0CQP/3小松さんの原稿をコピーし作成したもの
をはじめ、今や毎回欠かせない資料となった衛星スケジュール表、入会案内及び入会
申込書、そして今回は、これにPhase−3ステッカーを含めたセットを100部
用意していましたが、これも初日の午後4時頃には全て無くなってしまい、衛星通信
に対する関心の高さがうかがえました。また、具体的な例をあげての熱心な質問にも
丁寧に対応するなど、正しい衛星通信の知識の普及を図りつつ第1日目を無事に終了
しました。

 2日目は一転して梅雨空となり入場者の出足もやや鈍りがちとなりましたが、昨日
底をついてしまった配布資料を新たに100部コピーし、来場者に備えました。
配布資料について、2日間の開催に対応するためには少なくとも300部程度は必要
であることが分りました。また、当日はJA3CF岩崎さんにより、ディジタル衛星
からダウンロードした綺麗なパソコン画像を展示していただき、来訪者の目を集めて
いました。こうした実際の映像や音は、特に衛星通信入門者にとっては今後の有益な
材料となったことでしょう。また、なかには綺麗な画像にひかれて運用設備など相当
詳しい部分まで説明を求める人もいて、衛星通信の魅力といったものを直接、肌に感
じることができました。

 一方、これから衛星通信を始めてみたいのだが・・という方からの質問として、最も
多かったものは、やはり「衛星通信にはクロス八木と仰角ローターが絶対に必要では
ないのか?」といったものであり、依然として衛星通信に特殊なイメージを抱いてい
る人が多いことに認識を新たにしました。さらに軌道要素等について、従前に比べて
掲載している雑誌が少なくなったこと、また、それらを補完するデータの情報源を教
えて欲しい旨の質問や要望なども数多く寄せられました。

 こうした傾向は、衛星通信自体には興味があるのだが、あと一歩が踏み出せずにいる
人が如何に多いかを物語っているといえるでしょう。 今後は、もっと基本的な事項に
ついて、分りやすくPRすることに力を入れることが必要であると痛感しました。
2日目は15時に出展終了となりましたが、あいにく朝からの雨が豪雨となり、駐車
場は、すでに「池」と化してしまいました。この激しい雨の中での撤収作業は本当に
辛いものがありました。

 3回目の出展となった今回も、本当に沢山の方々が私たちのブースを訪れて下さいま
した。出展場所は昨年同様、最高の位置を確保できたこともありますが、在阪会員を
はじめとしたチームワーク、それに、すでに定番となった「出展出前箱」の有効活用
があったからこそと考えます。今後は、内容を最新のものに順次更新していくととも
に、その内容についても、なお一層の充実を図りながらバージョンアップしていくこ
とが大切だと思います。

 この2日間の出展を終え感ずることは、確実に衛星通信に興味をもつ人が増えている
ということです。残念ながらP3D実現の夢は、またもや先送りとなってしまいまし
たが、既存の衛星を利用しての衛星通信の楽しみは十分味わうことができます。今後
もうまく機会をとらえ、衛星通信の普及を図っていけたらと思っています。是非これ
からも全国各地で、こうした出展が企画されることを心から期待する次第です。
 何はともあれ、今回の出展が無事に成功したことを共に喜びあいたいと思います。

 最後になりましたが、ブース出展にむけ、お世話になった全国のJAMSAT会員は
じめ関係各位の御協力に対し、深く感謝するとともに、とりわけ出展者側との調整に
御尽力いただいたJA3CF岩崎OMのご配慮に対し、心から感謝の意を表します。
 皆さん、本当に有難うございました。


《出展参加者》

・6月20日(土)
 JA3CZL JA0CQP/3 JH3TXF JG1KOE/3 
 JH3BJN JH4DHX/3

・6月21日(日)
 JA3CF  JA0CQP/3 JH3TXF JE3EIG
 JH4DHX/3


                  JH4DHX/3 大谷  July.9 '97

P.S
 出展報告が大変遅くなり、申し訳ありませんでした。