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[jamsat-news:666] jas2info #59


=========================   最新情報   ==============================

        Last updated :Wed.15-Oct-97 20:30 (JST) #59
====================================================================
   
     衛星情報 FOシリーズの軌道要素、テレメトリ、QSOの状況等をま
   とめてみました.

  1)FO−29(ふじ3号)は10月15日 (水)の17:15(JST)の
     パスではJDディジタルモード1200bpsPSKからJAアナログ
     モードで運用されています.JARL発表のスケジュールが変更され
     運用されていました. 
    
  ■ 軌道要素1:「jamsatーkeps:624」より
                 SB KEPS @ AMSAT  $ORBS-283.N
                 2Line Orbital Elements 283.AMSAT

  HR AMSAT ORBITAL ELEMENTS FOR AMATEUR SATELLITES IN NASA FORMAT
  FROM WA5QGD FORT WORTH,TX October 10, 1997
  SEND SUBSCRIBE/UNSUBSCRIBE TO listserv@amsat.org ONLY
  BID: ORBS-283.N
      
  DECODE 2-LINE ELSETS WITH THE FOLLOWING KEY:
  1 AAAAAU 00  0  0 BBBBB.BBBBBBBB  .CCCCCCCC  00000-0  00000-0 0  DDDZ
  2 AAAAA EEE.EEEE FFF.FFFF GGGGGGG HHH.HHHH III.IIII JJ.JJJJJJJJKKKKKZ
  KEY: A-CATALOGNUM B-EPOCHTIME C-DECAY D-ELSETNUM E-INCLINATION F-RAAN
  G-ECCENTRICITY H-ARGPERIGEE I-MNANOM J-MNMOTION K-ORBITNUM Z-CHECKSUM
  TO ALL RADIO AMATEURS BT
  
  FO-29
  1 24278U 96046B   97282.12666415 -.00000024  00000-0  14279-4 0 01184
  2 24278 098.5293 307.7521 0350767 250.9846 105.2989 13.52633910056523

  ■ 軌道要素2:「jamsatーkeps:625」より
                  SB KEPS @ AMSAT  $ORBS-283.O
                  Orbital Elements  283.OSCAR

    HR AMSAT ORBITAL ELEMENTS FOR OSCAR SATELLITES
    FROM WA5QGD FORT WORTH,TX October 10, 1997
    SEND SUBSCRIBE/UNSUBSCRIBE TO listserv@amsat.org ONLY
    BID: ORBS-283.O
    TO ALL RADIO AMATEURS BT

  Satellite: FO-29
  Catalog number: 24278
  Epoch time:      97282.12666415
  Element set:    0118
  Inclination:      098.5293 deg
  RA of node:       307.7521 deg
  Eccentricity:    0.0350767
  Arg of perigee:   250.9846 deg
  Mean anomaly:     105.2989 deg
  Mean motion:   13.52633910 rev/day
  Decay rate:       -2.4e-07 rev/day^2
  Epoch rev:           05652
  Checksum:              329
 -----------------------------------------------------------
  1 )FO−29(ふじ3号)の 10月15日(水)のJAアナログモード
   で運用中の1分毎の連続ビーコン波にのって送信されるCWテレメトリ
   の一部分です.

