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[jamsat-bb:7743] Re: [jamsat-bb:7739] Re: AO-27などの軌道
JF6BCC 今石さん & JO2OXL 落合さん、
> 「人工衛星に働く摂動力は地球の赤道部のふくらみに起因する力,月・太
> 陽からの引力,太陽放射圧等々である.」
> とあります.
> 太陽同期軌道はこの摂動力をうまく使って作りだしているのではと思います.
> #この説明で正しいですか?
> #自信がないのでどなたかフォローをお願い!
古い本を超古い頭で見てみました。
1974年日本AMSAT(JAMSATの前身)著「アマチュアの衛星通信」CQ出版
にも同様の説明があります。
1)摂動による衛星軌道面の移動の説明
「地球の極半径6357kmに対し赤道半径6378kmで扁率は1/298である。この赤
道付近のふくらみによって、地球の引力は両極付近よりも赤道領域で大きくな
る。したがって、人工衛星を赤道方向に引き付ける作用をする。このため軌道
面は(xx図に示すように・・の図は省略)地球自転のまわりに、衛星の運動とは
逆方向に回転する。これを昇交点移動といい・・・(この後計算式略)」
摂動の要因に大気の影響、地球外引力の影響の説明もありますが省略。
2) 太陽同期衛星の説明
摂動をうまく利用し、衛星の軌道面を太陽に対して、常に一定の位置関係に
保つと、地球自転によって、必ず1日2回同じ時刻に軌道面が観測者の上空
を通過する。 −(中略)− このような衛星を太陽同期型人工衛星と呼ぶこと
がある。*(脚注) オスカー衛星では、軌道傾斜角を101.7°に選び、(xx式から
求められる・・ 式省略)摂動を利用して太陽同期衛星としている。
以上から類推されるように、アマチュアの低軌道衛星は太陽同期衛星を当初
から狙った軌道に乗せていたことがわかります。当時の最新アマチュア衛星は
AO−6(1972.10.15)打ち上げです・・・ hi
宇宙は、古くても新鮮だから面白いですね。
73,
JA6BX 江 崎 昌 男
<ja6bx@jamsat.or.jp>