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[jamsat-bb:10231] Re: マキ電機さんの新製品&ヘリカルフィード


JF6BCC 今石です。

At 2001/11/13 14:28:14 Yoshihiro Imaishi JF6BCC wrote:
>   マキ電機さんの Web ページに、こんな製品が (^^;)。
> 
> http://www.makidenki.co.jp/newmech/ao40_pri.html

  実はマキ電機さんに、移動用に使うつもりでプリアンプを1台発注していた
のですが、月曜に届いた品物が、もうコレになっていました (^^;)。しかも、
社長の槇岡さんから「トラップの効きは未確認だから、435MHz 50W のアップ
リンクで確認してレポートしてね」とのメモ (^^;)。
  ケースを見ましたところ、特性がペンで書き込まれてました。内部の回路も
Web の写真とはちょっと異なり、トラップの取り付け位置が違いますので、通
常の市販品ではなくて、試作品か再調整品を回していただいたのかも知れませ
ん (^^;) が、NF=0.65dB、利得は約 20dB、435MHz の減衰特性は -70dB なん
だそうです。

  さっそく昨夜、高仰角・晴天・低 SQA と非常に条件の良い AO-40 からのダ
ウンリンクを受けて動作確認をしてみましたが… Very Good! です。80cm Dish
のすぐ脇の 11 エレクロス八木に 50W のアップリンクをあげても (LEILA に怒
られそうな返り信号になりますが)全くカブりません。今まで使っていたマキ
電機製の2段アンプは、カブりがひどくて同軸トラップを付加して使っていま
したが、これなら必要なさそうです。
  新製品は1段ですが、今まで使っていた2段プリアンプに比べて 5dB ほど
利得が高いようです。JI5MFZ 吉田 OM 製作の 利得 16.6dB のアンプに比べて
も 3〜5dBは高い(リグのSメータがそれだけ良く振れる)ので、利得は 20dB
出ているようです。それと、数値的に確認できなかったのですが、同軸トラッ
プをつけたアンプより S/N が良く感じるんです。今まで使っていた奴は、同
軸トラップ付加によって NF か悪化していたのかも知れません。

  ところで、槇岡さんから「コレも確認して」と、AO-40 用 BPF の試作品が
同梱されていましたので、そちらも試してみました (^^;)。が、比較のために
と、今まで使っていたプリアンプから同軸トラップを外したところ、利得が
10dB 以上落ちてしまったのです。ハンダコテを当てた時にどこか壊してしま
ったのかも知れません (--;)。デリケートですねぇ…。
  やむなく、10dB 以上耳の悪いアンプに BPF を付け外しして、カブりを測定
しました。BPF なしだとわずかにカブるものが、BPF をつけると全く感じなく
なりますし、その割にSメータの振れは変りませんので、効いていることは確
かなようです。が、BPF の損失で S/N がどの程度悪化するかについては、利
得不足で親機側のSが3程度しか振らない状況では検証は無理でした (^^;)。
プリアンプを修理して再試験しないといけませんね (^^;)。

  AO-40 の利用できるチャンスが昼間にシフトしてきていますので、平日の帰
宅が遅い私には、なかなか評価するチャンスか無いのが難点です (^^;)。

  ところで、マキ電機さんのプリアンプのフロント回路を見る限り、初段 FET
のゲートに対する静電気対策は何も無いみたいに見えます。ひょっとしたら、
ゲートバイアス回路のインピーダンスが低いので、心配するほどのことも無い
のかも知れませんが…ちょっと不安です (^^;)。かと言って、同軸トラップを
外しただけでどこかおかしくなるほどデリケートなプリアンプに、ヘタに素人
が手を出すと言うのも… (--;)。そんな訳で、今、直流非接地のヘリカルフィ
ードに接続して使っています。
  それで思い出したんですが、確か、ハムフェアの時にマキ電機さんのブース
で展示されていた Dish のフィードのヘリカルのマッチング府是分が、興味深
い形状だったんですよ。私が今使っているのは G3RUH のサイトに紹介されて
いるタイプで、下図の (A) なんですが、展示されていた奴は (B) のような構
造でした。

(A)

              +-=========- ヘリカルエレメント
             /      ↑テーパーマッチ
            *             
============|============= 反射板
            |給電点

(B)
              +----*----- ヘリカルエレメント
             /     |
            +      |
============*======|====== 反射板
                   |給電点

  言うなれば「ガンママッチ」ですよね (^^;)。これなら直流接地タイプにな
るので、静電気破壊の心配をせずに済みそうですが…普通のガンママッチの考
え方だと、接地点から給電点までの間隔って波長の 5% 程度なんですよ。だと
すると 13cm の 5% ったら 7mm 足らず、でも展示品のは 20mm はあった気がす
るんですよね。
  まあ、ヘリカルは非共振タイプの進行波型アンテナなので、共振タイプのエ
レメントに使うガンママッチとは考え方が違って当然なのでしょうけど…。あ、
ってことは、ここはインピーダンスマッチングのためのセクションじゃなくて、
設置点〜給電点の長さを 1/4 波長 (30mm) にして、この部分を 1/4 波長ショ
ートトラップにしているだけなのかな?。

  このマッチング方式の作例って、どっかに無いもんですかね?。マネして1
個、作ってみたいところですが…。

# 実際に測定して作ればいいんでしょうけど、自宅には 2.4GHz 用の SWR 計は
# あるんですが、2.4GHz で SWR 計を振らせることのできる信号源が無いんで
# すよね (^^;)。

では。
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