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[jamsat-news:1789] SATINF#222 13 Apr 2003


衛星情報  SATINF#222   13 Apr 2003
                                                           JN1GKZ 新井


トピックス

◆AO-40
  姿勢は、ALATの変更が4月上旬から始まり、4月12日は、ALON/ALAT=51/20
 でした。現在、ALONをマイナス方向に変更する作業が始まっています。トラ
 ンスポンダは動作していますが、姿勢が悪くなっているので、運用が難しく
 なっています。

◆AO-27
  トランスポンダの運用が再開されました。

◆P3E
  モードB トランスポンダの試験予定が発表されました。バルーンで33kmの
 高さに上げ、トランスポンダの試験運用がおこなわれます。



1.運用中の衛星

●AO-7
  mode-A up:145.850-145.950MHz CW,USB/down:29.400-29.500MHz CW,USB
            ビーコン:29.502MHz CW
  mode-B up: - /down:145.925-145.975MHz CW,USB  出力 8W
            ビーコン:145.972MHz CW
  mode-C mode-Bのローパワーモード。出力は2.5W。
         ビーコン:145.810MHz キャリア
  他に435.100MHz(動作確認)、2304.1MHz(動作未確認)のビーコンがある。

  AO-7は、太陽光が当たっている時にのみ動作しています。食に入ると動作
 を停止し、再び動作する際のモードはランダムに変わっています。
  Bモードのアップリンク周波数は432MHz帯です。現在のIARUのバンドプラ
 ンでは衛星に割り当てられていない周波数であり、日本のバンドプランから
 も外れるため、使用できません。

  コマンドが通ることも確認されています。CWテレメトリのスピードを変え
 ることに成功しています。

  関連サイト
   衛星の諸元
    http://www.amsat.org/amsat/sats/n7hpr/ao7.html
   衛星の画像
    http://www.amsat.org/amsat/sats/ao7/slideset/index.html
   AO-7 ACTIVITY REPORT LOGGER
    http://www.artieda.net/hb9dri/ao7logger
   AO-7 フォト コレクション
    http://www.ka9q.net/ao7


▲AO-10
  mode-B up:435.030-435.180MHz CW,LSB/down:145.975-145.825MHz CW,USB
         ビーコン:145.810MHz キャリア

  2002年4月頃から信号が聞こえなくなっています。


●AO-16
  mode-J up:145.90, 145.92, 145.94, 145.86MHz 1200bps AFSK
         down:437.025MHz 1200bps PSK
  Sバンドビーコン 2401.143MHz PSK

  デジピータがオンになっています。Sバンドのビーコンは停止しています。


★AO-27
  mode-J up:145.850MHz FM/down:436.795MHz FM

  4月5日に制御ソフトによる運用が始まりました。週末の午前中のパスで10
 分間だけトランスポンダがオンになっているようです。

  関連サイト
    http://www.ao27.org  The Official Home of AO-27 on the Web


★AO-40
  姿勢変更中です。4月12日の姿勢は、ALON/ALAT=51/20でした。ALATが20に
 達したので、ALONをマイナス方向に変更する作業が始まりました。マグネト
 ルーカを停止し、近地点付近で働く謎の力を利用して変更しています。謎の
 力によるALONの変化は、約-18.2度/週です。

  今回の姿勢変更のスケジュールは次のとおりです。
    2月/中旬  :ALONをプラス方向に変更 
    3月末〜4月初:ALON=45に達したらALATをプラス方向に変更
    4月中旬   :ALON/ALAT=45/20に達したらALONをマイナス方向に変更
    5月中旬   :ALON/ALAT=315/20に達したらALATをマイナス方向に変更
    5月末〜6月初:ALON/ALAT=315/0に達したらALONをプラス方向に変更
    6月20日   :ALON/ALAT=0/0
  3月末頃まではMA後半の近地点付近で、また、5月中旬以降は、MA前半の近
 地点付近で地球にアンテナが向くため、簡単な設備で運用が楽しめるでしょ
 う。ローパワーでも十分なダウンリンクが帰ってきます。アップリンクパワー
 は適正値(ダウンリンクの信号をMBより10dB以上弱くする。Sメータの振れで
 MBより2-3弱くするのが目安)で運用して下さい。
  ALATの変更期間は、トランスポンダの運用が休止になるものと思われます。

  謎の力が働く原因は不明とされていましたが、コマンド局のW4SMは、4月
 12日のamsat-bbへのメールで謎の力を3軸制御用に搭載しているモーメンタ
 ムホイールの磁石と地磁気の干渉によって生じる(due to momentum wheel
 magnets interacting with earth's magnetic field)と解説しています。

  4月13日は、スクイントアングルが悪く、ビーコンは非常に弱く入感して
 いました。

 運用スケジュール(予告無しに変更されることがあります)      3/25-
      MA    トランスポンダ   RUDAK   ビーコン
     0-120       OFF          OFF      S2 MB
   120-240    U/L1/L2→S2     OFF      S2 MB
   240-256       OFF          OFF      S2 MB