  AS5737C1  15OCT97
  JST  18:58 - 19:16
  Freq. 435.802 - 786 MHz

                                09 3E 44 61 77 60 93 91 B9 71 8E 6B 7D 8E 8B 
  HI HI AE C7 88 55 00 D5 F8 52 09 3A 5B 5D 6B 60 93 91 B0 78 8E 8B 8E 8E 8B 
  HI HI AE C7 88 55 00 D5 F8 52 09 3A 78 59 6F 60 94 91 B0 67 8E 8B 8E 8E 8B 
  HI HI AE C7 88 55 00 D5 F9 52 09 3A 90 57 71 60 93 91 B0 75 8E 8C 8D 8E 8B 
  HI HI AE C7 88 55 00 D5 FA 52 09 3A 64 54 6A 60 93 91 B0 6B 6E 8B 8D 8E 8B 
  HI HI AE C7 88 55 07 D5 FA 52 09 3A 4B 5D 77 60 94 91 B0 7A 8E 8C 8D 8E 8B 
  HI HI AE C7 88 55 00 D5 FB 52 09 3A 43 4C 6D 60 93 91 B0 64 8E 8C 8E 8E 8B 
  HI HI AE C7 88 55 00 D5 FA 52 09 3A 51 49 76 60 94 91 B0 7C 8E 8C 8E 8E 8B 
  HI HI AE C7 78 55 00 D5 FA 52 09 3A 64 46 79 60 93 91 B0 5E 8E 8C 8E 8E 8B 
  HI HI AE C7 88 55 00 D5 F9 52 09 3A 8E 46 72 66 53 91 B0 75 8E 8C 8E 8E 8B 
  HI HI AE C7 78 55 00 D5 FA 52 0B 3A 
 
  2 ) 上記CWアナログテレメトリの2行目のアナログデータ換算値例
			FO−29(ふじ3号)	
				
   テレメトリ	 内   容		換算値	単 位
   3C	磁気センサーZ軸	=	44607.8 [ nT ]
   3D	磁気センサX軸	        =	45588.2 [ nT ]
   4A	太陽電池発生電流	=	 1049.0	[ mA ]
   4B	B充放電電流	        =	 -118.4	[ mA ]
   4C	B端子電圧	        =	   15.8	[ V ]
   4D	B中間端子電圧	        =	    7.0	[ V ]
   5A	バス電圧	        =	   17.3	[ V ]
   5B	JTA送信電力	        =	  681.9	[ mW ]
   5C	構体温度1	        =	   26.7	[ ℃ ]
   5D	構体温度2	        =	   27.9	[ ℃ ]
   6A	構体温度3	        =	   26.7	[ ℃ ]
   6B	構体温度4	        =	   26.7	[ ℃ ] 
   6C	Bセル温度	        =	   27.9	[ ℃ ]

    *Windows 95 のoffice 97 Excel にて計算.

 =====================================================================
  
   3)FO-20(ふじ2号)は#58で説明しましたようにCWテレメトリーが長い
     断続的電信音に変わり、本日 JST 11:31のパスでも復帰できません
     でした.しかしアナログQSOは、JAモードの運用で順調に作動しています.
     アナログモードにてのQSOや思わぬDXが楽しめます.

  ■ 軌道要素1 :出典は「ふじ3号」に同じ.   
 
 FO-20
 1 20480U 90013C   97281.86387615  .00000003  00000-0  70987-4 0 00087
 2 20480 099.0588 222.1366 0541466 120.0297 245.5662 12.83239018359288

  ■ 軌道要素2 :出典は「ふじ3号」に同じ.   
 
  Satellite: FO-20
   Catalog number: 20480
   Epoch time:      97281.86387615
   Element set:    0008
   Inclination:      099.0588 deg
   RA of node:       222.1366 deg
   Eccentricity:    0.0541466
   Arg of perigee:   120.0297 deg
   Mean anomaly:     245.5662 deg
   Mean motion:   12.83239018 rev/day
   Decay rate:        3.0e-08 rev/day^2
   Epoch rev:           35928
   Checksum:              312
   ----------------------------------------------------------------
  
 4) FO−20 JAアナログモードでRS 59程度で(受信感度はア
   ンテナより見て約125db)非常に強力な信号で受信できています。
   衛星の現在の状態を符号化しビーコン波にのっているCW テレメトリです.
 (熊本市)
    
   10月13日(月) JST  14:31 のパスの 一部分です。
   AS35979C  13OCT97
   JST 14:31 - 14:48
 
   HI HI 139 148 169 170 285 284 250 261 352 352 354 352 401 435 402 400 500 522 500 500 
   HI HI 137 148 169 170 285 284 250 261 352 352 354 352 401 435 402 400 500 522 500 500 
   HI HI 148 148 169 170 285 284 250 261 352 352 354 352 401 435 402 400 500 522 500 500  
   HI HI 142 148 169 170 285 284 250 261 352 352 354 352 401 435 402 400 500 522 500 500 

