[Date Prev][Date Next][Thread Prev][Thread Next][Date Index][Thread Index]
[jamsat-news:1633] SATINF#202 12 December 2001
衛星情報 SATINF#202 12 December 2001
JN1GKZ 新井
トピックス
◆AO-40は、サンアングルが悪化するため12月下旬から姿勢変更をおこなう予
定です。遠地点で地球にアンテナが向く姿勢に戻るのは4月上旬になる見込
みで、この間、トランスポンダはオフまたは短時間の運用になります。
◆マルコニーによる大西洋横断通信100周年、アマチュア衛星 OSCAR-1 誕生40
周年を記念して衛星からメッセージが送信されたり、特別局の運用がありま
す。
1.運用中の衛星
●AO-10
状況は、その日によって異なり、不安定です。
現在、再び状態が良くなっています。12月12日はLOS間際にヨーロッパの
局が数局聞こえていました。12日は、状態は余りよくありませんでした。
★AO-40(P3D)
トランスポンダ、RUDAK(試験)の運用がおこなわれています。
11月16日で打ち上げ一周年を迎えました。推進系の事故、一部送受信機の
故障など残念なこともありましたが、モード U/L1→S2/K でのトランスポン
ダの定常的な運用がおこなわれるようになったことは何よりです。
遠地点でアンテナが地球に向く現在の姿勢では、太陽電池パネルに太陽光
が当たらなくなって来るため、12月下旬から姿勢変更がおこなわれる予定で
す。姿勢は、まず、ALAT = -30〜-50 に変更されます。この姿勢では、地球
にアンテナが向かなくなるためトランスポンダがオフになります。その後、
ALAT/ALON = 0/270 とし、地球にアンテナが向く近地点付近で1時間程度ト
ランスポンダが動作するようになります。ALAT/ALON = 0/0 に戻るのは4月
上旬の見込みです。現時点で姿勢変更の詳細スケジュールはアナウンスされ
ていませんが、クリスマス前にはALATの変更が始まるようです。
★運用スケジュール(予告無しに変更されることがあります) 11/1-
MA トランスポンダ RUDAK ビーコン
0- 30 OFF OFF S2-MB
30- 70 U/L1→S2 OFF S2-MB
70- 86 OFF S2 OFF
86- 87 OFF S2 OFF
87-118 U/L1→S2 OFF S2-MB
118-138 U/L2→S2/K OFF S2-MB
138-220 U/L1→S2 OFF S2-MB
220-256 OFF OFF S2-MB
ビーコン周波数(打ち上げ前の最終チェックで測定された周波数に実績を
加筆。*は、打ち上げ後にアナウンスのあった実績のある周波数)
BEACON General Beacon Middle Beacon Engineering Beacon
Vバンド - 145.898MHz* -
Uバンド 435.438MHz 435.588MHz 435.838MHz
S1バンド 2400.188MHz 2400.338MHz 2400.588MHz
S2バンド 2401.168MHz 2401.323MHz* 2401.568MHz
Xバンド 10450.975MHz 10451.125MHz 10451.375MHz
Kバンド 24047.885MHz 24048.035MHz 24048.285MHz
赤外レーザ 360 THz
アップリンク、ダウンリンク周波数
※MBに妨害を与えないこと。MBの±5kHzの範囲はダウンリンク禁止。
S1バンドdown: 2400.225 - 2400.475 MHz
S2バンドdown: 2401.210 - 2401.495 MHz
L1バンドup: 1269.496 - 1269.211 MHz
Uバンドup : 435.780 - 435.495 MHz
RUDAK down: 2401.74MHz, 2401.85MHz
姿勢
11月30日 オービット#499での姿勢は、ALON/ALAT = 1/-3でした。
太陽電池パネルに太陽光が当たらなくなるため、12月下旬から姿勢変更が
おこなわれる予定です。
食
2002年6月まで毎オービットの近地点付近で食が発生します。
トランスポンダ
U/L1→S2/Kの運用がおこなわれています。
IFマトリックス
正常に動作しています。
接続の誤動作が何度か起きていますが、MUX出力(IHU-1の制御/監視ユニッ
ト)の切り替えタイミングの問題だと考えられています。切り替えタイミン
グの調整によってこの問題は解決できるようです。
S1バンド送信機
回復は望めないようです。
8月13日に突然停止しました。8月20日に試験をおこなったところ、送信機
に電流が流れず、RF出力、温度上昇も確認できなかったそうです。
11月6日のレポートによると、送信機の電源を1秒毎にオン/オフするプロ
グラムがアップロードされ45分間実行されましたが、送信機に電流が流れな
