[Date Prev][Date Next][Thread Prev][Thread Next][Date Index][Thread Index]
[jamsat-news:1768] SATINF#219 30 Dec 2002
- Date: Tue, 31 Dec 2002 00:31:56 +0900
衛星情報 SATINF#219 30 Dec 2002
JN1GKZ 新井
トピックス
◆AO-40
RUDAKの試験が始まりました。Kモードの運用は未だです。
◆SAFIR-M
ドイツ Applied Sciences大学が開発したSAFIR-Mが12月20日に打ち上げら
ました。現在、衛星に太陽光が当たっているときにのみ動作しています。
1.運用中の衛星
●AO-7
mode-A up:145.850-145.950MHz CW,USB/down:29.400-29.500MHz CW,USB
ビーコン:29.502MHz CW
mode-B up: - /down:145.925-145.975MHz CW,USB 出力 8W
ビーコン:145.972MHz CW
mode-C mode-Bのローパワーモード。出力は2.5W。
ビーコン:145.810MHz キャリア
他に435.100MHz(動作確認)、2304.1MHz(動作未確認)のビーコンがある。
AO-7は、太陽光が当たっている時にのみ動作しています。食に入ると動作
を停止し、再び動作する際のモードはランダムに変わっています。
Bモードのアップリンク周波数は432MHz帯です。現在のIARUのバンドプラ
ンでは衛星に割り当てられていない周波数であり、日本のバンドプランから
も外れるため、使用できません。
コマンドが通ることも確認されています。CWテレメトリのスピードを変え
ることに成功しています。
関連サイト
衛星の諸元
http://www.amsat.org/amsat/sats/n7hpr/ao7.html
衛星の画像
http://www.amsat.org/amsat/sats/ao7/slideset/index.html
AO-7 ACTIVITY REPORT LOGGER
http://www.artieda.net/hb9dri/ao7logger
AO-7 フォト コレクション
http://www.ka9q.net/ao7
▲AO-10
mode-B up:435.030-435.180MHz CW,LSB/down:145.975-145.825MHz CW,USB
ビーコン:145.810MHz キャリア
4月頃から信号が聞こえなくなっています。
●AO-16
mode-J up:145.90, 145.92, 145.94, 145.86MHz 1200bps AFSK
down:437.025MHz 1200bps PSK
Sバンドビーコン 2401.143MHz PSK
デジピータがオンになっています。Sバンドのビーコンは停止しています。
●AO-27
mode-J up:145.850MHz FM/down:436.795MHz FM
アナログの運用は停止しているようです。
関連サイト
http://www.ao27.org The Official Home of AO-27 on the Web
★AO-40
12月9日よりRUDAKの試験が始まりました。RUDAKの試験は、RUDAKのコマン
ド局(コロラドとアラバマ)のウインドウがあるマ=110-126の72分間、不定
期におこなわれています。CEDEXの試験が中心におこなわれ、時間があれば
SCOPEでの撮影もおこなわれるようです。
スクイントアングルが良ければ、ローパワーでも十分なダウンリンクが帰っ
てきます。アップリンクパワーは適正値(ダウンリンクの信号をMBより10dB
以上弱くする。Sメータの振れでMBより2-3弱くするのが目安)で運用して下
さい。
運用スケジュール(予告無しに変更されることがあります) 12/22-
MA トランスポンダ RUDAK ビーコン
0- 50 OFF OFF S2 MB
50-110 U/L1/L2→S2 OFF S2 MB
110-126 * OFF S2 OFF
110-126 * U/L1/L2→S2 OFF S2 MB
126-200 U/L1/L2→S2 OFF S2 MB
200-256 OFF OFF S2 MB
* RUDAKは北米のコマンド局がウインドウにある時にのみ不定期の試
験がおこなわれている。RUDAKの試験をおこなわないときは、トラン
スポンダが運用される。
ビーコン周波数(打ち上げ前の最終チェックで測定された周波数に実績を
加筆。*は、打ち上げ後にアナウンスのあった実績のある周波数)
BEACON General Beacon Middle Beacon Engineering Beacon
Vバンド - 145.898MHz* -
Uバンド 435.438MHz 435.588MHz 435.838MHz
S1バンド 2400.188MHz 2400.338MHz 2400.588MHz
S2バンド 2401.168MHz 2401.323MHz* 2401.568MHz
Xバンド 10450.975MHz 10451.125MHz 10451.375MHz
Kバンド 24047.885MHz 24048.035MHz 24048.285MHz
赤外レーザ 360 THz
アップリンク、ダウンリンク周波数
