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[jamsat-news:1126] SATINF#145 24 July 99
衛星情報 SATINF#145 24 July 99
◎AO-10
ビーコンのふらつきが始まり、休眠状態に入りつつあります。
また、姿勢安定化のためのスピンが殆ど止まってしまい、従来の三拍子
のQSBサイクルが乱れてきています。
7月24日19時過ぎ(遠地点付近)にアップリンクしたところダウンリンク
は帰ってきましたがQRHを起こしていました。
7月22日、JA6BX 江崎さんは、信号が上がるのを見計らってヨーロッパの
局数局とQSOされたそうです。この時はQRHは無かったそうです。
RSシリーズ
●RS-12/13
RS-13がKAモードで運用しています。北米では盛んに使われていますが、
日本ではほとんどアクティビティがありません。
RS-13のロボットが動作しています。アップリンクは145.840MHz、ダウン
リンクは29.504MHzです。
CQの後に自分のコールを送信し、ロボットがコールを確認すると、QSOナ
ンバーを送信し、交信成立です。CWの速度は30から15wpmが良いようです。
ロボットとのQSOにはQSLが発行されます。
ロボットとのQSOは、以下を参考にして下さい。
RS-13 : "CQ CQ DE RS-13 QRU 145.840 kHz AR"
地上局: "RS 13 de (your call) AR"
RS-13 : "AB2CJ de RS13 QSL NR0137 OP ROBOT TU SW QSO NR0137 73 SK"
RS-13 ロボットQSO QSL info
Radio Sport Federation
BOX 88
Moscow
<< info from AB2CJ @amsat-bb >>
●RS-15
Aモードで運用されているようです。
▲RS-16
ビーコンのみ送信しているようです。
トランスポンダの運用は期待できそうもありません。
●MIR
平日はパケット、週末はSSTVの運用が予定されています。モードの切り替
えは搭乗員が手動でおこなっており、予定通りにならないこともあります。
US上空では頻繁にFX0STBが運用をしているようです。
7月24日は、パケットが運用されていました。
FOシリーズ
●FO-20
トランスポンダは正常に動作していますが、ビーコンは単一トーンではな
くなり、唸りをともなった音になっています。
●FO-29
今後のスケジュールは次の通りです。
7/21 - 7/26 1200bpsデジタル
7/26 - 8/ 9 アナログ
●AO-27
日照時間帯はトラポンがオンになっています。
6月20日にスケジュールが変更されました。新しいスケジュールは
TEPR 4=42
TEPR 5=70
です。衛星に日が当たり始めた21分後から14分間トランスポンダが動作しま
す。
●AO-16
BBSが動作しています。
▲DO-17
運用を停止しています。
▲WO-18
運用を停止しています。
●LU-19
デジピータ機能がオンになっています。
UOシリーズ
●UO-11
正常動作しているようです。
●UO-22
正常に動作しています。
▲UO-36(UoSAT-12)
一般への開放は、まだされていません。
UO-36の情報は以下のサイトから得られます。
http://www.sstl.co.uk/
KOシリーズ
▲KO-23
運用を停止しています。
●KO-25
正常運用しています。
▲IO-26
運用を停止しています。
●TO-31(TMSAT-1)
BBSへの書き込みはできませんが、ディレクトリ、テレメトリデータ、CCD
カメラの画像データのダウンロードが可能です。
●GO-32(TechSat-1B)
断続したビーコンが送信されているようです。
●SO-33(SedSat-1)
9600bpsのビーコンが送信されているようです。
▲PO-34(PanSat)
スペクトラム拡散の運用が予定されていますが、運用開始はまだ先のよう
です。
PanSatの情報は以下のサイトから得られます。
http://www.sp.nps.navy.mil/pansat/
◎SO-35(SunSat)
コマンド局により動作確認がおこなわれています。
7月18日のヨーロッパ上空でのトランスポンダの試験は中止されました。
25日にはAMSAT-UKコロキュームに合わせてヨーロッパでトランスポンダがオ
ンになる予定です。
SunSatの情報は、次のweb siteから得られます。SUNSATが撮影した画像も
掲載されています。
http://sunsat.ee.sun.ac.za
http://esl.ee.sun.ac.za
http://www.jamsat.or.jp/oscar/sunsat/mirror/
◎P3D
NASAゴタードで振動試験が始まり、試験の画像が公開されています。
http://www.clark.net/pub/tac/p3d.htm
http://www.jamsat.or.jp/
◎STS-93 SAREX
7月23日に打ち上げられました。
音声とパケットによるSAREXの運用が予定されています。
搭乗員のうち3名がアマチュア局の免許を受けています。
KD5EDS Eileen Collins (Mission Commander)
KD5EJZ Michel Tognini (Mission Specialist)
KC5ZTH Catherine Coleman (Mission Specialist)
パケットのコールサインはW5RRR-1です。
7月24日22時半過ぎのパスでパケットの運用がありました。
スペースシャトルからのダウンリンク周波数は、145.800MHzが予定されて
います。アップリンク周波数は、音声もパケットもJARLのバンドプランから
外れているため、許可を受けている局以外は交信することができません。SWL
に対してはSWLカードが発行されると思われますので受信に徹しましょう。
145.800MHzは、スペースシャトルからのダウンリンク周波数です。この周波
数での送信は絶対にしないで下さい。
現在入手している最新の軌道要素です。
STS-93
1 25866U 99040A 99204.96012443 .00016009 10739-8 43992-4 0 44
2 25866 28.4689 192.9703 0009119 124.7005 68.0508 15.92632288 133
Satellite: STS-93