かったそうです。S1送信機の回復は望めないようですが、この試験を継続し
ておこなってゆく予定です。
Vバンド送信機
2000年12月の事故以来停止しています。
8月20日に試験がおこなわれました。V送信機をオンにすると電流が流れ、
RF出力があることが確認されていますが、衛星からの信号は確認できていま
せん。高利得アンテナと送信機とを接続するリレーに問題が考えられ、リレー
のオン/オフ動作運動をおこないました。その後の状況報告はありません。
Kバンド送信機
9月9日に動作が確認されました。現在、スケジュールに組み込まれて運用
されています。
12月1日 オービット#501で、JH1AOY 玉川さんとJA1AUH 後藤さんがKモー
ドの2WAY QSOに成功されました。
Xバンド送信機
5月に試験がおこなわれましたが、動作が確認されていません。
S1バンド送信機と同じように電源をオン/オフする試験が計画されていま
す。
Cバンド受信機
5月に試験がおこなわれましたが、動作が確認されていません。
RUDAK
RUDAK-A、Bの試験が継続しておこなわれています。
SCOPE
カメラ-A(狭角)、カメラ-B(広角)共に正常動作が確認されています。
8月7日 オービット #354にてカメラ-Bを使って地球の撮影に成功しました。
画像は、JAMSATのサイトで公開されています。
http://www.jamsat.or.jp/
クリスマス前に再度試験がおこなわれるようです(姿勢変更があるので詳
細は不明)。
GPS
搭載している2台のGPS受信機が動作しています。GPS衛星が作る「輪」の
外で位置データを取得することができるかどうかの実験がおこなわれ、終了
しました。結果の詳細は、AMSATA-NAから発表される予定です。
3軸制御に移ってから、次の実験を始めるようです。
LEILA
正常動作が確認されました。時々、無信号の周波数に現れることがあり
ます。
YACE
正常動作が確認されており、姿勢の確認に使われています。
10月25日2126z、オービット#454 MA90にて姿勢を確認するため、遠地点で
YACEを使って地球の画像が撮影されました。今までの撮影した画像と比べる
と良く撮れています。大西洋が中心にあり、ヨーロッパ側が夜、アメリカ側
が昼間になっている半月形の画像です。雲がはっきり写っています。
このYACEの画像は、AMSAT-NAのテレメトリアーカイブから入手できます。
http://www.amsat.org/amsat/ftp/telemetry/ao40/2001/10/
ao40_2001-10-25_00454.zip
モーメンタム・ホイール
試験が始まり、今のところ、問題は無いようです。3軸制御までには確認
する事項がまだまだあり、直ぐには移行しません。
アークジェットモータ
オービット#295から#301までアンモニアガスの噴射のみでの運用がおこな
われました(アーク放電なし)。オービット#302からアンモニアガスが噴射
されなくなり、運用を終えました。搭載していたアンモニアガスを使い果た
してしまったと考えられています。
モーメンタム ホイールの試験で燃料の残量の確認が試みられています。
AO-40のテレメトリ仕様書1.8が10月5日にリリースされました。
http://www.dj1km.de/amsat-dl/p3d/index.html
P3T ver1.6aがリリースされました。以下のサイトから入手できます。
www.cstone.net/~w4sm2/software2/P3t_AP.zip
AMSAT-DLのサーバが不調でwebサイトの閲覧ができないことがあります。ミ
ラーサイトが立ち上がっていますのでDLのサイトが不調と時はミラーサイト
をご利用下さい。
AMSAT-DLのAO-40情報のサイト
http://www.amsat-dl.org/journal/adlj-p3d.htm
上記のミラーサイト
http://www.dj1km.de/amsat-dl/journal/adlj-p3d.htm
AO-40のテレメトリデータがamsatのサイトで公開されています。
http://www.amsat.org/amsat/ftp/telemetry/ao40/
P3Tでデコードしたテレメトリデータを ao40-archive@amsat.org へZIP形
式の添付ファイルとして送付するように求めています。
[from VP9MU Pau @amsat-bb]
RUDAKのWOD(Whole Orbit Data)テレメトリファイルをCSV形式のファイ
ルに変換するプログラムがリリースされました。Windows版(RudakTLM、
KE4AZN作)、JAVA版、DOS版(WOD2CSV)の3つがあります。
AMSAT-NAのサイトから入手できます。
http://www.amsat.org/amsat/ftpdelta.html
[from WD0E @amsat-bb]
AE4JY Moe氏によるテレメトリデコードソフト AO40Rcv のVer1.40がリリー
