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[jamsat-news:1696] SATINF#210 21 April 2002



衛星情報  SATINF#210   21 April 2002
                                                           JN1GKZ 新井


トピックス

◆SO-41(SAUDISAT-1A)
  管制局があるサウジアラビアとアメリカ上空でJモードのFMリピータの運
 用を始めました。

◆XW1HS
  ラオスから始めての衛星の運用がありました。AO-40のみの運用ですが、
 多くの局がQSOできたようです。



1.運用中の衛星

●AO-10
  mode-B up:435.030-435.180MHz CW,LSB/down:145.975-145.825MHz CW,USB
         ビーコン:145.810MHz キャリア

  状況は、その日によって異なり不安定です。

  最近は、近地点付近でも信号が聞こえないようです。


★AO-40
  4月18日の姿勢は、ALON/ALAT=361/2(1/2)でした。遠地点でアンテナが
 地球に向く姿勢に戻りました。4月14日には、S2バンドでのトランスポンダ
 の運用はMA=200まで拡張されました。4月16日には、遠地点付近ではKバンド
 の送信機がパスバンドに接続されKバンドダウンリンクの運用が再開されま
 した。

  RUDAKの試験も再開されます。RUDAKは、不定期に運用され、運用中は、
 ビーコンの送信、トランスポンダの運用が停止します。ビーコンが聞こえな
 いときは、RUDAKの運用がおこなわれている可能性がありますのでRUDAKのダ
 ウンリンク周波数を聞いてみて下さい。amsat-bbやMBでのアナウンスにご注
 意下さい。

  WODの収集ルーチンが変更になり、テレメトリのM、NブロックでもWOD
 (Whole Orbit Data)を送信することができるようになりました。これは、
 WODの収集性を高めるための処置です。
  WODは、1度に最大4項目を扱うことができます。従来は、K、Lブロックを
 使ってWODを送信しており、2項目しかデータの採取ができませんでしたが、
 今回の処置で、4項目が同時に扱えるようになります。M、Nブロックでは、
 従来とおりテキストのメッセージ送信もおこなわれ、WOD送信との併用にな
 ります。
  WODは、WodGraphというソフトでデコードできます(関連サイトを参照)。

★運用スケジュール(予告無しに変更されることがあります)      4/16-
  姿勢変更中のため、頻繁にスケジュールが変更されています。
      MA    トランスポンダ   RUDAK   ビーコン
     0- 36       OFF          OFF      S2-MB
    36-110     U/L1→S2       OFF      S2-MB
   110-114       OFF          OFF     S2/K-MB
   114-120    U/L1→S2/K      OFF     S2/K-MB
   120-200     U/L1→S2       OFF      S2-MB
   200-256       OFF          OFF      S2-MB

 ビーコン周波数(打ち上げ前の最終チェックで測定された周波数に実績を
 加筆。*は、打ち上げ後にアナウンスのあった実績のある周波数)
   BEACON    General Beacon  Middle Beacon   Engineering Beacon
   Vバンド          -           145.898MHz*          -
   Uバンド       435.438MHz     435.588MHz       435.838MHz 
   S1バンド     2400.188MHz    2400.338MHz      2400.588MHz 
   S2バンド     2401.168MHz    2401.323MHz*     2401.568MHz
   Xバンド     10450.975MHz   10451.125MHz     10451.375MHz 
   Kバンド     24047.885MHz   24048.035MHz     24048.285MHz 
   赤外レーザ                   360    THz

 アップリンク、ダウンリンク周波数
    ※MBに妨害を与えないこと。MBの±5kHzの範囲はダウンリンク禁止。
   S1バンドdown: 2400.225 - 2400.475 MHz
   S2バンドdown: 2401.210 - 2401.495 MHz
   L1バンドup:   1269.496 - 1269.211 MHz
   Uバンドup :    435.780 -  435.495 MHz
   RUDAK down:   2401.74MHz, 2401.85MHz