Catalog number: 25866
Epoch time: 99204.96012443
Element set: 4
Inclination: 28.4689 deg
RA of node: 192.9703 deg
Eccentricity: 0.0009119
Arg of perigee: 124.7005 deg
Mean anomaly: 68.0508 deg
Mean motion: 15.92632288 rev/day
Decay rate: 1.60092e-04 rev/day^2
Epoch rev: 13
Checksum: 306
◎ARISS(スペースステーション上のアマチュア局)
イニシャル局の機器が試験をパスし、ケネディスペースセンタへ7/9に搬
入されました。この機器は、STS-101で打ち上げられ、SpaceHabモジュール
に搭載されます。アンテナは、STS-101の船外活動時に取り付けられる予定
です。なお、イニシャル局は、2mと70cm機器で構成され音声およびパケッ
トの運用をおこないます。
ARISSのホームページ
http://garc.gsfc.nasa.gov/~ariss/ariss.html
試験の画像
http://garc4.gsfc.nasa.gov/~ka3zyx/ariss/ariss.html
イニシャル局の設備
http://garc4.gsfc.nasa.gov/~ka3zyx/ariss/ariss8.jpg
★AMSAT-UKコロキューム
7月23日から25日に掛けて「第14回 AMSAT-UKコロキューム」が開催されて
います。主なプログラムは次のとおりです。このプログラムと平行してビギ
ナーズセッションが開催され、SunSatを使ったデモも予定されています。
Friday 23rd July
*In-orbit Commissioning of an Attitude Determination and Control
System for UoSAT-12 (Herman Steyn & Y Hashida, SSTL)
*Surrey's UoSAT-12 Mini Satellite - an Overview
(Victor van der Zel, G7DKN, SSTL)
*A Strategy for the UO-12 Frozen Orbit Insertion (Nop Aorpimai, SSTL)
*Reverse Astronomy (Martin Shelley, British National Space Council)
*Origins of Amsat (Keith Baker, KB1SF, Amsat-NA)
*TMSAT-1, First Year in Orbit (C Jackson, G7UPN)
*UoSAT-12 Merlion payload (L/S band).
(Chee Teck Phua, NTU-Singapore, James Wilhelm, ZS1ACA, SSTL)
*38K4 Groundstation Equipment (John Melton, G0ORX)
*(about UO-12 Images - SSTL)
Saturday 24th July
*P3D Satellite Status (Peter Guelzow, DB2OS, Amsat-DL)
*P3D Groundstation Microwave Radio Equipment for the C X and K Band
Links (Sam Jewell,G4DDK, RSGB)
*The Phase 3D and TiungSAT "CEDEX" Radiation Environment Monitoring
Payloads (Dr. Craig I. Underwood, G1WTW, SSC)
*Command & Control Software Techniques in The Techsat Project
(Roni Waller, Technion Techsat software manager)
*Radiation Monitor for Detecting Protons and Heavy Ions on Techsat
(Dr Y. Lifshitz soreq NRC Yavne, Israel)
*Antennas - Right, Wrong, Left, or Linear (Ib Christoffersen OZ1MY)
*Groundstation Antenna Gain (Chris Hill, VK6KCH)
*Faster Than a Speeding Light (Ernest Richards, K1NI)
*High Altitude Ballon Flight
(Wolf-Henning Rech, DF9IC,Fachhochschule Pforzheim)
*Russian Microsat Project (Alexander Zaitzev, RW3DZ)
Sunday 25th July
*G3CDK Memorial Lecture: The Evolution of UoSAT Software Engineering
(J W Ward, G0SUL, Technical Director, SSTL)
*An Alternative Geometry Option for Hybrid Rocket Propulsion
(Captain Gary Haag USAF/SSC)
*Plans for the International Space Station
(Keith Baker, KB1SF, Amsat-NA)
*Amsat-France Satellite Project (Jean-Louis Rault, F6AGR)
*Drake 2880 Projects (David Bowman, G0MRF)
*The Future of Amsat-UK; SWOT analysis (Ian Kyle GI8AYZ)
★EMEシンポジューム99
EMEシンポジューム99がニューヨークで8月末に開催されます。詳細は以下
を参照下さい。
http://www.kb2ah.com/symposium99.html
参考
ANS、SpaceNews、JAMSATメーリングリスト、AMSATメーリングリスト
JN1GKZ 新井
jn1gkz@jamsat.or.jp http://www.din.or.jp/~m-arai/