[Date Prev][Date Next][Thread Prev][Thread Next][Date Index][Thread Index]

[jamsat-bb:6033] 本日11/04のFMレピータ衛星


JF6BCC 今石です。

- - - - -
  午前中に AO-27 のパスが3回、UO-14 のパスも3回あったが、全
部キャンセル。自宅設置のアンテナの改善作業を行った。詳細は後述。
14:30 に完成。今日は移動運用はせず、自宅のアンテナのテストだ。

  17:07〜17:21 の SO-35 は東向け最大 51 度のパス、新設のアンテ
ナの使い初めだ!…、あれれ?。衛星からの信号が聞こえないぞ?。
145.825 も 435.250 も沈黙している。昨日も聞こえなかったが、ど
うやら衛星がトラブっているようだ。残念。

  20:18〜20:30 の UO-14 は東向け最大 15 度のパス、SO-35 で試せ
なかったが今度こそ。AOS 直後から日本語の会話が…違法局だ。しか
しそれを破って 7N4IUR 局の CQ が。10W で呼ぶ自分の声がガツン!。
おお!、6ele の効果抜群だ。
 受信側の偏波面の切り替え機能も非常に役に立つ。QSB の谷間でス
イッチを切り替えることを忘れなければ、相手の信号を見失うことは
殆どない。7K4GUR, JO1FEF 局と QSO、JH0TOG/9 局とはレポート交換
の確認が未済、JI1OWP 局を受信、あと JN7EXM 局を呼ぶことは出来
たが、衛星が建物の影に入ってしまいレポートを届けられなかった。
しかし、建物の影に入って返り信号が得られなくなっても、衛星から
の信号はまだしばらく受信し続けることができた。
  とは言え、QRM の少ない東海上のパスだからうまく行っただけかも
知れない。それと、145MHz 側は結局は単一偏波なので、衛星に十分
なアップリンクを送れる時間も限られるようだ。

  21:56〜22:10 の UO-14 は西向け最大 57 度のパス、仰角固定アン
テナだけでどの位対応できるだろうか。AOS 直後にループテスト、う
ん強い!。タガログや中国語の QRM があるが、そこそこそれを破っ
て自分の声が返ってくる!。JA6BX, JN1GKZ 局と交信の後、しばらく
CQ を出す。仰角が MAX になるあたりで JO1FEF 局を受信、JI1OCJ
局と交信、よしよし、ちゃんと使えるぞ。他に 7K4IIN, JA3NAS, 
JH2PRZ 局を受信、JO1FEF 局を呼んだものの、22:06 に衛星が建物の
影へ入り NG。

  23:40〜23:47 にも UO-14 のパスがあったが、西向け最大 3 度で
自宅からは見えない。一日中がんばって作業をして疲れ、移動運用す
る元気がなく、早々に QRV を断念。また明日がんばろう。
- - - - -

  自宅のアンテナを更新しました。145MHz の6エレクロス八木の実
験に使った 180cm 長の角材ブームを利用して、145MHz 6ele 水平、
435MHz 6ele 垂直の交差八木とし、これをメイン八木として、屋外設
置用に接着剤で固定しペンキで防水しました。ただ、これだけでは従
来の交差八木と同じで、偏波面の変化に追従できませんので、これと
は別にもう1本、サブとして 435MHz の 6ele 水平八木を作り、ロー
テータのすぐ上(メイン八木の 40cm 下)に取りつけました。
 435MHz 用の同軸2本は新規に用意しました(両MP付き日本通信
5D-FB 15m 巻きを2分割)。ラジエタは 3mm 径の銅棒で新調し、同
軸を直接ハンダ付けしてエポキシで固定、上からペンキを塗りました。
何か、船舶用アンテナみたいな仕上がりです Hi。145MHz の同軸は天
頂向け八木に使っていたものを流用、BNC コネクタを介して接続しま
した。

