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[jamsat-news:665] jas2info #58
========================= 最新情報 ==============================
Last updated :Tue.14-Oct-97 20:00 (JST) #58
====================================================================
衛星情報 FOシリーズの軌道要素、テレメトリ、QSOの状況等をま
とめてみました.
1)FO−29(ふじ3号)は10月13日 (月)の19:02(JST)の
パスではディジトーカからJDディジタルモード1200bpsPSK
モードで運用され、JARL発表のスケジュールにより運用されていま
した.
■ 軌道要素1:「jamsatーkeps:624」より
SB KEPS @ AMSAT $ORBS-283.N
2Line Orbital Elements 283.AMSAT
HR AMSAT ORBITAL ELEMENTS FOR AMATEUR SATELLITES IN NASA FORMAT
FROM WA5QGD FORT WORTH,TX October 10, 1997
SEND SUBSCRIBE/UNSUBSCRIBE TO listserv@amsat.org ONLY
BID: ORBS-283.N
DECODE 2-LINE ELSETS WITH THE FOLLOWING KEY:
1 AAAAAU 00 0 0 BBBBB.BBBBBBBB .CCCCCCCC 00000-0 00000-0 0 DDDZ
2 AAAAA EEE.EEEE FFF.FFFF GGGGGGG HHH.HHHH III.IIII JJ.JJJJJJJJKKKKKZ
KEY: A-CATALOGNUM B-EPOCHTIME C-DECAY D-ELSETNUM E-INCLINATION F-RAAN
G-ECCENTRICITY H-ARGPERIGEE I-MNANOM J-MNMOTION K-ORBITNUM Z-CHECKSUM
TO ALL RADIO AMATEURS BT
FO-29
1 24278U 96046B 97282.12666415 -.00000024 00000-0 14279-4 0 01184
2 24278 098.5293 307.7521 0350767 250.9846 105.2989 13.52633910056523
■ 軌道要素2:「jamsatーkeps:625」より
SB KEPS @ AMSAT $ORBS-283.O
Orbital Elements 283.OSCAR
HR AMSAT ORBITAL ELEMENTS FOR OSCAR SATELLITES
FROM WA5QGD FORT WORTH,TX October 10, 1997
SEND SUBSCRIBE/UNSUBSCRIBE TO listserv@amsat.org ONLY
BID: ORBS-283.O
TO ALL RADIO AMATEURS BT
Satellite: FO-29
Catalog number: 24278
Epoch time: 97282.12666415
Element set: 0118
Inclination: 098.5293 deg
RA of node: 307.7521 deg
Eccentricity: 0.0350767
Arg of perigee: 250.9846 deg
Mean anomaly: 105.2989 deg
Mean motion: 13.52633910 rev/day
Decay rate: -2.4e-07 rev/day^2
Epoch rev: 05652
Checksum: 329
-----------------------------------------------------------
1 )FO−29(ふじ3号)の 10月13日(月)のJDディジタルモード
1200bpsで運用中の1分毎の連続ビーコン波にのって送信されるテレメトリ
の一部分です.
AS5710P 13OCT97
JST 19:01 - 19:20
8J1JCS>BEACON [10/13/97 19:17:13]:
JAS-2 '97/10/13 10:00:40
9C 03 63 08 01 A8 00 01 02 08
00 00 BC 24 20 76 60 93 90 B0
AA 52 A8 01 DD 8C 90 8F 8D 8F
8J1JCS>BEACON [10/13/97 19:17:14]:95 02 00 09 00 80 E8 40 00 00
16 53 D2 53 29 A5 A7 85 89 87
00 00 00 80 83 B3 F7 10 00 00
8J1JCS>BEACON [10/13/97 19:17:15]:
Total 01 user(s)
Call sign Remain time
JR8XPV-0 09:22
8J1JCS>BEACON [10/13/97 19:17:16]:
Total 6 File(s)
No. Date UTC To From Size Subject
0013 08/07 23:44 ALL LU1HKO 67 hello !!
0012 08/07 1
8J1JCS>BEACON [10/13/97 19:17:18]:3:48 ALL KH6ABA 16 HELLO
0008 08/06 10:38 ALL 7N1JVW 5917 2Line Orbital Elements 213.AMSAT
0006 08/05 08:24 ALL
8J1JCS>BEACON [10/13/97 19:17:19]: GM4ULS 125 Hello
0005 08/05 02:48 ALL WA5FRF 85 Greetings from Texas
0001 01/07 07:12 ALL W9ODI 30 welcome
8J1JCS>BEACON [10/13/97 19:17:20]: back, jas-2!!
2)上記3行目から8行目までのJDディジタルテレメトリの
アナログデータ換算値例
テレメトリ 内 容 換算値 単 位
フレームNo.