スされています。
http://www.qsl.net/ae4jy/
[from AE4JY @amsat-bb]
W3PM/GM4YREによるAO-40回線計算のexcel用スプレッドシートがあります。
AO-40に搭載されている全送受信周波数での計算ができます。
以下のURLにて公開されています。
http://home.HiWAAY.net/~mmarcus/download/ao40v2.0.xls
[from W3PM GM4YRE @amsat-bb]
AO40 REPORT LOGGERサイトが立ち上がりました。AO-40のQRV情報などが掲
載されています。
http://www.artieda.net/hb9dri/ao40logger
[from HB9DRI @amsat-bb]
G6LVB Howardさんによりアップリンク/ダウンリンクの周波数早見表が作
られ公開されています。円盤にアップリンク周波数とダウンリンク周波数が
書き込まれ、MAを合わせると周波数が解るという優れものです。"oldtech"
と呼ばれていますが実用的です。
www.g6lvb.com/oldtech.htm
[from G6LVB @amsat-bb]
●AO-16
デジピータがオンになっています。Sバンドのビーコンは停止しています。
★AO-27
電源に余裕がないため、昼間のパスでのみトランスポンダがオンになりま
す。
12月9日に運用スケジュールが変わりました。
TEPR 4=19
TEPR 5=59
衛星に日が当たり始めた9分30秒後から20分間トランスポンダが動作します。
[from KM4NZ Chuck @amsat-bb]
●FO-20
夜間のパスでは、食によってUVC(Under Voltage Controler:バッテリの
過放電防止のため送信機への電源を遮断する)が動作し、送信が一時的に停
止します。
夜間は、食から抜けるパスの後半でトランスポンダが使えます。
●FO-29
以下のスケジュールで運用が予定されています。
12/4 - 3/31 アナログ
●KO-25
正常に運用しています。
●LO-19
CWビーコンがオンになっています。CWビーコンは12WPMのゆっくりとした
CWで約30秒毎に送信されています。
12月8日11時過ぎのパスでも強力なCWビーコンが聞こえていました。
●RS-12/13
RS-12のAモードが動作しています。
RS-12のロボットが動作しているようです。
●RS-15
Aモードで運用されているようですが、ビーコンは5秒間キャリアを送信、
2秒間停止を繰り返しているようです。トランスポンダは、ビーコンの送信
がおこなわれている間だけオンになっているようです。
●UO-11
正常動作しています。
●UO-14
JモードのFMリピータの運用がおこなわれています。
●UO-22
正常動作しています。
デジピータの運用もおこなわれています。デジピータのコールサインは、
UOSAT5 です。
●UO-36(UoSAT-12)
運用状態は不明です。
UO-36の情報は以下のサイトから得られます。
http://www.sstl.co.uk/
▲TO-31(TMSAT-1)
管制局の可視範囲でのみ送信機をオンにしているようです。
●GO-32(TechSat-1B)
断続したビーコンが送信されているようです。
●SO-33(SedSat-1)
テレメトリを送信しているようです。テレメトリは、SGS20というソフト
でデコードすることができます。SGS20は、
http://uah.seds.org/projects/sedsat/SGS20Source.zip
から入手できます。
●OO-38(OPAL)
デジピータとして機能しているようです。周波数は、アップリンク、ダウ
ンリンク共に437.100MHzです。
●Tiungsat-1
運用をおこなっているようです。
★PCsat(Personal Communications Satellite)
食が1日に14回発生しており、電源事情が悪くなっています。
W3ADO-1 で運用しているときは、セーフモードであり、電源事情が悪化し
ている時です。W3ADO-1 をアクセスしないで下さい。
PCSAT-1 で運用しているときは、VIA APRSAT でデジピートできるようです。
12月11日には、マルコニーによる大西洋横断通信成功100周年、OSCAR-1誕
生40周年を記念してメッセージが流れていました。
1:Fm W3ADO-1 To BEACON Via SGATE <UI pid=F0 Len=74 >[14:07:16JST]
:101859z OSCAR "hi" & Marconi "S" celebrate Anniversaries [de WB4APR]
1:Fm W3ADO-1 To APRS4 <UI pid=F0 Len=76 >[14:07:20JST]
:BLN4PCSAT:Marconi "S" celebrates 100th anniversary!