 簡単に図にするとこんな感じです。

       /         /        /      /   /   /                   
      /         /        /      /   /   /                    
     /       | /|  |  | | |    /   /   /   ←メイン八木      
    =========================##========      145MHz 6ele 水平
   /         |  |  |  | | |  /|  /   /       435MHz 6ele 垂直
  /         /        /      /|| /   /                        
 /         /        /      / ||/   /                         
               /  /  / / / / ||                              
              ===============##==          ←サブ八木        
             /  /  / / / /   ||              435MHz 6ele 水平
                            @@@@                             
                            @@@@ ←ローテータ                

  サブ八木方式に走ったのは、145MHz 側の利得を大きく取りたかっ
たためです。180cm の角材ブームを使うのが大前提だったため、2バ
ンドのアンテナを前後配置にするとなると、145/4ele & 435/6ele、
あるいは 145/5ele & 435/5ele の組みあわせとなり、どちらにすべ
きか迷いました。が、自宅から QRV する時間帯の衛星は Mode-J が
殆どですし、QRM に勝つにはできるだけ利得を取りたい、と言う考え
で、145MHz は 180cm の全長をフルに使って6エレにしました。また
サブ八木方式にしたおかげで、435MHz の垂直八木の配置位置も自由
に選べるようになり、重量配分の点でも助かりました。
  145MHz 側も水平・垂直の両偏波対応にすべきではないか、とも考
えたのですが、180cm のブーム1本では無理があることと、自宅で
あまり良いアンテナを使えるようにしてしまうと、移動運用に出る
意欲が減退してしまうだろう (笑) と考えて、145MHz 側は水平偏波
のシングルにしちゃいました。今度、これを更新するときは、ちゃ
んと屋根の上にルーフタワーを上げて、仰角ローテータもつけてや
るつもりです(つまり、当分オアヅケってことですね)。

  仰角は従来と同じで、25 度固定です。メイン八木の方は従来と同
じ、短アームを介した取りつけ方法でOKですが、追加の八木はブー
ムに角棒ではなく 12mm x 30mm の平板を使い、マストに取りつける
Uボルトの穴を 25 度傾けて開けました。横から見ると無駄に平べっ
たいブームになりましたが、もともと 70cm 程度の長さですから受風
面積もそう大きくはなりません。
 木材のブームの耐候性を上げるために、エレメントの挿し込み部分
はエポキシ接着剤で固定した上で、ペンキを塗りました。よせばいい
のに 435MHz のエレメントも全部同じ色で塗ってしまいましたので、
見た感じはまるで業務用です。色は結局、天気の良い日に目立たない
ように青にしました(おかげで写真映りも悪い)が、マストは黒でロ
ーテータは銀色ですから、あまり保護色にはなってません Hi。今ま
で上げていたマスプロ八木利用のアンテナの倍のブーム長があるので
すが、ブームもエレメントも細いので小さく感じます。

  435MHz の水平・垂直の切り替え方法については色々悩んだのです
が、ハムショップでダイワの同軸切替器を安く入手できたので、結局
は同軸をシャックに引き込んで、手元でパチンパチンと切り替えるよ
うにしました。

  最終的に、145MHz も 435MHz も、JAMSAT の Web ページで紹介さ
れている 6ele そのものになりました。ビームの半値角は 50 度程度
だと思われますので、水平〜仰角 50 度まではこのアンテナで対応で
きそうです。
 天頂向け八木の同軸を奪ってしまったので、当分は仰角 50 度以上
には対応できません。が、今回降ろしたマスプロ八木を天頂向け固定
で設置すると言う手もありますね。

  実際に夕方以降のパスで使ってみましたが、今までのアンテナに比
べて、送受信とも各段に良くなったようです。また、仰角 50 度あた
りでも、そこそこ返り信号が得られますので、大概のパスにこのアン
テナだけで対応できそうです。当初に心配した通り (笑)、移動運用
に出る意欲を減退させるに十分な威力のようです。
 いくつか写真も撮りましたので、時間を見て Web 上でまとめたい
と思います。

- -
Yoshihiro Imaishi 今石良寛 - 福岡県北九州市
JF6BCC, KH2GR (ex. T88J, T88IY, V63BP)
  imaishi@aa.mbn.or.jp
  http://plaza16.mbn.or.jp/~palau/
- -