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[jamsat-bb:11910] Re: IDEFIXの目視に成功!(BO-47, 48)


大谷さん、井地さん、眞田さん、皆さん、

私も昨日(6/6)、IDEFIX の裸眼による目視を試みました。 感想を述べます。
今までに、MIR や ISS などの目視に何度か成功していますが、いずれも 冬の
季節の12月頃の、日没後 30分ほどの薄暗くなりかけた17時過ぎのことでした。

冬と夏とでは夜空の状況が全く違いますね。冬の夜空は、凛とした凍るような
澄んだ空気の中に、星々がキラキラと瞬いています。 そのような中に MIR や
ISS を、滑らかに移動する光の点として見ることができました。昨日は、昼間
の 真夏のような気温の残像がまだ残っているような、空が モワ〜とスモッグ
と共に澱んでいるような感じで、これはダメだなと直感しました。

それと、冬の日没は 16時半頃で、その 30分後と言うと、もうほとんど真っ暗
という感じです。 昨日の日没は、公式には 18時53分JST(東京) ということで
すが、日没後 19時半頃まで薄明るかったので、目視に適している時刻は 20時
〜21時頃であると思います。 太陽→衛星→観測者 という太陽光の反射の図式
からすると、21時を過ぎると太陽光の多くが地球に遮られてしまうように思い
ます。

また、AMSAT-F のサイトによると、IDEFIX 本体は 20cm 四方の大きさですが、
Arianロケット4, V151 の3段目に固定されていて、ロケットの大きさは、直径
2.6m, 長さ10m ということです。 ISS の大きさは、初期には 直径4.1m, 長さ
12.5m ということでしたが、その後の宇宙空間における建設から、現在は両翼
100m ほどの大きさ(未確認)になっているのではないでしょうか? この大きさ
の観点からも、IDEFIX の反射光を 裸眼で目視するだけの光度等級が得られる
のかがよくわかりません。

というわけで、この時期に IDEFIX を目視できるのは、台風一過の大気が非常
に澄んだ時で、雲一つなく地上光の散乱もない、しかも衛星が東方の海上沖を
通過するような、極めて条件の整った時でないと難しいように思います。今回
JH4DHX/3大谷さんが IDEFIX を目視できたというのは、このような条件の好い
時で、非常にラッキーであったと言えると思います。

ところで AMSAT-F のサイトに、「IDEFIX にオスカーナンバーが付与された」
という記述がありました。

  CU1 ... BO-47 (Breizh SAT - Oscar -47)
  CU2 ... BO-48 (Breizh SAT - Oscar -48)

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Date: Jun 7, 2002
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