※MBに妨害を与えないこと。MBの±5kHzの範囲はダウンリンク禁止。
S1バンドdown: 2400.225 - 2400.475 MHz
S2バンドdown: 2401.210 - 2401.495 MHz
Kバンドdown : 24048.025 - 24048.274MHz
Vバンドup : 145.840 - 145.990 MHz
Uバンドup : 435.780 - 435.495 MHz
L1バンドup : 1269.496 - 1269.211 MHz
L2バンドup : 1268.575 - 1268.325 MHz
RUDAK down: 2401.74MHz, 2401.85MHz
姿勢
11月21日にALON/ALAT=0/0に戻りました。
食
12月18日から食が始まりました。MA240-250付近で30分弱、食になって
います。
トランスポンダ
U/L1/L2→S2の運用がおこなわれています。近地点付近でアンテナが地球
に向くため、スクイントアングルが良いときには強いダウンリンクが帰っ
てきます。
IFマトリックス
正常に動作しています。
接続の誤動作が何度か起きていますが、MUX出力(IHU-1の制御/監視ユニッ
ト)の切り替えタイミングの問題だと考えられています。切り替えタイミン
グの調整によってこの問題は解決できたようです。
S1バンド送信機
回復は望めないようです。
2001年8月13日に突然停止しました。8月20日に試験をおこなったところ、
送信機に電流が流れず、RF出力、温度上昇も確認できなかったそうです。
2001年11月6日のレポートによると、送信機の電源を1秒毎にオン/オフす
るプログラムがアップロードされ45分間実行されましたが、送信機に電流が
流れなかったそうです。S1送信機の回復は望めないようですが、この試験を
継続しておこなってゆく予定です。
Vバンド送信機
2000年12月の事故以来停止しています。
2001年8月20日に試験がおこなわれました。V送信機をオンにすると電流が
流れ、RF出力があることが確認されていますが、衛星からの信号は確認でき
ていません。高利得アンテナと送信機とを接続するリレーに問題が考えられ、
リレーのオン/オフ動作運動をおこないました。その後の状況報告はありま
せん。
Kバンド送信機
2001年9月9日に動作が確認されました。スケジュールに組み込まれて運用
されています。
2001年12月1日 オービット#501で、JH1AOY 玉川さんとJA1AUH 後藤さんが
Kモードの2WAY QSOに成功されました。
Xバンド送信機
2001年5月に試験がおこなわれましたが、動作が確認されていません。
S1バンド送信機と同じように電源をオン/オフする試験が計画されていま
す。
Vバンド受信機
2002年6月12日から運用が始まりましたが、Vバンドでアップリンクした信
号は、とても弱く、CWでならQSOができるレベルです。信号が弱いのは、3機
あるフォールデットDPの一部が破損したか、アンテナ切り替えリレーに問題
があるのではないかと考えられています。
Cバンド受信機
2001年5月に試験がおこなわれましたが、動作が確認されていません。
RUDAK
12月9日からRUDAKの試験が始まりました。
SCOPE
カメラ-A(狭角)、カメラ-B(広角)共に撮影に成功し、正常に動作して
います。
2001年8月7日 オービット #354にてカメラ-Bを使って地球の撮影に成功し
ました。
2001年12月15日に2回目の試験がおこなわれ、カメラ-A、Bで地球の撮影に
成功しました。
画像は、JAMSATのサイトで公開されています。
http://www.jamsat.or.jp/
GPS
搭載している2台のGPS受信機の動作が確認されています。
2001年にGPS衛星が作る「輪」の外で位置データを取得することができる
かどうかの実験がおこなわれ、その結果が公開されています。
http://www-ccar.colorado.edu/~moreau/pubs/ao40aasgnc_fin.pdf
LEILA
正常動作が確認されました。時々、無信号の周波数に現れることがあり
ます。
YACE
姿勢を確認するため、地球の撮影をおこなっています。
モーメンタム・ホイール
試験がおこなわれ、今のところ、問題は無いようです。3軸制御までには
確認する事項がまだまだあり、直ぐには移行しません。
アークジェットモータ
オービット#295から#301までアンモニアガスの噴射のみでの運用がおこな
われました(アーク放電なし)。オービット#302からアンモニアガスが噴射
されなくなり、運用を終えました。搭載していたアンモニアガスを使い果た
してしまったと考えられています。
AO-40の関連サイト
AMSAT-DL AO-40情報 webサイト by AMSAT-DL
http://www.amsat-dl.org/journal/adlj-p3d.htm
http://www.dj1km.de/amsat-dl/journal/adlj-p3d.htm (ミラーサイト)
テレメトリ仕様書 Rev1.8 by AO-40コマンドチーム
http://www.dj1km.de/amsat-dl/p3d/index.html
テレメトリ解読ソフト P3T ver1.6e by W4SM
http://www.cstone.net/~w4sm2/software2/P3t_AP.zip