 姿勢
  4月18日の姿勢は、ALON/ALAT=361/2です。ほぼ、遠地点でアンテナが地球
 に向く姿勢に戻りました。
  ALON/ALAT=0/0では太陽電池に太陽光が当たらなくなってきたため、12月中
 旬から姿勢変更が始まりました。
  12月24日から太陽センサが太陽を補足できなくなっていましたが、1月5日
 に太陽を補足し出したようです。太陽を追いかける形で姿勢が変更され、4月
 13日に0/0となる予定でしたが、少し遅れているようです。
  姿勢変更予定
    Date         Alon  Alat
    -----------------------
    2002 Jan 08   300  -10
    2002 Jan 15   300   -5
    2002 Jan 22   300    0
    2002 Feb 19   320    0
    2002 Mar 19   340    0
    2002 Apr 13   360    0

 食
  2002年6月まで毎オービットの近地点付近で食が発生します。

 トランスポンダ
  U/L1→S2/Kの運用がおこなわれています。

 IFマトリックス
  正常に動作しています。
  接続の誤動作が何度か起きていますが、MUX出力(IHU-1の制御/監視ユニッ
 ト)の切り替えタイミングの問題だと考えられています。切り替えタイミン
 グの調整によってこの問題は解決できたようです。

 S1バンド送信機
  回復は望めないようです。
  2001年8月13日に突然停止しました。8月20日に試験をおこなったところ、
 送信機に電流が流れず、RF出力、温度上昇も確認できなかったそうです。
  2001年11月6日のレポートによると、送信機の電源を1秒毎にオン/オフす
 るプログラムがアップロードされ45分間実行されましたが、送信機に電流が
 流れなかったそうです。S1送信機の回復は望めないようですが、この試験を
 継続しておこなってゆく予定です。

 Vバンド送信機
  2000年12月の事故以来停止しています。
  2001年8月20日に試験がおこなわれました。V送信機をオンにすると電流が
 流れ、RF出力があることが確認されていますが、衛星からの信号は確認でき
 ていません。高利得アンテナと送信機とを接続するリレーに問題が考えられ、
 リレーのオン/オフ動作運動をおこないました。その後の状況報告はありま
 せん。

 Kバンド送信機
  2001年9月9日に動作が確認されました。スケジュールに組み込まれて運用
 されています。
  2001年12月1日 オービット#501で、JH1AOY 玉川さんとJA1AUH 後藤さんが
 Kモードの2WAY QSOに成功されました。

 Xバンド送信機
  2001年5月に試験がおこなわれましたが、動作が確認されていません。
  S1バンド送信機と同じように電源をオン/オフする試験が計画されていま
 す。

 Cバンド受信機
  2001年5月に試験がおこなわれましたが、動作が確認されていません。

 RUDAK
  RUDAK-A、Bの試験が継続しておこなわれています。

 SCOPE
  カメラ-A(狭角)、カメラ-B(広角)共に撮影に成功し、正常に動作して
 います。
  2001年8月7日 オービット #354にてカメラ-Bを使って地球の撮影に成功し
 ました。
  2001年12月15日に2回目の試験がおこなわれ、カメラ-A、Bで地球の撮影に
 成功しました。
  画像は、JAMSATのサイトで公開されています。
    http://www.jamsat.or.jp/

 GPS
  搭載している2台のGPS受信機が動作しています。GPS衛星が作る「輪」の
 外で位置データを取得することができるかどうかの実験がおこなわれ、終了
 しました。結果の詳細は、AMSATA-NAから発表される予定です。
  3軸制御に移ってから、次の実験を始めるようです。

 LEILA
  正常動作が確認されました。時々、無信号の周波数に現れることがあり
 ます。

 YACE
  正常動作が確認されており、姿勢の確認に使われています。

 モーメンタム・ホイール
  試験がおこなわれ、今のところ、問題は無いようです。3軸制御までには
 確認する事項がまだまだあり、直ぐには移行しません。

 アークジェットモータ
  オービット#295から#301までアンモニアガスの噴射のみでの運用がおこな
 われました(アーク放電なし)。オービット#302からアンモニアガスが噴射
 されなくなり、運用を終えました。搭載していたアンモニアガスを使い果た
 してしまったと考えられています。