  5)上記テレメトリの上から1行目を換算した例です.
       CWアナログテレメトリ換算値  FOー20(ふじ2号)	
    
   1A	太陽電池発生電流	=	860.0	[mA]
   1B	バッテリ充放電電流	=	-80.0	[mA]
   1C	バッテリ端子電圧	=	 16.1	[ V ]
   1D	バッテリ1/2電圧	=	  7.3	[ V ]
   2A	バ ス 電圧	        =	 17.8	[ V ]
   2B	+5V安定化電圧	=  	  5.3	[ V ]
   2C	JTA送信出力	        =     1270.7	[ mW ]
   2D	校正電圧	        =	  1.3	[ V] 
   3A	バッテリ温度	        =	 15.0	[ ℃ ]
   3B	構体温度ー1	        =  	 15.0	[ ℃ ]
   3C	構体温度ー2	        =	 12.0	[ ℃ ]
   3D	構体温度ー3	        =	 15.0	[ ℃ ]	
   
  * 換算にはWINDOWS 95 のoffice 97EXCEL を使用.				

  ======   JAS-1b/FO-20/ふじ 2号 CW テレメトリー異常情報   =========

(1) [jamsat-bb:2958]FO-20 Beacon において7N1JVW 藤田 忠義さんが
      FO−20の異常について10月12日(日)次のように投稿されてます. 

         ふじ2号(JAS-1b)のCWビーコンが一時異常?でした。

                                                  7N1JVW 藤田忠義

     1997,10,12 12:20(JST)からのパスのCWビーコン 435.795MHzが、いつもの軽快な
   電信音と違って「−−− −−−」(O:オー)の遅い繰り返しのような、電信と
   は思えないCWに変わっていました。
   435.840MHz付近にいつも聴こえるスプリアスも同様です。

   運用バンドはJAを中心に5〜6局が、異常なくSSBで交信していました。

    つぎの14:12(JST)からのパスは、いつもの軽快なCWビーコンに戻っていました。
    何か一時的なテストでもやっていたのでしょうか?

 (2) [jamsat-news:664]SATINFO#058においてJR8XPV 丹呉 壽男さんも
      10月13日(月)次のように投稿されてます.

  ●FOシリーズ
      FO-20はJAモードで正常運転中ですが、JR6BLW・守山さんから10月上旬から夜
    間にビーコンのCWが連続になったり、おかしな信号になったりしているが、昼間
   はまたもとに戻っていると言う報告がありました。7N1JVW・藤田さんからCWが
   やはりおかしいと言うMSGがJAMSAT-BBに書き込まれ、JARLのJR1NVU・近藤さん
   も確認されました。
 
 (3)[jamsat--bb:2959]FO-20 beacon deJN1GKZ 新井さんも次のように10月14日
     (火)投稿されてます.

   14日0039JSTにFO-20のビーコンを聞いたところキャリアになっていました。
  試しにアップリンクするといつもと変わらない強力なダウンリンクが帰ってき
  ました。

 何事もなければ良いのですが。

  JN1GKZ 新井
    jn1gkz@jamsat.or.jp     http://www.din.or.jp/~m-arai/

 (4)10月14日(火)11:14と12:59からのパスではCWテレメトリは長い
      断続音となってしまい通常のCW音には復帰しませんでした。アナログ音声の
      トランスポンダは正常に動作しQSOの会話が流れていました.
                                                     JH6MMEの観測による.

 =========================   JARL運用情報   =========================

   *JARL NEWS 9月号にFO−29/ふじ3号,FO−20/ふじ2号の
    長期運用予定について記載されていましたのでご紹介します.
    デジトーカの運用がかなり強化されています.