テレメトリ WODデコードソフト WodGraph Ver 1.1d by W4SM
http://www.cstone.net/~w4sm/ham1.html
テレメトリデコードソフト AO40Rcv Ver1.40 by AE4JY
http://www.qsl.net/ae4jy/
テレメトリデータ アーカイバ by VP9MU
http://www.amsat.org/amsat/ftp/telemetry/ao40/
デコードしたテレメトリ(P3T形式)は、ZIPで圧縮して
ao40-archive@amsat.org へ送付願います
RUDAK WOD(Whole Orbit Data)→CSV変換ソフト by WD0E他
Windows版(RudakTLM)、JAVA版、DOS版(WOD2CSV)
http://www.amsat.org/amsat/ftpdelta.html
回線計算 excelスプレッドシート byW3PM/GM4YRE
Ver2.1になりました。
http://www.amsat.org/amsat/ftp/software/spreadsheet/w3pm-ao40-v2.1.zip
AO40 REPORT LOGGERサイト by HB9DRI
http://www.artieda.net/hb9dri/ao40logger
アップリンク/ダウンリンク 周波数早見表 by G6LVB
http://www.g6lvb.com/oldtech.htm
●FO-20
mode-JA up:145.900-146.000MHz CW,LSB/down:435.900-435.800MHz CW,USB
ビーコン:435.795MHz キャリア
夜間のパスでは、食によってUVC(Under Voltage Controler:バッテリの
過放電防止のため送信機への電源を遮断する)が動作し、送信が一時的に停
止することがあります。
●FO-29
mode-JA up:145.900-146.000MHz CW,LSB/down:435.900-435.800MHz CW,USB
ビーコン:435.795MHz CW
mode-JD(1200bps) up:145.850, 145.870, 145.910MHz 1200bps AFSK
down:435.910MHz 1200bps PSK
mode-JD(9600bps) up:145.870MHz 9600bps FSK
down:435.910MHz 9600bps FSK
デジトーカ:435.910MHz
JARLの運用スケジュールは更新されていませんが、当面アナログでの運用
が続けられるものと思われます。
●GO-32(TechSat-1B)
ビーコン:435.225MHz 9600bps
11月26日には新しいRBBS用のソフトをアップロードするためRBBSの試験を
一時中断するとの広報がありました。30秒に1度、ビーコンを送信している
ようです。
GO-32の情報は以下のサイトから得られます。
http://w3.iarc.org/techsat/techsat.html
●IO-26
mode-J up:145.875, 145.900, 145.925, 145.950MHz 1200bps AFSK
down:435.822MHz 1200bps PSK
MBLモード(セーフモード)になっており、デジピータは停止しています。
[from KD4APP @amsat-bb]
IO-26の情報は、以下のサイトから得られます。
http://joshua.micronet.it/english/itamsat/itamsathome.html
●LO-19
mode-J up:145.84, 145.86, 145.88, 145.90MHz 1200bps AFSK
down:437.150MHz 1200bps PSK
ビーコン:437.125MHz CW
CWビーコンがオンになっています。CWビーコンは12WPMのゆっくりとした
CWで約30秒毎に送信されています。
▲MO-46(Tiungsat-1)
mode-J up:145.850、145.925MHz 9600bps FSK
down:437.325MHz 9600bps、38400bps
運用状況は不明です。
●NO-44(PCsat: Personal Communications Satellite)
down:144.390MHz 1200bsp AFSK、9600bps FSK
145.825MHz 1200bsp AFSK、9600bps FSK
正常に動作しています。
PCsatの情報は以下のサイトから得られます。
http://web.usna.navy.mil/~bruninga/pcsat.html
●NO-45(Sapphire)
down:437.100MHz FM無変調キャリア、デジトーカ、1200bps AFSK
無変調キャリアのビーコンを437.100MHzで1分間に1度送信しているようで
す。
●OO-38(OPAL)
up/down:437.100MHz 9600bps FSK
最近レポートがありません。
●RS-15
mode-A up:145.858-145.898MHz CW,USB/down:29.354-29.394MHz CW,USB
ビーコン:29.352MHz
mode-KA up:21.260-21.300MHz CW,USB、145.960-146.000MHz CW,USB