 AO-40の関連サイト
  AMSAT-DL AO-40情報 webサイト by AMSAT-DL
    http://www.amsat-dl.org/journal/adlj-p3d.htm
    http://www.dj1km.de/amsat-dl/journal/adlj-p3d.htm (ミラーサイト)
  テレメトリ仕様書 Rev1.8 by AO-40コマンドチーム
    http://www.dj1km.de/amsat-dl/p3d/index.html
  テレメトリ解読ソフト P3T ver1.6b by W4SM
    http://www.cstone.net/~w4sm2/software2/P3t_AP.zip
  テレメトリ WODデコードソフト WodGraph Ver 1.1d by W4SM
    http://www.cstone.net/~w4sm/ham1.html
  テレメトリデコードソフト AO40Rcv Ver1.40 by AE4JY
    http://www.qsl.net/ae4jy/
  テレメトリデータ アーカイバ by VP9MU
    http://www.amsat.org/amsat/ftp/telemetry/ao40/
      デコードしたテレメトリ(P3T形式)は、ZIPで圧縮して
     ao40-archive@amsat.org へ送付願います
  RUDAK WOD(Whole Orbit Data)→CSV変換ソフト by WD0E他
   Windows版(RudakTLM)、JAVA版、DOS版(WOD2CSV)
    http://www.amsat.org/amsat/ftpdelta.html
  回線計算 excelスプレッドシート byW3PM/GM4YRE
    http://home.HiWAAY.net/~mmarcus/download/ao40v2.0.xls
  AO40 REPORT LOGGERサイト by HB9DRI
    http://www.artieda.net/hb9dri/ao40logger
  アップリンク/ダウンリンク 周波数早見表 by G6LVB
    http://www.g6lvb.com/oldtech.htm 


●AO-16
  mode-J up:145.90, 145.92, 145.94, 145.86MHz 1200bps AFSK
         down:437.025MHz 1200bps PSK
  Sバンドビーコン 2401.143MHz PSK

  デジピータがオンになっています。Sバンドのビーコンは停止しています。

  4月21日にデコードしたデータです。
    PACSAT-1>TIME-1 [21-Apr-02  11:11:35] <UI>:
    PHT: uptime is 797/22:26:31.  Time is Sun Apr 21 02:10:37 2002
    
    PACSAT-1>AMSAT [21-Apr-02  11:11:39] <UI>:
    March 2002
    S-Band OFF, Digipeater ON
    Uplinks on 145.900 .920 .940 .960
    AO-16 Pacsat owned and operated by AMSAT-NA (WJ9F)


★AO-27
  mode-J up:145.850MHz FM/down:436.795MHz FM

  衛星の状態を確認するため、WODの採取がおこなわれているようです。

  電源に余裕がないため、太陽電池に太陽光が当たっている昼間のパスで
 のみトランスポンダがオンになります。

  3月30日に運用スケジュールが変更されました。
    TEPR 4=50
    TEPR 5=90
 衛星に日が当たり始めた25分後から20分間トランスポンダが動作します。
                                           [from N1UC Chuck @amsat-bb]


●FO-20
  mode-JA up:145.900-146.000MHz CW,LSB/down:435.900-435.800MHz CW,USB
          ビーコン:435.795MHz キャリア

  夜間のパスでは、食によってUVC(Under Voltage Controler:バッテリの
 過放電防止のため送信機への電源を遮断する)が動作し、送信が一時的に停
 止します。
  夜間は、食から抜けるパスの後半でトランスポンダが使えます。


