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[jamsat-bb:4717] SCOPEに似たシャトルミッション


JQ1HXT/0 須藤です、ごぶさたしています。

いよいよSCOPE打ち上げが実現しそうで、期待が膨らみますね。
仕事でNASDAを取材した際に、SCOPEによく似た教育プロジェクトがあること
を知りました(JAMSAT会員には公知だったのかもしれませんが)。
教師用テキストも基礎から応用まで懇切丁寧に書かれたもの(ただし英文)が
あり、SCOPEにもそのまま使えそうでした。
その取材の抜粋を掲載します

−−(NTTコムウェアPR誌「てら」への寄稿の抜粋。禁転載)

地球の立体地図づくりに挑む
毛利宇宙飛行士スペースシャトルSTS-99

宇宙開発事業団(NASDA)

 毛利さんの2回めの宇宙となるスペースシャトルは、2つの興味深い技術的探
求が行なわれる。地球の全陸地の80%を網羅する3次元地形データを一気に取得
するSRTM。そして、日米の中学生がシャトルに搭載のカメラを操作して地球の
画像を撮るEarthKAMだ。今回のミッションのみどころを、NASDA広報山田圭一
さんにうかがった。

(中略)

 今回のスペースシャトルは地球観測が主要な目的となっており、注目されそ
うなテーマは2つある。メインはシャトル・レーダー・トポグラフィ・ミッシ
ョン(SRTM)とよばれるもの。地球をレーダ探査して、高さまでわかる三次元の
立体地形図を作ろうというもの。もうひとつはシャトルの教育利用でEarthKAM
とよばれ、遠隔操作のビデオカメラで地球の写真を撮影する。これには日本の
中学校3校も参加する。

(中略)

日本からリモコン操作で地球を写真撮影

 EarthKAMは、NASAとカリフォルニア大学サンディエゴ校などの協力で実施す
る教育プログラム。アメリカと日本の中学生が、シャトルのカメラで写真撮影
をし理科や社会の勉強をする。日本からは、今回はじめて公募で選ばれた3つ
の中学校が参加する。
 シャトルには、3種類の焦点距離(50/80/160mm)の電子スチルカメラが搭載さ
れ、地上からカメラの方向の変更や、露出の変更、シャッターを押し撮影する
操作ができる。これらの操作や撮影した画像は、すべてインターネット経由で
やり取りする。
 とはいっても、ただやみくもにカメラを動かして写真を撮ればいいものでは
ない。撮る価値のある場所にカメラを向ける、雲が出ていない場所を選ぶなど、
撮影条件を考える必要がある。シャトルの軌道を計算し撮影場所と時刻を決め、
天候を予測しないといけないわけで、科学的知識を総動員する仕組みになって
いる。
 生徒たちは授業の中で先生の援助を受けながら試行錯誤して苦労するだろう。
しかし、撮れた写真がインターネット経由で受信できたとき、ものすごく感激
するだろう。なお、撮影した写真データはだれでもインターネットで見ること
ができるそうだ(末尾のURL)。

(中略)

最新情報は下記のホームページ
http://jem.tksc.nasda.go.jp/


須藤 慎一
SUDO Shinichi
sudo@ipaco.co.jp