down:29.460- 29.500MHz CW,USB
ビーコン:29.458MHz CW
ロボット up:145.840MHz CW/down:29.504MHz CW
mode-KT up:21.260-21.300MHz CW,USB
down:29.460-29.500MHz、145.860-145.900MHz CW,USB
ビーコン :29.458MHz、145.863MHz CW
ロボット up:21.139MHz CW/down:29.504MHz、145.905MHz CW
Aモードで運用されているようですが、ビーコンは5秒間キャリアを送信、
2秒間停止を繰り返しているようです。トランスポンダは、ビーコンの送信
がおこなわれている間だけオンになっているという情報がありますが確認
できていません。
★RS-20(MOZHAYETS)
11月28日0941モスクワ時間にRS-20(Mozhaetz:モジャーエツ)を打ち上
げたとの報告がUA3XBU、RW3DZからありました。
周波数 435.319MHzと145.828MHzでビーコンを送信しているとのことですが、
なかなか確認できませんでした。11月29日2028zにG8ATEが435MHzで受信した
のが最初のようです。ビーコンの送信は不定期におこなわれているようで、
日本で信号が確認されたのは、12月2日になってからです。ビーコンはCWで
すが、きれいなCWを打っていないようで、ドップラシフトもあり、解読は難
しいようです。当初はランダムな英数字を送信していたようですが、12月8
日頃から意味のあるメッセージを送信し始めたようです。
受信したメッセージと音声ファイル
ORBIT IS 720KM INCLINATION 98 DEGREE AND PERIOD IS 99 MIN CQ
CQ CQ DE RS20 WEIGHT OF SATELLITE IS 60K*** TO SPHERICAL ABOUT
800MM IN DIAMETER THE **EQUIPMENT IS LOCATED IN THE HERMETIC
CANISTER*** THE SIGNALS OF THE SATELLITE MAY BE RECEIVED BY
** SOURS ON FREQUENCIES 435319KHZ OR 145828KHZ
[from JE9PEL/1、JH4DHX/3 @jamsat-bb]
軌道要素は、当初、同時に打ち上げられたAlSat-1のものと入れ替わって
いましたが、現在は正常になっています。軌道要素は、MOZHAYETSで登録さ
れています。現時点では、RS-20では登録されていません。12月30日にNORAD
から入手した軌道要素は次のとおりです。
MOZHAYETS
1 27560U 02054B 02361.69919176 .00001741 00000-0 41860-3 0 537
2 27560 98.2396 245.9541 0043613 344.0137 15.9677 14.54018110 4271
以下の表を利用してテレメトリの解読ができます。受信報告は、コマンド局(plis@kaluga.ru or zaitzev@izmiran.rssi.ru)へ送付下さい。
Name Limits Decoding Assignment
RS 20 The callsign
UBS N=100:170 U=N / 10 Volts On board voltage
IBS N=10:250 I=N / 100 Ampers On board current
USUN N=0:180 U=N / 10 Volts Charge voltage from solar battery
ISUN N=0:180 I=N / 100 Ampers Charge current from solar battery
ITXA N=0:170 I=N / 100 Ampers D.C. current of the 435 MHz Tx
PTXA N=0:70 P=N / 10 Watts UHF power of the 435 MHz Tx
TTXA N=50:190 T=N - 100 deg C Temperature of the 435 MHz Tx
ITXB N=0:150 I=N / 100 Ampers D.C. current of the 145MHz Tx
PTXB N=0:70 P=N / 10 Watts VHF power of the 145MHz Tx
TTXB N=50:190 T=N - 100 deg C Temperature of the 145MHz Tx
TEXT N=30:250 T=N - 100 deg C Temperature of the outer case
TINT N=30:190 T=N - 100 deg C Temperature of the inner case
TOR N=10:250 T=N - 100 deg C Temperature of the Earth sensor
UOR N=0:100 U=N / 10 Volts Temperature of the Sun sensor
MTX N=0:255 Table of operational modes. The housekeeping info.