●FO-29
  mode-JA up:145.900-146.000MHz CW,LSB/down:435.900-435.800MHz CW,USB
          ビーコン:435.795MHz CW
  mode-JD(1200bps) up:145.850, 145.870, 145.910MHz 1200bps AFSK
                   down:435.910MHz 1200bps PSK
  mode-JD(9600bps) up:145.870MHz 9600bps FSK
                   down:435.910MHz 9600bps FSK
  デジトーカ:435.910MHz

  運用スケジュールは次のように発表されています。
    4/1 - 6/30 アナログ


●GO-32(TechSat-1B)
  ビーコン:435.225MHz 9600bps HDLC

  30秒に一度9600bpsの信号が送信されています。


●IO-26
  mode-J up:145.875, 145.900, 145.925, 145.950MHz 1200bps AFSK
         down:435.822MHz 1200bps PSK

Uplink               145.875 145.900 145.925 145.950 MHz FM (1200-baud)
Downlink           435.822 MHz SSB

  MBLモードで動作しています。コマンド局は、RBBSのソフトのリロードを
 近々おこなう予定のようです。

  4月21日19時過ぎにIO-26からと思われる信号を受信しました。PSKの変調
 音だけが聞こえており、データは送信していないようでした。周波数は、
 LOS間際ですが、435.805MHzでした。


●KO-25
  mode-J up:145.980MHz 9600bps FSK/down:436.500MHz 9600bps FSK

  正常に運用しています。


●LO-19
  mode-J up:145.84, 145.86, 145.88, 145.90MHz 1200bps AFSK
         down:437.150MHz 1200bps PSK
         ビーコン:437.125MHz CW

  CWビーコンがオンになっています。CWビーコンは12WPMのゆっくりとした
 CWで約30秒毎に送信されています。


●MO-46(Tiungsat-1)
  mode-J up:145.850、145.925MHz 9600bps FSK
         down:437.325MHz 9600bps、38400bps

  38.4kbpsの運用をおこなっているようです。


★NO-44(PCsat: Personal Communications Satellite)
  down:144.390MHz 1200bsp AFSK、9600bps FSK
       145.825MHz 1200bsp AFSK、9600bps FSK

  危機的状況を脱しました。太陽電池への充電量が改善され、食に入っても
 バッテリ切れをおこすことがなくなりました。4月19日には、GPSの運用もお
 こなわれたようです。

  4月21日にデコードした信号です(145.825MHz 1200bps)。
    W3ADO-1>BEACON,SGATE [21-Apr-02  17:19:50] <UI>:
    T#494,095,083,092,113,213,00111111,0001,1
    
    W3ADO-1>BEACON,SGATE [21-Apr-02  17:20:50] <UI>:
    T#495,098,089,116,114,213,00111111,0010,1
    
    W3ADO-1>BEACON,SGATE [21-Apr-02  17:21:50] <UI>:
    T#496,165,165,059,216,213,00111111,0011,1
    
    W3ADO-1>BEACON,SGATE [21-Apr-02  17:22:50] <UI>:
    T#497,015,075,138,022,213,00111111,0000,1

  PCsatの情報は以下のサイトから得られます。
    http://web.usna.navy.mil/~bruninga/pcsat.html


●NO-45(Sapphire)
  down:437.100MHz FM無変調キャリア、デジトーカ、1200bps AFSK

  無変調キャリアのビーコンを437.100MHzで1分間に1度送信しています。
 デジトーカ、パケットの送信も時々おこなわれています。


●OO-38(OPAL)
  up/down:437.100MHz 9600bps FSK

  デジピータ(コールサイン KF6RFX)として機能しているようです。周波
 数は、アップリンク、ダウンリンク共に437.100MHzです。


●RS-12/13
  RS-13
  mode-T up:21.260-21.300MHz CW,USB
         down:145.860-145.900MHz CW,USB
         ビーコン:145.862MHz CW
         ロボット up:21.139MHz CW/down:145.908MHz CW