[from JE9PEL/1 @jamsat-bb]
PCsatは、ハンディ機およびモービルからに限っての運用がおこなわれて
います。
PCsatの情報は以下のサイトから得られます。
http://web.usna.navy.mil/~bruninga/pcsat.html
★ISS
コールサイン NOCALL でパケット(デジピータ)の運用がおこなわれて
います。デジピートに成功した局にはQSLが発行されます。
ISSとのFMでのQSOは、年内にも解禁になる見込みです。総務省の動きに注
目しましょう。
12月5日2219zに第4次搭乗員を乗せたスペースシャトル STS-108がISSへ向
かって打ち上げられ、12月8日にドッキングしました。第4次搭乗員は、次の
3名です。3名ともアマチュア局の免許を持っており、ISSのアマチュア局を
運用することができます。
Commander : Yuri Onufrienko, RK3DUO
Flight Engineers: Carl Walz, KC5TIE
Dan Bursch, KD5PNU
STS-108によってHFから2400MHzの新しいアンテナがISSへ運搬されました。
このアンテナは、2002年に船外活動をおこなってISSへ取り付けられる予定
です。
11月23日2231-2241JSTに入間市児童センター(JK1ZAM)が国内初のスクー
ルコンタクトに成功しました。
小学生から高校生の14名が順番に質問し、ISSの船長 Frankさんが答えら
れていました。心配していた混信もなく、受信状態は非常にクリアでした。
ISSからのダウンリンクは、日本中で良好に受信されていたようです。
この成功を機に日本でも多くのスクールコンタクトがおこなわれるように
なれば喜ばしいことです。
当日の様子は、QSOのコントローラを務めた7M2MJM 江成さんのお父さんの
ページで公開されています。
http://www.aa.alpha-net.ne.jp/enari/ariss/contens5.htm
交信の音声ファイルが、
http://www.msnbc.com/news/505064.asp
で公開されています。
23日1947JSTからは、カナダのMcKenzie Public Schoolともスクールコン
タクトがおこなわれました。1日に2回のスクールコンタクトをおこなったの
は初めてのことと思われます。
新しいTNCはまだセットアップされていないようです。新しいTNCには、
コールサイン RS0ISS が登録されています。セットアップをおこなう予定の
Frankさんは、12月には帰還してしまいます。セットアップする時間はある
のでろうか...。
第3次搭乗員は、Frank Culbertsonさん、Dezhurovさん、Turinさんの3名
で、FrankさんがKD5OPQのコールサインを持っています。第3次搭乗員は12月
までISSに滞在する予定です。
ISSのアマチュア局のコールサインは次の通りです。
コールサイン:RZ3DZR、R0ISS、RS0ISS、NA1SS、DL0ISS
ARISSの情報は、以下のサイトから得られます。
http://ariss.gsfc.nasa.gov/
2.調整中の衛星
●SO-43(Starshine 3:Starshine OSCAR-43)
オスカーナンバーが付きました。Starshine OSCAR-43、略称 SO-43です。
145.825MHz、9600bpsでテレメトリを送信しています。テレメトリの送信
は、2分に1回です。
★Sapphire 3 (a joint Stanford/Washington Univ/USNA satellite)
12月12日 0005-0019JSTにデジトーカが聞こえていました。マルコニーに
よる大西洋横断通信成功100周年、OSCAR-1誕生40周年を記念してのメッセー
ジで、1分毎に交互に送信していました。12日23時過ぎのパスでも聞こえて
いました。
メッセージ#1: Happy birthday OSCAR-1. Happy birthday to you.
メッセージ#2: Thank you Mr. Marconi from Sapphire.