MRX N=0:255 Table of operational modes. The housekeeping info.
RS 20 The callsign
[from ANS]
★SAFIR-M
up:435.275MHz 1200bps AFSK
down:145.825MHz 9600bps MSK
12月20日1700zにバイコヌールからドイツの衛星 SAFIR-Mが打ち上げられ
ました。
SAFIR-Mは、RUBIN-2という衛星に搭載されたペイロードで、デジタルの中
継器を搭載しています。デジタルの中継器は、デジピータではなく、アップ
リンク周波数で受信した信号をダウンリンク周波数で送信するというもので
す。デジピータのようにコールサインの指定は不要です。デジタル音声を送
信する機能も持っています。
SAFIR-Mは、12月30日現在、デフォルト状態で動作しています。デフォル
ト状態では、衛星に太陽光が当たっているときにのみ動作するようになって
おり、54.6秒間隔(??)でビーコンを送信します。また、同時に6機の衛星が
打ち上がったため、打ち上げ当初は、軌道要素が混乱していたため(毎度の
ことですが)、テレメトリのデコードは、難しくなっています。
最初にSAFIR-Mのビーコンのデコードに成功したのは、12月21日に南アフ
リカのサナエ南極基地のアマチュア局 ZS7ANTでした。以下がそのログです。
12:00:12R DP0AIS>INFO Port=2 <UI C Len=68>:
DP0AIS amateur radio experiment SAFIR-M in orbit on board of Rubin-2
12:00:18R DP0AIS>INFO Port=2 <UI C Len=68>:
DP0AIS amateur radio experiment SAFIR-M in orbit on board of Rubin-2
12:00:25R DP0AIS>INFO Port=2 <UI C Len=68>:
DP0AIS amateur radio experiment SAFIR-M in orbit on board of Rubin-2
12:00:50R DP0AIS>INFO Port=2 <UI C Len=68>:
DP0AIS amateur radio experiment SAFIR-M in orbit on board of Rubin-2
18:32:52R DP0AIS>DATA1 Port=2 <UI C Len=21>:
000000A900A688244B00
18:33:49R DP0AIS>INFO Port=2 <UI C Len=68>:
DP0AIS amateur radio experiment SAFIR-M in orbit on board of Rubin-2
18:34:09R DP0AIS>INFO Port=2 <UI C Len=68>:
DP0AIS amateur radio experiment SAFIR-M in orbit on board of Rubin-2
18:37:54R DP0AIS>INFO Port=2 <UI C Len=68>:
DP0AIS amateur radio experiment SAFIR-M in orbit on board of Rubin-2
18:37:55R DP0AIS>DATA1 Port=2 <UI C Len=21>:
000000A900A78B244B00
軌道要素は、PAYLOAD AがRUBIN-2であることが飛来時間と照合の結果、
確認されました。12月30日にNORADから入手した軌道要素は次のとおりです。
PAYLOAD A
1 27605U 02058A 02364.21613464 .00001252 00000-0 22177-3 0 169
2 27605 64.5598 350.1354 0031628 132.0677 228.3118 14.71348473 1408
ダウンリンクは9600bpsと公表されていますが、実際は、衛星に搭載した
クロック周波数の都合で9844bpsになっています。信号が強ければ9600bps
のモデムで受信できる許容範囲だそうです。
ビット0が0固定になる障害が発生しているようです。このため、フレーム
にエラーが生じ、AX25のシステムではデコードできないことがあるようです。
コマンド局はKISSモードでデータを採取するよう呼びかけています。受信し
たKISSモードのデータは、コマンド局 DG6BCE@aatis.de へお送り下さい。
数字列がテレメトリで、以下の式で解読できます(温度情報は各種データ
から類推)。
18:32:52R DP0AIS>DATA1 Port=2 <UI C Len=21>:
000000A900A688244B00
AAAABBBBCCCCDDEEFFGG
記号 項目 変換式 変換例
AAAA リザーブ?? 0000
BBBB 基板温度 HEX/2 [℃] 00A9 → 84.5℃
