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[jamsat-bb:4495] FFTDSP AO-10 correction



 《訂正差替原稿》

 JN1GKZ/新井さんの二番煎じで恐縮ですが、「FFTDSP」プログラムを
 用いて、本日(5月24日)の 11:49〜11:59JST の10分間に渡り、AO-10
 のビーコンを観測し、分析してみました。

 受信周波数は 145.808MHz USBに固定し、プリアンプなしで観測しま
 した。この日の食の1時間後で、地球から約 32500kmのほぼ遠地点の
 距離にある時で、ビーコン周波数の ふらつきはほどんどありません
 でした。

 FFTDSPにおいて、LTボタンを押して 解析結果をファイルとして保存
 しておき、それを JN1GKZ/新井さん自作のファイル・コンバーター
 「LTCONV」を用いて BMP画像に変換し、さらに画像ソフト「LVIEW」
 を用いて「90524a10.gif」というGIF画像に変換しました。これらの
 プログラムおよび画像ファイルは、下記URLに登録されています。

   http://www.webcom.com/af9y/
   http://www.din.or.jp/~m-arai/data/
   ftp://ftp.law.cornell.edu/pub/LII/Cello/
   http://www.ne.jp/asahi/hamradio/je9pel/

 無線機から聞こえるAO-10のビーコンの音は、ほとんど変化がないよ
 うに思えますが、この画像の右端に表示されている 最大振幅の信号
 のSN比が、周期的な大きな山の繰り返しになっています。 この大き
 な山の中の変調周波数の軌跡を注意して見てみると、特に 0251Z の
 付近で周期的な小さな ふらつきを見ることができます。

 AO-10には、3本のアンテナが装備されているので、衛星の1回転の
 間に3周期の QSBが生じます。つまり、画像右端の SN比の大きな山
 3つ分を考慮すると、0251Zあたりでスピン周期が 196秒であること
 がわかります。さらに、この観測で得られた 10分間の画像を連続的
 に眺めると、変調周波数はドップラーシフトにより、840Hz〜880Hz 
 に変化したこともわかりました。 

 この「FFTDSP」は大変、興味深いソフトです。 このプログラムを
 紹介していただいた JN1GKZ/新井さんに改めて御礼いたします。

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 Name : JE9PEL/1 脇田
 Mail : je9pel@jamsat.or.jp
 URL  : http://www.ne.jp/asahi/hamradio/je9pel/
 QTH  : Yokohama, Japan
 Date : 25 May. 1999
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