  2月19日頃からRS-13がTモードの運用を始めました。RS-12は、Kモードで
 動作しています。

  次の要領でRS-13のロボットとCWでQSOできます。コールサインが確認さ
 れると、コールサインと共にQSOナンバーが送信され交信成立です。
    RS-13 : CQ CQ DE RS-13 QRU 145.840 kHz AR
    地上局: RS13 DE call AR
    RS-13 : call DE RS13 QSL NR0137 OP ROBOT TU SW QSO NR0137 73 SK

  ロボットとのQSOには、QSLが発行されます。QSLマネージャーは、RK3KPK
 Andyさんが務めています。SASEを同封の上、下記へ。
    ANDREI MIRONOV,
    UL.V.VOLOSHINOJ, D.11 KV.72
    STATION PERLOWSKAYA, 141014,
    MOSCOW OBL. RUSSIA
                                             [from JH3DJX @jamsat-bb]


●RS-15
  mode-A  up:145.858-145.898MHz CW,USB/down:29.354-29.394MHz CW,USB
          ビーコン:29.352MHz
  mode-KA up:21.260-21.300MHz CW,USB、145.960-146.000MHz CW,USB
          down:29.460- 29.500MHz CW,USB
          ビーコン:29.458MHz CW
          ロボット up:145.840MHz CW/down:29.504MHz CW
  mode-KT up:21.260-21.300MHz CW,USB
          down:29.460-29.500MHz、145.860-145.900MHz CW,USB
          ビーコン  :29.458MHz、145.863MHz CW
          ロボット up:21.139MHz CW/down:29.504MHz、145.905MHz CW

  Aモードで運用されているようですが、ビーコンは5秒間キャリアを送信、
 2秒間停止を繰り返しているようです。トランスポンダは、ビーコンの送信
 がおこなわれている間だけオンになっているようです。


★RS-21(Kolibri-2000)
  ビーコン:435.335MHz、145.825MHz  CW、デジトーカ

  しばらく送信を停止していましたが、4月12日頃から70cmでの送信を再開
 しました。4月16日頃からは2mで信号が確認されていますが、20、21日は、
 信号が聞こえなくなってしまったようです。
  受信報告に対してSWLカードが発行されます。

  徐々に高度が下がってきています。4月18日現在の高度は333kmで打ち上げ
 から約60km高度が低下しています。軌道の変化が激しいため、最新の軌道要
 素を使わないと正確な軌道計算ができなくなってきています。
  管制局は、5月末頃に大気圏に再突入するのではないかとみているようで
 す。

  UA3XBUが作製したテレメトリ解読表がRW3DZより公表されましたが、一部
 に誤りがあるようです。

  関連サイト
    http://www.iki.rssi.ru/kollibri/mission1_e.htm
    http://www.energia.ru/english/energia/sci-education/microsat/microsat.shtml
    http://tarusa.ru/kolibri2000(ロシア語)
   高度と周期のグラフ、テレメトリ解読表
    http://www.ne.jp/asahi/m-arai/gkz/satinfo/rs21.htm


●SO-33(SedSat-1)
  437.910MHzでテレメトリを送信しているようです。


▲TO-31(TMSAT-1)
  mode-J up:145.925MHz 9600bps FSK/donw:436.925MHz 9600bps FSK

  管制局の可視範囲でのみ送信機をオンにしているようです。


●UO-11
  ビーコン:145.825MHz 1200bps, 2401.500MHz キャリア(浅い変調)

  正常動作しています。


●UO-14
  mode-J up:145.975MHz FM/down:435.070MHz FM

  JモードのFMリピータの運用がおこなわれています。


●UO-22
  mode-J up:145.900 and/or 145.975MHz 9600bps FSK/down:435.120MHz 9600bps FSK
            デジピータup:145.975MHz、デジピータコール:UOSAT5

  正常動作しています。
  デジピータの運用もおこなわれています。デジピータのコールサインは、
 UOSAT5 です。

  デジピータのアップリンクは、145.975MHzです。KB2M Jeffさんによると、
 最近のUO-22は、受信状態が悪いようで、デジピートの成功率は5%程度だそ
 うです。
    UOSAT5-11*>STATUS:B: 1496349657
    UOSAT5-11*>PBLIST:PB: Empty.
    KB2M>UOSAT5*>6371:cq
                                                 [from KB2M @amsat-bb]