CCCC ケース温度 HEX/2 [℃] 00A6 → 83.0℃
DD 12V電源電圧 HEX*100mV 88 → 13.6V
EE 5V電源電圧 (HEX+512)*10mV 24 → 5.48V
FF 3.3V電源電圧 (HEX+256)*10mV 4B → 3.31V
GG ビットエラー 00
テレメトリフォーマット
http://www.ne.jp/asahi/hamradio/je9pel/tlmformt.pdf
KISSモードで受信した場合は、バイナリファイルのエディタでアス
キーコードが表示されるものを利用し、上記の数字列(数字列は、アスキー
コードになっている)を受信ファイルの中から見つけ解読する。
KISSモードファイルの解析例
http://www.ne.jp/asahi/hamradio/je9pel/21228saf.gif
SAFIR-Mの情報は、以下のサイトから得られます。
http://hft.fh-pforzheim.de/download/aatis/
[from DG6BCE, ZR1CBC @amsat-bb、JE9PEL/1 @jamsat-bb]
SAFIR-Mと同時にSaudiSat-1Cが打ち上げられましたが、SaudiSat-1Cにア
マチュアのペイロードが搭載されているかどうかは、不明です。
●SO-33(SedSat-1)
437.910MHz 9600bpsでテレメトリを送信しています。
▲TO-31(TMSAT-1)
mode-J up:145.925MHz 9600bps FSK/donw:436.925MHz 9600bps FSK
運用を停止しているようです。
●UO-11
ビーコン:145.825MHz 1200bps, 2401.500MHz キャリア(浅い変調)
VHF送信の動作が不安定になっています。5-6日間動作し、14日間停止を繰
り返しているようです。この周期は、watchdogタイマによるものだそうです。
原因は、衛星が低温になり、地上局からの制御ができなくなっており、デフォ
ルトモードで動作しているためのようです。12月16日現在、信号が聞こえてい
たのは、8月18日〜23日、9月6日〜10日、9月25日〜10月4日、10月18日〜25日、
11月8日〜14日、11月29日〜12月5日と報告されています。
Sバンドのビーコンは停止することなく、動作しているようです。
UO-11の情報は以下のサイトから得られます。
http://www.users.zetnet.co.uk/clivew/oscar11.htm
●UO-14
mode-J up:145.975MHz FM/down:435.070MHz FM
JモードのFMリピータの運用がおこなわれています。
●UO-22
mode-J up:145.900 and/or 145.975MHz 9600bps FSK/down:435.120MHz 9600bps FSK
デジピータup:145.975MHz、デジピータコール:UOSAT5
正常動作しています。
デジピータの運用もおこなわれています。デジピータのコールサインは、
UOSAT5 です。
UO-22は、11年半も軌道上で動作しており、ニッカドバッテリの充放電回
数は、約6万回にも達しています。バッテリの老朽化が進み、食が始まると
動作の保証はでき兼ねない状態のようです。
姿勢制御系を動作させるため電力を確保するため、ユーザの少ない地域で
は、送信を停止留守ソフトが組み込まれました。現在、太平洋中央、インド
洋、中国中央では送信を停止しています。
コマンド局は、UO-22の余命は残り少ないと考えています。
[from G7UPN/ZL2TPO @amsta-bb]
★ISS
up:144.490MHz FM、145.990MHz 1200bps AFSK
down:145.800MHz FM、1200bps AFSK
PMS、デジピータが動作しています。
第6次搭乗員になってから音声によるランダムQSOは、未だおこなわれてい
ないようです。
12月28日にタイの World Scout Jamboree 2002(E20AJ)とスクールコン
タクトが予定されていましたが、行き違いのためか、残念ながら失敗に終わ
りました。当日は、交信の模様がインターネットでライブ中継されており、
コントローラがAOSからLOSまでNA1SSを呼び続けていましたが、ISSかの応答
はありませんでした。時々パケットのビーコンが虚しく聞こえていました。
日程は未定ですが、新たにスケジュールが組まれる予定です。
第6次搭乗員は次の3名です。3名ともアマチュア局の免許を持っています。
Commander :Ken Bowersox (USA) KD5JBP
Flight Engineer:Nikolai Budarin (Russia) RV3FB
Science Officer:Don Pettit (USA) KD5MDT
ISSのアマチュア局のコールサインは次の通りです。
コールサイン:RZ3DZR、R0ISS、RS0ISS、NA1SS、DL0ISS
ARISSのサイト
http://ariss.gsfc.nasa.gov/
