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[jamsat-bb:6383] AO-40のテレメトリにカール・マインツァ博士からのメッセージ


JF6BCC 今石です。

  AMSAT-bb を購読されているか、現在 AO-40 からのテレメトリをデコ
ードされている方はお気づきだと思いますが、AO-40 のテレメトリに、
Phase-3D プロジェクトのリーダー、カール・マインツァ博士からのメッ
セージがあり、AO-40 の現状報告が行なわれています。いずれ news と
して配信されるでしょう。

  内容を要約すると、435MHz の送信機を除いて、搭載機器は全て正常に
動作していること、姿勢の 270/0 への変更が数日中に終了すること、そ
れから最初の軌道変更に 400 ニュートンのロケットモーターを使い、遠
地点高度 50,000km を目指すこと、またこの姿勢変更でビームアンテナ
を使った 435MHz の送信機チェックが可能になる見込みであること、な
どです。
  JAMSAT の Web ページからたどれる、軌道変更計画の記事によれば、
最初に使われるのはアークジェットモーターだとありましたが、まずは
ロケットモーターで1度軌道を変え、それからアークジェットモーター
のテストを行ない、その後それを使うような手順になるようです。最終
目標の軌道へ衛星を投入するまでには、まだ色々と曲折がありそうです
ね。

  近日中に、ロケットから分離して以降の写真と、一時的な交信可能ス
ケジュールについてを、amsat (-DL?) の Web サイトから入手できるよ
うする、ともありました。注意しておきたいと思います。
  また、心配なのは 435MHz 送信機の状況ですね。AO-13 の故障のこと
を思い出しますが、とにかく無事に回復することを祈りたいと思います。
それに、仮に 435MHz の送信機が故障していたとしても、AO-40 には他
にも 2.4G and above のダウンリンクがありますので、ナーバスになる
必要はありませんし。

  ところで、ALON/ALAT 270/0 と言うと、遠地点で衛星の太陽電池パネ
ル面が地球に正対する(今だと太陽にもだいたい正対する)ような位置
のことですよね。で、この場合、地球から見て 270 度方向にあるのは、
衛星のビームアンテナ面(上?)なのでしょうか、それともオムニアン
テナのある面(下?)なのでしょうか。
 現在 AO-40 はスピンモードと言うことですから、仮に 270 度方向に
オムニアンテナの面があるとすると、MA 200〜250 あたりでは、衛星の
オムニアンテナが地球の反対側を向き、その代わりにビームアンテナが
地球の方向を向くことになるかと思います。435MHz の送信機のチェック
が行なわれるとすれば、このタイミングだと思いますので、設備のある
方は LOS 前後に 145.898 ばかりでなく 435.450 付近を同時にワッチさ
れた方がいいかも。

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Yoshihiro Imaishi 今石良寛 - 福岡県北九州市
JF6BCC, KH2GR (ex. T88J, T88IY, V63BP)
  imaishi@aa.mbn.or.jp
  http://plaza16.mbn.or.jp/~palau/
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