F0ー15 太陽電池発生電流 = 1156.9 mA
F0ー16 B充放電電流 = 118.4 mA
F0ー17 B端子電圧 = 15.8 V
F0ー18 B中間端子電圧 = 6.9 V
F0ー19 バス電圧 = 17.3 V
F0ー20 +5安定化電圧 = 5.1 V
F0ー21 ー5V安定化電圧 = -4.9 V
F0ー22 +10V安定化電圧 = 10.1 V
F0ー23 JTA出力電力 = -91.6 mW
F0ー24 JTD出力電力 = 1584.9 mW
F0ー25 Bセル温度 = 27.5 ℃
F0ー26 構体温度ー1 = 26.0 ℃
F0ー27 構体温度ー2 = 26.3 ℃
F0ー28 構体温度ー3 = 27.1 ℃
F0ー29 構体温度ー4 = 26.3 ℃
F1ー18 太陽電池パネル温度ー1 = 27.0 ℃
F1ー19 太陽電池パネル温度ー2 = 22.5 ℃
F1ー24 太陽電池パネル温度ー3 = 13.4 ℃
F1ー23 JTD Tr 温度 = 32.2 ℃
*Windows 95 のoffice 97 Excel にて計算.
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3)FO-20(ふじ2号):JAモードの運用で順調に作動しています.
アナログモードにてのQSOや思わぬDXが楽しめます.
■ 軌道要素1 :出典は「ふじ3号」に同じ.
FO-20
1 20480U 90013C 97281.86387615 .00000003 00000-0 70987-4 0 00087
2 20480 099.0588 222.1366 0541466 120.0297 245.5662 12.83239018359288
■ 軌道要素2 :出典は「ふじ3号」に同じ.
Satellite: FO-20
Catalog number: 20480
Epoch time: 97281.86387615
Element set: 0008
Inclination: 099.0588 deg
RA of node: 222.1366 deg
Eccentricity: 0.0541466
Arg of perigee: 120.0297 deg
Mean anomaly: 245.5662 deg
Mean motion: 12.83239018 rev/day
Decay rate: 3.0e-08 rev/day^2
Epoch rev: 35928
Checksum: 312
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4) FO−20 JAアナログモードでRS 59程度で(受信感度はア
ンテナより見て約125db)非常に強力な信号で受信できています。
衛星の現在の状態を符号化しビーコン波にのっているCW テレメトリです.
(熊本市)
10月13日(月) JST 14:31 のパスの 一部分です。
AS35979C 13OCT97
JST 14:31 - 14:48
HI HI 139 148 169 170 285 284 250 261 352 352 354 352 401 435 402 400 500 522 500 500
HI HI 137 148 169 170 285 284 250 261 352 352 354 352 401 435 402 400 500 522 500 500
HI HI 148 148 169 170 285 284 250 261 352 352 354 352 401 435 402 400 500 522 500 500
HI HI 142 148 169 170 285 284 250 261 352 352 354 352 401 435 402 400 500 522 500 500
5)上記テレメトリの上から1行目を換算した例です.
CWアナログテレメトリ換算値 FOー20(ふじ2号)
1A 太陽電池発生電流 = 860.0 [mA]
1B バッテリ充放電電流 = -80.0 [mA]
1C バッテリ端子電圧 = 16.1 [ V ]
1D バッテリ1/2電圧 = 7.3 [ V ]
2A バ ス 電圧 = 17.8 [ V ]
2B +5V安定化電圧 = 5.3 [ V ]
2C JTA送信出力 = 1270.7 [ mW ]
2D 校正電圧 = 1.3 [ V]
3A バッテリ温度 = 15.0 [ ℃ ]
3B 構体温度ー1 = 15.0 [ ℃ ]
3C 構体温度ー2 = 12.0 [ ℃ ]
3D 構体温度ー3 = 15.0 [ ℃ ]
* 換算にはWINDOWS 95 のoffice 97EXCEL を使用.
====== JAS-1b/FO-20/ふじ 2号 CW テレメトリー異常情報 =========
(1) [jamsat-bb:2958]FO-20 Beacon において7N1JVW 藤田 忠義さんが
FO−20の異常について10月12日(日)次のように投稿されてます.
ふじ2号(JAS-1b)のCWビーコンが一時異常?でした。
7N1JVW 藤田忠義
1997,10,12 12:20(JST)からのパスのCWビーコン 435.795MHzが、いつもの軽快な
電信音と違って「−−− −−−」(O:オー)の遅い繰り返しのような、電信と
は思えないCWに変わっていました。
435.840MHz付近にいつも聴こえるスプリアスも同様です。
運用バンドはJAを中心に5〜6局が、異常なくSSBで交信していました。
つぎの14:12(JST)からのパスは、いつもの軽快なCWビーコンに戻っていました。
何か一時的なテストでもやっていたのでしょうか?
(2) [jamsat-news:664]SATINFO#058においてJR8XPV 丹呉 壽男さんも
10月13日(月)次のように投稿されてます.
