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[jamsat-bb:13199] 5/25_JAMSAT京都ミーティング報告


皆さん、こんにちは。

JH4DHX/3@大谷です。

 先日開催したJAMSAT京都ミーティングの結果については、すでに
JH3BUM石原さんから一部報告されていますが、SOHLAとの意見交換
の部分について、私のほうから報告させていただきます。

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今年2月19日にJAMSAT有志他でSOHLAを訪問して以来、約3ヶ月が経過した。
5/25に開催したJAMSAT京都ミーティングにはSOHLA側からの参加もあり、
その後の進捗状況をはじめ、多角的な面から活発な意見交換が行われた。
そうした議論の中から、SOHLAから示された具体的な事項を中心に纏めてみた。

・衛星からのビーコン電波に、アマチュア帯(mWオーダーの出力)を利用する計画である。
・1号機「まいど1号」は、試験衛星として位置付け、主には教育ミッションを予定している。
・2号機・3号機といった商業衛星ビジネスへの布石として、「まいど1号」を確実に成功させたい。
・商業衛星では、極力モジュール化を図って組替え可能なかたちとし、要望のミッションに
 応じた、低コストかつ迅速な対応形態をめざしている。
・NASDAによる3年後の打上げ計画の確定をうけ、来年には地上モデルの完成をめざす。
・衛星は、重量50kg×長さ50cm角程度のものを想定し、ピギーバックのかたちで打ち上げる。
・制御用にもアマチュア帯を使う予定にしているが、中継器の搭載までは厳しいと考えている。
・低軌道の衛星となるので、実際どのように利用するのかは、今後の大きなテーマである。
・ビーコンは、誰にも容易に受信できるものが望ましい。子供たちにデジトーカ等を利用して
 聞きやすいものを考えていきたい。(※これには1w程度の定常出力が必要であり、電力事情
 からして、一寸厳しいのではないかとの意見があった。)
・ビーコンの仕様については要望を考慮する余地があり、衛星内のパラメータを容易に取得
 できるよう、解析用ソフトの公開も考えている。
・SOHLAとして部内で担当を決め、夫々の得意分野を活かして、どんなユーザーの要望にも応じ
 られるようにしていきたい。しかし、現段階では、まだ具体的な話にはなっていない。
・予算面も重要な課題の一つであり、色々と知恵をしぼっている。多くの方々が関わってもら
 えるようなプロジェクトにしていきたい。
・JAMSAT(1ユーザーの立場として)からも、具体的な要望等があれば検討する余地がある。
 (※SSTVによる自動撮像と伝送、GPS利用、APRS運用等をはじめ、現在不具合が発生している
 衛星のリカバリー用衛星として考えても良いのではないか?との積極的な意見もあった。)
・6月には、NASDAの事務所が東大阪に開設される予定である。
・その他、商業衛星の打上げ手段としてピギーバックを継続していけるのかどうか、また「まい
 ど1号」のPR策として「関西ハムの祭典」の場を利用してはどうか、また、Tシャツの作成・頒布
 などによってPRと財政活動の効果を連携させてみてはどうか?といった具体的な提案もあった。
・今後ともM/Lなどを通じ、継続的に情報交換を行っていくとともに、また機会を捉えて会合を
 開くことを双方で確認した。

 (文責:JH4DHX/3@大谷)

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  2003.5.28 JH4DHX/3 大谷


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