●UO-36(UoSAT-12)
  437.375MHzで38.4Kbpsの信号を送信しているようですが、最近は聞こえな
 いようです。

  UO-36の情報は以下のサイトから得られます。
    http://www.sstl.co.uk/


●ISS
  up:144.490MHz FM、145.990MHz 1200bps AFSK
  down:145.800MHz FM、1200bps AFSK

  2月22日から新しいTNCによるパケットの運用が始まり、デジピータとして
 動作しています。デジピート用のコールサインは、RS0ISSです。ARISSでも
 デジピートできるようです。
  新しいTNCには、ビーコンを送信する機能があり、2分毎に次のようなビー
 コンが送信されています。
    RS0ISS>CQ [23-Feb-01  09:14:12] <UI C>:
    >ARISS - International Space Station

  メールボックスも動作していますが、TNCにPCがつながれておらず、書き
 込んだメールが削除できないため、メールボックスの使用は禁止されてい
 ます。メールボックスにはコネクトしないで下さい。

  FMの運用は希にしかおこなわれず、未だ日本上空ではFMの運用はないよう
 です。
  第4次搭乗員によるFMのランダムQSOは余りおこなわれていませんが、滞在
 が1ヶ月延長されたため、アマチュア局の運用機会が増えるかもしれません。

  現在、第4次搭乗員として、以下の3名がISSに滞在しています。3名とも
 コールサインを持っており、ISSのアマチュア局を 運用することができま
 す。FMでの運用時、ロシアの宇宙飛行士は、R0ISSを、米国の搭乗員はNA1SS
 のコールサインを使うようです。
    Commander       : Yuri Onufrienko, RK3DUO
    Flight Engineers: Carl Walz, KC5TIE
                       Dan Bursch, KD5PNU

  ISSのアマチュア局のコールサインは次の通りです。
   コールサイン:RZ3DZR、R0ISS、RS0ISS、NA1SS、DL0ISS

 ARISSのサイト
    http://ariss.gsfc.nasa.gov/
 2001年のISSのアマチュア局の状況
    http://ariss.gsfc.nasa.gov/EVAs/amsat01.pdf
 2001年11月23日におこなわれてJK1ZAM スクールコンタクトの様子
    http://www.aa.alpha-net.ne.jp/enari/ariss/contens5.htm



2.調整中の衛星

★SO-41(SAUDISAT-1A)
  管制局があるサウジアラビアとアメリカ上空でトランスポンダの動作が始
 めたとのアナウンスがAMSAT-NAから4月8日にありました。アップリンク 
 145.850MHz、ダウンリンク436.775MHzでFMリピータとして動作しています。
  残念ながら日本上空での運用予定は今の所無いようです。

  SO-41は、2000年9月26日に打ち上げられ、打ち上げ当初は、管制局の上空
 で信号が核にされていましたが、その後、何の音沙汰もありませんでしたが、
 今般突然、運用開始のアナウンスがありました。



3.運用を停止している衛星

▲SO-43(Starshine 3:Starshine OSCAR-43)
  down:145.825MHz 9600bps FSK

 1月9日以来、管制局はSO-43と通信ができなくなっています。通信が途絶え
 る前までは、衛星の電力や温度は、良好な状態でした。


▲KO-23
  mode-J up:145.900MHz 9600bps FSK/down:435.175MHz 9600bps FSK

  99年10月30日にOBCがリセットされ、未だ復旧していません。


▲DO-17

▲WO-18

▲PO-34 (PanSat)

▲WO-39(JAWSAT)

▲SAUDISAT-1B(SO-42)
  SO-41は、試験運用を始めましたが、SO-42は、ソフトウエアの開発が遅れ
 ており、未だ運用をおこなっていません。