ISS Fan Club
http://www.issfanclub.com
2001年11月23日におこなわれてJK1ZAM スクールコンタクトの様子
http://www.aa.alpha-net.ne.jp/enari/ariss/contens5.htm
2.調整中の衛星
●SO-41(SAUDISAT-1A)
管制局があるサウジアラビアとアメリカ上空でトランスポンダの動作が始
めたとのアナウンスがAMSAT-NAから2002年4月8日にありました。アップリンク
145.850MHz、ダウンリンク436.775MHzでFMリピータとして動作しています。
残念ながら日本上空での運用予定は今の所無いようです。
SO-41は、2000年9月26日に打ち上げられ、打ち上げ当初は、管制局の上空
で信号が核にされていましたが、その後、何の音沙汰もありませんでしたが、
今般突然、運用開始のアナウンスがありました。
3.運用を停止している衛星
▲UO-36(UoSAT-12)
mode-J down:437.375MHz 38.4Kbps FSK
最近は信号が聞こえないようです。
UO-36の情報は以下のサイトから得られます。
http://www.sstl.co.uk/
▲RS-12/13
RS-12
mode-K up:21.210-21.250MHz CW,USB
down:29.410-29.450MHz CW,SSB
ビーコン:29.408MHz
ロボット up:21.129MHz CW/down:29.454MHz CW
RS-13
mode-T up:21.260-21.300MHz CW,USB
down:145.860-145.900MHz CW,USB
ビーコン:145.862MHz CW
ロボット up:21.139MHz CW/down:145.908MHz CW
8月21日ころから運用を停止しています。
▲BO-47, BO-48(IDEFIX)
音声メッセージ、テレメトリ:145.840MHz、435.720MHz NBFM、400bps BPSK
BO-47(CU1)は6月8日に、BO-48(CU2)は5月20日に電池が尽き運用を停止
しました。
IDEFIXは、送信を止めてしまいましたが、IDFFIXが搭載されているアリア
ン4 ロケットの3段目は大きな円筒形をしているため、眼視が可能です。夜
空にIDEFIXを探してみて下さい。
IDEFIXの受信報告に対してSWLカードが発行されます。SWLカードを希望さ
れる方は、受信報告にIRC 2枚とSASEを同封して以下へ。
Amsat-France
IDEFIX
14 bis rue des Gourlis
92500 Rueil Malmaison
関連サイト
http://perso.club-internet.fr/fa1rtp/idefix/e-index.htm
▲RS-21(Kolibri-2000)
ビーコン:435.335MHz、145.825MHz CW、デジトーカ
5月3日 2300z(オービット #711)に大気圏に再突入しました。当初、打
ち上げから2〜4ヶ月後に大気圏に再突入するものと見られていましたが、
1ヶ月半という短命に終わりました。
高度の低下は4月29日頃から顕著になっています。
関連サイト
http://www.iki.rssi.ru/kollibri/mission1_e.htm
http://www.energia.ru/english/energia/sci-education/microsat/microsat.shtml
http://tarusa.ru/kolibri2000(ロシア語)
高度と周期のグラフ、テレメトリ解読表
http://www.ne.jp/asahi/m-arai/gkz/satinfo/rs21.htm
★ 12月20日にRS-21のSWLカードが届きました。
▲SO-43(Starshine 3:Starshine OSCAR-43)
down:145.825MHz 9600bps FSK
2002年1月9日に機能を停止しました。
▲KO-23
mode-J up:145.900MHz 9600bps FSK/down:435.175MHz 9600bps FSK
99年10月30日にOBCがリセットされて以来、運用を停止しています。
▲KO-25
mode-J up:145.980MHz 9600bps FSK/down:436.500MHz 9600bps FSK
運用を停止しています。
▲DO-17
▲WO-18
▲PO-34 (PanSat)
▲WO-39(JAWSAT)
▲SAUDISAT-1B(SO-42)
SO-41は、試験運用を始めましたが、SO-42は、ソフトウエアの開発が遅れ
ており、未だ運用をおこなっていません。
4.これから打ち上がる衛星
●VUSAT
AMSAT-Indiaは、VUSATの計画を進めています。
VUSATは、重量40kgのマイクロサットで次の機能の搭載が検討されています。
Bモードのリニア トランスポンダ インドが作製
DXトランスポンダ オランダ、イタリアそれぞれ1台作製
(海外の意味??)