        ■ ふじ3号/FO−29 ■
     
         月 日           切替時刻       運用モード
     
    10月13日(月)  08:26(17:26)   JD1200
          17日(金)  08:18(17:18)    デジトーカ
          20日(月)  07:21(16:21)    JD9600
          24日(金)  07:13(16:13)    デジトーカ
          27日(月)  07:59(16:59)    JA
          31日(金)  07:51(16:51)   デジトーカ
    11月  4日(火)  07:43(16:43)    JD1200
            7日(金)  08:29(17:29)    デジトーカ
          10日(月)   07:31(16:31)    JD9600
          14日(金)  07:23(16:23)    JA
          21日(金)  08:01(17:01)    デジトーカ
          25日(火)  07:53(16:53)    JD1200
          28日(金)  08:39(17:39)    JD9600
    12月  5日(金)  07:33(16:33)    JA                   
 
  *切替時刻はUTC(協定世界時)で表示しています.(   )内の時刻は
    JST(日本標準時)です.
     モードの表記は次のとうりです.
       JA:アナログ系運用
       JD1200:ディジタル系1200bps PSKメールボックス運用(SSB)
       JD9600:ディジタル系9600bps FSKメールボックス運用(FM)
       デジトーカ         FM音声メッセージ送信

    ■ ふじ2号/FO−20 ■
     「ふじ2号」はアナログ系の連続運用とします.   
                                               
   =============   JAS-2 (ふじ3号)と現在までの情報   ===========
  
  A.電話によるふじ3号の運用情報
      社団法人日本アマチュア連盟によるサービス
           TEL .   03− 3942 − 1000
  B.アマチュア無線FAXサービス
      JARLによるふじ3号の軌道情報(オービットカレンダー)
         FAX No.  03− 3233 −0055 

  C.WWWブラウザで情報を簡単に見れる人のためにJAS−2
     ふじ3号の衛星としての運用されるまでの名前)の概要、打ち上げ
     までの状況、運用中における状況を説明したホームページを紹介し
     ておきます.

    1)社団法人日本アマチュア無線連盟(JARL)のホームページ
          http://www.jarl.or.jp/
    2)宇宙開発事業団(NASDA)ホームページ 
          http://www.nasda.go.jp/
         打上げ衛星 :地球観測プラットフォーム技術衛星(ADEOS) 
                       アマチュア衛星3号(JAS-2)
          http://yyy.tksc.nasda.go.jp/Home/Press/Press-j/jas-2_j.html
                                                       
  D.JAMSATによる軌道情報の活用
        JAMSATのホームページまたはjamsat−kepsの軌道要素より
      衛星の軌道情報を得る.
      
     JAMSATホームページURL    http://www.jamsat.or.jp

       上記ホームページでは各地で行われるアマチュア通信衛星に関する
      ミューティングのお知らせや世界のアマチュア衛星に関する情報が
      満載されています.
  =========================  その他の情報  ===============================
  
   ● JDディジタルテレメトリの解析(5)

     テレメトリ解析については今年のJARL NEWS3、4月号あるいは最新版
    がJARLのホームページ
          http://www.jarl.or.jp/Japanese/3_Fuji/jdtlm.htm 
    に詳しく説明されているので参照してください.

      ここではJDディジタルテレメトリの2つのフレームがF0なのかF1で
    あるかの判別法について少し説明してみましょう.
      テレメトリの最初の2桁の16進数の下位1桁目が偶数であればそのフレー
    ムは0(F0)です.
    0、2、4、6、8、A、C、EのときがそのフレームがF0に該当します.
    同様に奇数であればそのフレームは1(F1)です.
    1、3、5、7、9、B、D、FのときそのフレームはF1に該当します.

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       JAMSATのメンバーのご協力によりJH6MME(高山 秀造)が
    執筆・編集を担当しております.ご指摘の意見、疑問やこのようにしたら
    というアイデアがありましたら小さなことでもかまいませんので気軽に下
    記アドレスまでご連絡ください.jamsat−newsからjas2
    infoへの転載をJH4PHW局坂井さんに担当して頂いております.
                    Eーmail :   jh6mme@jamsat.or.jp : jh4phw@jamsat.or.jp             
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