●FOシリーズ
FO-20はJAモードで正常運転中ですが、JR6BLW・守山さんから10月上旬から夜
間にビーコンのCWが連続になったり、おかしな信号になったりしているが、昼間
はまたもとに戻っていると言う報告がありました。7N1JVW・藤田さんからCWが
やはりおかしいと言うMSGがJAMSAT-BBに書き込まれ、JARLのJR1NVU・近藤さん
も確認されました。
(3)[jamsat--bb:2959]FO-20 beacon deJN1GKZ 新井さんも次のように10月14日
(火)投稿されてます.
14日0039JSTにFO-20のビーコンを聞いたところキャリアになっていました。
試しにアップリンクするといつもと変わらない強力なダウンリンクが帰ってき
ました。
何事もなければ良いのですが。
JN1GKZ 新井
jn1gkz@jamsat.or.jp http://www.din.or.jp/~m-arai/
(4)10月14日(火)11:14と12:59からのパスではCWテレメトリは長い
断続音となってしまい通常のCW音には復帰しませんでした。アナログ音声の
トランスポンダは正常に動作しQSOの会話が流れていました.
JH6MMEの観測による.
========================= JARL運用情報 =========================
*JARL NEWS 9月号にFO−29/ふじ3号,FO−20/ふじ2号の
長期運用予定について記載されていましたのでご紹介します.
デジトーカの運用がかなり強化されています.
■ ふじ3号/FO−29 ■
月 日 切替時刻 運用モード
10月13日(月) 08:26(17:26) JD1200
17日(金) 08:18(17:18) デジトーカ
20日(月) 07:21(16:21) JD9600
24日(金) 07:13(16:13) デジトーカ
27日(月) 07:59(16:59) JA
31日(金) 07:51(16:51) デジトーカ
11月 4日(火) 07:43(16:43) JD1200
7日(金) 08:29(17:29) デジトーカ
10日(月) 07:31(16:31) JD9600
14日(金) 07:23(16:23) JA
21日(金) 08:01(17:01) デジトーカ
25日(火) 07:53(16:53) JD1200
28日(金) 08:39(17:39) JD9600
12月 5日(金) 07:33(16:33) JA
*切替時刻はUTC(協定世界時)で表示しています.( )内の時刻は
JST(日本標準時)です.
モードの表記は次のとうりです.
JA:アナログ系運用
JD1200:ディジタル系1200bps PSKメールボックス運用(SSB)
JD9600:ディジタル系9600bps FSKメールボックス運用(FM)
デジトーカ FM音声メッセージ送信
■ ふじ2号/FO−20 ■
「ふじ2号」はアナログ系の連続運用とします.
============= JAS-2 (ふじ3号)と現在までの情報 ===========
A.電話によるふじ3号の運用情報
社団法人日本アマチュア連盟によるサービス
TEL . 03− 3942 − 1000
B.アマチュア無線FAXサービス
JARLによるふじ3号の軌道情報(オービットカレンダー)
FAX No. 03− 3233 −0055
C.WWWブラウザで情報を簡単に見れる人のためにJAS−2
ふじ3号の衛星としての運用されるまでの名前)の概要、打ち上げ
までの状況、運用中における状況を説明したホームページを紹介し
ておきます.
1)社団法人日本アマチュア無線連盟(JARL)のホームページ
http://www.jarl.or.jp/
2)宇宙開発事業団(NASDA)ホームページ
http://www.nasda.go.jp/
打上げ衛星 :地球観測プラットフォーム技術衛星(ADEOS)
アマチュア衛星3号(JAS-2)
http://yyy.tksc.nasda.go.jp/Home/Press/Press-j/jas-2_j.html
D.JAMSATによる軌道情報の活用
JAMSATのホームページまたはjamsat−kepsの軌道要素より
衛星の軌道情報を得る.
JAMSATホームページURL http://www.jamsat.or.jp
上記ホームページでは各地で行われるアマチュア通信衛星に関する
ミューティングのお知らせや世界のアマチュア衛星に関する情報が
満載されています.
========================= その他の情報 ===============================
● JDディジタルテレメトリの解析(5)
テレメトリ解析については今年のJARL NEWS3、4月号あるいは最新版
がJARLのホームページ
http://www.jarl.or.jp/Japanese/3_Fuji/jdtlm.htm
に詳しく説明されているので参照してください.
ここではJDディジタルテレメトリの2つのフレームがF0なのかF1で
あるかの判別法について少し説明してみましょう.
テレメトリの最初の2桁の16進数の下位1桁目が偶数であればそのフレー
ムは0(F0)です.
0、2、4、6、8、A、C、EのときがそのフレームがF0に該当します.
同様に奇数であればそのフレームは1(F1)です.
1、3、5、7、9、B、D、FのときそのフレームはF1に該当します.
=========================================================================
JAMSATのメンバーのご協力によりJH6MME(高山 秀造)が
執筆・編集を担当しております.ご指摘の意見、疑問やこのようにしたら
というアイデアがありましたら小さなことでもかまいませんので気軽に下
記アドレスまでご連絡ください.jamsat−newsからjas2
infoへの転載をJH4PHW局坂井さんに担当して頂いております.
Eーmail : jh6mme@jamsat.or.jp : jh4phw@jamsat.or.jp
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