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[jamsat-bb:5986] ISSからのアマ無線運用予定


JF6BCC 今石です。

  10/31 付の SpaceNews で、国際宇宙ステーション ISS からのアマ無
線運用の話題が掲載されていました。記事の訳文です。

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ARISS ニュース

ARISS の運用機材は現在、ISS の機能貨物ブロックモジュールに一時的
に設置されています。2mのFM音声またはパケット運用のために設備され
る既設のアンテナが使用されます。2001年にはサービスモジュールにVHF
/UHFアンテナと共に移される予定です。ATV(SSTV と FSTV)、ディジピー
タと中継局の運用プランが検討中です。

ISSのアマ無線機器の設置と運用計画については NASA の Goddard スペ
ースフライトセンターで、国際的協力のもとに策定されてきました。こ
れは1996年に ARISS Organization のもとに開始されました。ARISS は
AMSAT を含む主要各国のアマ無線団体の代表で構成されました。

ISSの最初の乗組員を乗せたフライト Expedition One は、10/31 の朝に
バイコヌール基地からソユーズロケットで出発します。隊長は William
Shepherd KD5GSL、ソユーズ船長は Yuri Gidzenko、フライトエンジニア
は Sergei Krikalev U5MIR です。NASA テレピジョンは東部時間 0200
からの広域中継を予定しています。

ISSまでの飛行は2日間、ISSとのドッキングは11/2を予定しています。
乗組員は任務の早期にアマ無線を運用することについて非常に強い意欲
を表明していますが、おそらくそれは任務開始から数週間後(少なくと
も 11/14 以後)になるでしょう。

乗組員はそれぞれ自分のコールサイン (KD5GSL, U5MIR) またはISS用の
クラブ局のコールサイン (DL0ISS, NA1SS, RZ3DZR) のいずれかを使用
するでしょう。

Expedition One の乗組員の活動スケジュールはUTCで指定されています。
彼らの勤務は0800に開始し1900に終了します。1200には昼食時間があり
ます。開始直前、昼食時間、および終業後のパスが、乗組員がアマ無線
運用を楽しんでいるのをキャッチできるチャンスです。乗組員には週末
の休みもあり、土曜の1200から日曜一杯です。この時間帯も乗組員がア
マ無線を運用するのをワッチできるチャンスです。
乗組員は、日常の困難な業務の緊張をほぐし余暇を楽しむために、アマ
チュア無線を運用するのだと言うことにご注意下さい。彼らがパイルア
ップを好むかどうかもありますが、彼らはそれぞれのパスで数局程度の
相手とのラグチューに期待しています。乗組員の欲する運用スタイルを
尊重してください。

乗組員がFM音声を運用できない時間帯に、パケット用無線機の電源を入
れておける電力配分がどの位になるのか、まだわかりません。我々は引
き続き、パケット用無線機はできる限り運用し続けてもらうよう要望し
ています。乗組員はビーコン操作の訓練も受けており、我々は、最初の
ISS乗組員が経験を分かち合うためにそれを使用することを期待してい
ます。使用されるのは標準的な AFSK AX.25 地上用パケットのリグで、
APRS や電子メールをクルーに送るのに使用できます。他のアマチュア
に対するメッセージは送らないで下さい。乗組員宛のメールのみにして
下さい。

最初の運用は2m帯のみで行なわれます。実験に使用される周波数は、

音声とパケットのダウンリンク     145.800MHz
パケットのアップリンク           145.990MHz
第1地帯の音声アップリンク       145.200MHz
第2・3地帯の音声アップリンク   144.490MHz

礼儀正しく忍耐強い良好な運用を心がけ、乗組員がアマ無線運用を好意
的に行なってくれるように注意してください。送信する前に、既に他の
交信が始まっていないか確認してください。呼び出すときは乗組員から
の支持を待ってください。わずかな交信のチャンスを他者にも譲り、乗
組員やパケット機材を占有しないで下さい。教育その他のスケジュール
QSO を乗組員に申し込まないで下さい。それは彼らの立場をぎこちない
不愉快なものにさせます。スケジュール等については ARISS の Web サ
イト http://ariss.gsfc.nasa.gov/ をご参照下さい。

QSL と SWL カードは RAC または ARRL 経由で処理されます。カードの
デザインは仕上げの段階ですが、発送準備が整うのは来年早々になりま
す。詳細は ARISS Web サイトにあります。

(教育目的の学校運用については割愛)

最新の運用情報については ARISS Web ページをご参照下さい。

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  シャトルや MIR からの運用も過去にあったと思いますが、実は私は1
度もそれをやったことがありません。11/14 と言えば Phase-3D の打ち
上げもありますし、ISS からの運用も開始されるとなれば、非常に楽し
みです。勤務時間が 0800z〜1900z (1700〜0400JST) とのことですから、
乗組員の終業後は日本だと早朝です。その時間帯なら QRM も少なくて、
いいチャンスになるんじゃないかなと思います。
 ただ、アップリンクの 144.490MHz が 145.490 の誤植でないとすれば、
日本のバンドプランは狭帯域デジタル用で、FM 音声は QRV できないで
すよね。このあたり、どうなるのでしょう?。

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Yoshihiro Imaishi 今石良寛 - 福岡県北九州市
JF6BCC, KH2GR (ex. T88J, T88IY, V63BP)
  imaishi@aa.mbn.or.jp
  http://plaza16.mbn.or.jp/~palau/
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