FMメッセージビーコン
テレメトリビーコン
VUSATは、インドのロケット Polar Satellite Launch Vehicleで2003年の
打ち上げを目指しています。
AMSAT-IndiaのサイトにVUSATの情報が掲載されています。
www.amsatindia.org
[from Nagesh, Co-ordinator, Amsat India @amsat-bb]
●AMSAT-OSCAR E
AMSAT-NAが新しい低軌道衛星 AMSAT-OSCAR Eの計画を発表しました。VHF/
UHFのアナログ、デジタルのFMトランスポンダと幾つかの機能を搭載する予
定です。2003年11月に打ち上げが予定されています。
IHUに使用されるCPU:V53 30MHz(NEC)
アンテナ :VHF シングル、UHF 4機で円偏波
送信機 :VHF 1機、UHF 2機(同時に動作可能??)
バッテリ :4.5Ah 25W
検討されている機能:GPS、PSK31、HF受信機、デジタルボイス
[from ANS、AMSAT Houston net]
●AMSAT Eagle
AMSAT-NAの新しい高軌道衛星。長楕円軌道でDX QSOが楽しめます。打ち上
げは2004〜5年が計画されています。
重量 :100kg以下
大きさ :1辺60cmの直方体
姿勢制御:スピン
軌道 :初期 近地点 200km、最終的に近地点 500km
電源電圧:28V
側面 :太陽電池パネル
上面 :ハイゲインアンテナ(2m、70cm、L、S、C)、ナローカメラ
(遠地点で地球を向く面)
下面 :オムニアンテナ(2m、70cm、L)、分離機構、推進システム、
ワイドカメラ
(近地点で地球を向く面)
送信機 :V、S(2台)、X(ビーコン)
受信機 :U、L、C
搭載機器:GPS(NASA)、
CEDEX(Cosmic Energy Deposition Experiment:サレー大学)、
カメラ(ワイド、ナロー)
★P3E
AMSAT-DLが中心になって開発しているAO-40(P3D)の後継機となる衛星で
す。
10月、ドイツ マーブルグにてP3E開発に関するミーティングがあり、P3E
の概要が決まりました。
P3Eには、PA5に搭載される機器の実験をおこなうという役目もあるため、
P5Aが打ち上がる2-3年前に打ち上げなければなりません。従って、P3Eは
2004年末には開発を終え、2005年中旬までには打ち上げる計画です。開発
期間が短く、急いで開発しなればならないため、P3Eには、P3-Expressとい
うニックネームが付きました。
開発期間が短いことから、衛星の筐体は、AO-10やAO-13で実績のあるト
ライスター型となります。この形であれば、打ち上げロケットに固定する
ためのSBSリングは、P3Dの打ち上げに使ったものが利用できるメリットも
あります(アリアン5での打ち上げが前提)。
形状:トライスター型(AO-10、AO-13と同じ)
直径 約130cm、高さ 約45cm
重量:150kg
軌道:長楕円軌道
近地点高度 500〜2500km
遠地点高度 36000km
軌道傾斜角 63度
搭載機器:受信機 435、1260MHz(145、2400、5600MHzは検討中)
送信機 435、2400MHz(435、10450MHzは検討中)
送信電力 50W PEP
LEILA
RUDAK
コヒーレントトランスポンダ 2.4GHz→10.45GHz(P5A実験用)
ビーコン 5bps、200bps エラー訂正コード付き(P5A実験用??)
カメラ 2or3台
ミリ波ビーコン
http://www.amsat-dl.org/p3e/towards-p3e.pdf
http://www.amsat-dl.org/p3e/p3e-20021120.pdf
[from AMSAT-DL @amsat-bb]
●P5A
火星へ飛行する衛星 P5Aの計画がAMSAT-DLから発表になりました。AO-40
用に開発した推進系の技術を使って火星を目指します。火星の軌道上から
はサブサテライトを火星に投下し、火星探査をおこなうことも検討されて
います。
打ち上げは2007年または2009年の予定です。
http://www.amsat-dl.org/p5a/p5a-to-mars.pdf
[from AMSAT-DL @amsat-bb]
5.衛星に関する情報
★JA0WJN 南極情報
しらせは、12月19日に昭和基地に着いたようです。JA0WJN 大日方さんは、
ドームふじへソリで向かっていることと思われます。
南極観測隊の情報は、「南極観測のホームページ」に掲載されています。
http://jare.nipr.ac.jp/index.html
参考
ANS、JAMSATメーリングリスト、AMSATメーリングリスト
筆者にことわり無く無断で転送やwebへ掲載すること等を禁止します。
JN1GKZ 新井
jn1gkz@jamsat.or.jp http://www.ne.jp/asahi/m-arai/gkz/