4.これから打ち上がる衛星

●IDEFIX
  AMSAT-FranceによるIDEFIXというピコサットが2機、5月3日にアリアン4
 V151で打ち上げられ、高度800kmの軌道に投入される予定です。
  このピコサットは、1機は145.840MHzで、もう1機は435.270MHzでNBFMによ
 る音声メッセージ(デジトーカ)とAO-40と同様の400bps BPSKによるテレメ
 トリを送信します。送信は、打ち上げ10日後からになります。
  両機とも、太陽電池を搭載しておらず、バッテリのみでの運用になり、寿
 命は40日程度と言われています。
                                               [from F6AGR @amsat-bb]


●CubeSat
  東京工業大学等で開発している10cm立方のナノサテライト CubeSatが
 2002年秋にロシアから打ち上げられる予定です。
  アップリンク 2m、ダウンリンク 70cmが予定されています。
   東工大CubeSatプロジェクト
    http://horse.mes.titech.ac.jp/srtlssp/cubesat/index.html
   東大CubeSatプロジェクト
    http://www.space.t.u-tokyo.ac.jp/cubesat/index.html


●VUSAT
  AMSAT-Indiaは、VUSATの計画を進めています。
  VUSATは、重量40kgのマイクロサットで次の機能の搭載が検討されています。
    Bモードのリニア トランスポンダ インドが作製
    DXトランスポンダ        ドイツ、イタリアそれぞれ1台作製
     (海外の意味??)
    FMメッセージビーコン
    テレメトリビーコン
  VUSATは、インドのロケット Polar Satellite Launch Vehicleで2003年の
 打ち上げを目指しています。
  AMSAT-IndiaのサイトにVUSATの情報が掲載されています。
    www.amsatindia.org
                    [from Nagesh, Co-ordinator, Amsat India @amsat-bb]



5.衛星に関する情報

★小笠原 父島からの運用
  JF6BCC 今石さんがJD1 小笠原 父島から衛星の運用をおこないます。父島
 の滞在は、5月1-5日で、その間、AO-40を初めISSを含め、低軌道衛星の運用
 もおこなうそうです。


★XW1HS ラオスからの運用
  4月14日からAO-40の運用を始めました。15、16日には、長時間の運用がお
 こなわれ、日本の局も沢山QSOしているようでした。20日までの運用予定で
 したが、2.4Gのダウンコンバータが故障してしまったため、19日以降、AO-40
 の運用はできなくなってしまったようです。
  AO-40以外の衛星は運用されなかったようです。
  QSLは、以下へ。
    Champ C. Muangamphun, E21EIC
    P.O.BOX 1090 Kasetsart
    Bangkok 10903 THAILAND


★P5情報
  KK5DO Bruceさん、K5OE Jerryさんは、P5に送るAO-40の機材を準備中です。
 4月7日に受信試験をおこない、大変良好な結果を得たようです。Sバンドの受
 信アンテナは、BBQディッシュの周囲に網を張って円形のディッシュに仕上げ
 ています。フィードにはパッチアンテナを使っているようです。
  現在、アップリンク用のリニアアンプを探しているようで、発送はもう少
 し先になるようです。


★SPACE STATION 3D  IMAX 3Dムービー
  ISSの建設過程のドキュメント映画「SPACE STATION 3D」が全世界のIMAX
 シアターに登場します。IMAX特有の3D映像です。ARISSのスクールコンタク
 トの様子も登場するそうです。
  日本では、軽井沢、大阪のIMAXシアターで上映されるようです(品川の
 IMAXシアターは2月に閉館されています)。
    http://www.imax.com/spacestation
    http://www.arrl.org/news/stories/2002/04/15/1/
                                   [from NASA News、7M3TJZ @jamsat-bb]



参考
 ANS、JAMSATメーリングリスト、AMSATメーリングリスト



JN1GKZ 新井
   jn1gkz@jamsat.or.jp     http://www.ne.jp/asahi/m-arai/gkz/