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[jamsat-bb:8419] AO-40: Xバンドの準備進む!!


皆様、

AO-40コマンド・チームのDB2OS Peter Guelzow
から、今週末に10GHz Xバンドの試験運用を行う
旨の広報がありました。

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Sバンド・トランスポンダの一週間の試験運用が
成功裏に経過した現在、今週末には、10GHz
Xバンド・ダウンリンクへと試験を一歩進めることを
計画しています。

XバンドのソリッドステートとTWTの送信機を軌道上で
初めてオンにする際には、Michael Fletcher OH2AUE
が我々コマンド・チームを手助けしてくれます。

5月13日(日)、05:00UTC頃のMA165において、
ソリッドステートのアンプがオンにされて調整され
ます。全てがうまくいけば、その後、60WのTWT
アンプを同様にオンにします。ダウンリンクには、
ビーコンとおそらくL1からのアップリンクを使用する
でしょう。

受信に際しての我々からのアドバイスは、トランス
ポンダのIFマトリクスに注意することです。IFマトリ
クスを見れば、試験の状況を全て把握することが
できるでしょう。Cバンドのアップリンク受信機を、
Xバンドのダウンリンクに接続することも同様に
計画しています。:-)

最終的には、Xバンドをオフにするでしょう。しかし、
Cバンドのアップリンクをオンにして、S2ダウンリンク
に接続したままに”するかも”しれません。

事実、S2送信機(RUDAKを含めて)でのSバンドの
運用は継続します。しかし、何かほかの試験を実施
する際には、トランスポンダの運用を中断します。

ミドル・ビーコン(MB)に干渉を与えないようにアップ
リンクの周波数に注意するとともに、アップリンクの
電力を適正にして、自分のダウンリンクがMBよりも
約10dB低くなるようにしてください。ちなみに、S2
でのダウンリンクにはジェネラル・ビーコン(GB)は
ありませんが、MBはGBよりも約8dB強いものと
なっています。

英語とドイツ語での最新情報は、次のURLをチェック
してみてください。

http://www.amsat-dl.org/journal/adlj-p3d.htm

幸運を祈ります。

73s Peter DB2OS
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参考までに、Kourouの射場で最終確認されたXバンド
のビーコン周波数を示します。地上での室温で測定され
たものであり、さらにドップラシフトもありますので、これ
らの周波数の上下をワッチしてください。

X1Tx      General Beacon   Middle Beacon    Engineering Beacon
          10450.975 MHz    10451.125 MHz    10451.375 MHz

X2Tx      General Beacon   Middle Beacon    Engineering Beacon
          10450.975 MHz    10451.125 MHz    10451.375 MHz

同じエキサイタでSSPAとTWTAはドライブされています
ので、当然ながら、周波数は同一です。

SSPAとTWTAに接続されているアンテナは、同一形状の
ホーン・アンテナであり、利得は約22dBi(円偏波)と見積
もられています。

この値から概算すると、ビーム半値幅(-3dB)は約+/-8度、
-10dBで約+/-16度、ナル点で約+/-24度くらいかと思います。
これらの値を目安に、スクイント・アングルに注意してください。

スクイント・アングルを見積もるには衛星の姿勢が重要な
ファクタですが、広報にあるURLに掲載されている5月9日
のテレメトリでは、ALON/ALT=23/1となっています。現在
マグネトルクングは継続されており、オービット当たり約
2度くらいでALONが減少しています。試験の当日は、上記の
値から、ALONが減少しているはずです。当日も、Sバンドの
テレメトリで事前に確認しておくことが肝要でしょう。

受信をトライされる方/された方は、失敗/成功に関わらず
リポートを公開されますようにお願いします。

成功を祈ります。

JAMSAT SCOPE プロジェクトチーム
武安
ja6xkq@jamsat.or.jp