▲KO-23
99年10月30日にOBCがリセットされ、未だ復旧していません。
少し前までは、変調の掛かった信号をが受信できましたが、9月9日22時過
ぎのパスでは何も信号が聞こえませんでした。
▲PO-34(PanSat)
スペクトラム拡散の運用が予定されていますが、未だ運用されていません。
PanSatの情報は以下のサイトから得られます。
http://www.sp.nps.navy.mil/pansat/
▲SAUDISAT-1A(SO-41)、SAUDISAT-1B(SO-42)
9月26日で打ち上げ1周年になりますが、打ち上げ当初、管制局による動作
確認がおこなわれた以外に何の状況報告もありません。
3.運用を停止している衛星
▲DO-17
▲WO-18
▲IO-26
▲WO-39(JAWSAT)
4.これから打ち上がる衛星
●Kolibri-2000 satellite
計画が予定通りに進んでいれば、既にKolibri-2000を搭載したプログレス
は、ISSにドッキングしているはずですが、情報がありません。
ロシアとオーストラリアが開発した衛星 Kolibri-2000 が2002年2月に打
ち上がる(放出される)予定です。
Kolibri-2000は、11月26日に打ち上げが予定されているロシアの運搬ロ
ケット プログレスのリモート打ち上げポートに装着され、ISSへ向かい、
2002年2月にプログレスから放出される予定です。
大気圏に再突入するまでの2-4ヶ月間、145.825MHzでテレメトリの送信と
デジトーカの運用をする予定です。
http://www.iki.rssi.ru/kollibri/mission1_e.htm
●CubeSat
東京工業大学等で開発している10cm立方のナノサテライト CubeSatが
2002年秋にロシアから打ち上げられる予定です。
アップリンク 2m、ダウンリンク 70cmが予定されています。
東工大CubeSatプロジェクト
http://horse.mes.titech.ac.jp/srtlssp/cubesat/index.html
東大CubeSatプロジェクト
http://www.space.t.u-tokyo.ac.jp/cubesat/index.html
5.衛星に関する情報
★AMSAT-DL International Satellite Workshop
11月23日から25日に世界中のP3D開発者ら50名以上が集まり、ドイツ
マーブルグにてAMSAT-DL International Satellite Workshopが開催されま
した。日本からはJA6XKQ 武安さんが参加されています。
各担当者からのAO-40状況報告、DJ4ZC カール マインツアー氏による
Phase-5A (P-5A) の説明、次のPhase-3衛星の提案などがおこなわれました。
Phase-5Aは、2007年に打ち上げられ、火星を回る楕円軌道に乗せる予定で
す。回線計算によると、火星からの信号は、低速のデジタル信号であれば2m
のディッシュで受信できるようです。Phase-5Aからセンサやカメラが付いた
バルーンを火星へ投下することも検討されているようです。
AMSAT-DLのミラーサイトでワークショップの様子が伝えられています。
http://www.dj1km.de/amsat-dl
[from DJ1KM @amsat-bb、web]
★記念局の運用
マルコニーによる大西洋横断通信成功100周年を記念してイギリス
LeicesterのNational Space Center Amateur Radio Societyが12月15、16日
に特別局 GB100MCをCWで運用しいます。AO-10の状態が良ければQSOのチャン
スがあります。
www.spacecentre.co.uk
アマチュア衛星 OSCAR-1 誕生40周年を記念してW1AWがW1AW/40として12月
10日から14日に衛星の運用をおこないます。AO-40でQSOのチャンスがありま
す。
[from G7HIA @amsat-bb、ANS 341]
★イリジウム フレアの観測
衛星電話用として打ち上げられたイリジウム。そのフレアがとても明るく
見えます。イリジウムのフレアの特徴は、他の人工衛星とは異なり、見える
時間は数十秒間と短いですが、明るいもは-7等星程度にもなります。フレア
の見える時間は、予測webサイトや専用プログラムを使って求めることがで
きます。
http://cgi.cyborg.ne.jp/~kaicho/cgi-bin/iridium1.cgi では、イリ
ジウム フレアの予測ができます。日本地図が表示されるので、観測点をク
リックするとその地点でのフレアの見える時間と方角を表示します。
http://www.satobs.org/iridium.html では、イリジウム フレアの解
説をしています(英語)。ここから、フレア発生予測ソフトを入手できます。
私は、長年、iridflarというDOSのソフトを使っています。軌道要素は、
NORADなどから入手できます。
参考
ANS、JAMSATメーリングリスト、AMSATメーリングリスト
JN1GKZ 新井
jn1gkz@jamsat.or.jp http://www.din.or.jp/~m-arai/