 ビーコン周波数(打ち上げ前の最終チェックで測定された周波数に実績を
 加筆。*は、打ち上げ後にアナウンスのあった実績のある周波数)
   BEACON    General Beacon  Middle Beacon   Engineering Beacon
   Vバンド          -           145.898MHz*          -
   Uバンド       435.438MHz     435.588MHz       435.838MHz 
   S1バンド     2400.188MHz    2400.338MHz      2400.588MHz 
   S2バンド     2401.168MHz    2401.323MHz*     2401.568MHz
   Xバンド     10450.975MHz   10451.125MHz     10451.375MHz 
   Kバンド     24047.885MHz   24048.035MHz     24048.285MHz 
   赤外レーザ                   360    THz

 アップリンク、ダウンリンク周波数
    ※MBに妨害を与えないこと。MBの±5kHzの範囲はダウンリンク禁止。
   S1バンドdown:  2400.225 -  2400.475 MHz
   S2バンドdown:  2401.210 -  2401.495 MHz
   Kバンドdown : 24048.025 - 24048.274MHz
   Vバンドup   :   145.840 -   145.990 MHz
   Uバンドup   :   435.780 -   435.495 MHz
   L1バンドup  :  1269.496 -  1269.211 MHz
   L2バンドup  :  1268.575 -  1268.325 MHz
   RUDAK   down:  2401.74MHz, 2401.85MHz

 姿勢
  現在、姿勢変更中です。3月2日の姿勢は、ALON/ALAT=51/20でした。

 食
  12月18日から食が始まりました。近地点付近で約20分間食が発生していま
 す。

 トランスポンダ
  U/L1/L2→S2の運用がおこなわれていますが、姿勢が悪化しているため、
 近々、休止するものと思われます。

 IFマトリックス
  正常に動作しています。
  接続の誤動作が何度か起きていますが、MUX出力(IHU-1の制御/監視ユニッ
 ト)の切り替えタイミングの問題だと考えられています。切り替えタイミン
 グの調整によってこの問題は解決できたようです。

 S1バンド送信機
  回復は望めないようです。
  2001年8月13日に突然停止しました。8月20日に試験をおこなったところ、
 送信機に電流が流れず、RF出力、温度上昇も確認できなかったそうです。
  2001年11月6日のレポートによると、送信機の電源を1秒毎にオン/オフす
 るプログラムがアップロードされ45分間実行されましたが、送信機に電流が
 流れなかったそうです。S1送信機の回復は望めないようですが、この試験を
 継続しておこなってゆく予定です。
  2003年2月23日に、S1送信機をオンにし、EMEの設備を使ってS1送信機のエ
 キサイター段の信号を受信する実験が試みられましたが、信号は受信できま
 せんでした。

 Vバンド送信機
  2000年12月の事故以来停止しています。
  2001年8月20日に試験がおこなわれました。V送信機をオンにすると電流が
 流れ、RF出力があることが確認されていますが、衛星からの信号は確認でき
 ていません。高利得アンテナと送信機とを接続するリレーに問題が考えられ、
 リレーのオン/オフ動作運動をおこないました。その後の状況報告はありま
 せん。

 Kバンド送信機
  2003年1月1日からスケジュールに組み込まれ運用されています。姿勢変更
 が始まる3月中旬頃までKバンドの運用が続けられるものと思われます。

 Xバンド送信機
  2001年5月に試験がおこなわれましたが、動作が確認されていません。
  S1バンド送信機と同じように電源をオン/オフする試験が計画されていま
 す。

 Vバンド受信機
  2002年6月12日から運用が始まりましたが、Vバンドでアップリンクした信
 号は、とても弱く、CWでならQSOができるレベルです。信号が弱いのは、3機
 あるフォールデットDPの一部が破損したか、アンテナ切り替えリレーに問題
 があるのではないかと考えられています。

 S1バンド受信機
  2003年2月23日に試験がおこなわれ、動作が確認されました。

 S2バンド受信機
  2003年2月23日に試験がおこなわれましたが、動作確認はできませんでした。

 Cバンド受信機
  2001年5月に試験がおこなわれましたが、動作が確認されていません。

 RUDAK
  2002年12月9日からRUDAKの試験が始まりました。

 SCOPE
  カメラ-A(狭角)、カメラ-B(広角)共に撮影に成功し、正常に動作して
 います。
  2001年8月7日 オービット #354にてカメラ-Bを使って地球の撮影に成功し
 ました。
  2001年12月15日に2回目の試験がおこなわれ、カメラ-A、Bで地球の撮影に
 成功しました。
  画像は、JAMSATのサイトで公開されています。
    http://www.jamsat.or.jp/

 GPS
  搭載している2台のGPS受信機の動作が確認されています。
  2001年にGPS衛星が作る「輪」の外で位置データを取得することができる
 かどうかの実験がおこなわれ、その結果が公開されています。
    http://www-ccar.colorado.edu/~moreau/pubs/ao40aasgnc_fin.pdf

 LEILA
  正常動作が確認されました。時々、無信号の周波数に現れることがあり
 ます。

 YACE
  姿勢を確認するため、地球の撮影をおこなっています。

 モーメンタム・ホイール
  試験がおこなわれ、今のところ、問題は無いようです。3軸制御までには
 確認する事項がまだまだあり、直ぐには移行しません。

 アークジェットモータ
  オービット#295から#301までアンモニアガスの噴射のみでの運用がおこな
 われました(アーク放電なし)。オービット#302からアンモニアガスが噴射
 されなくなり、運用を終えました。搭載していたアンモニアガスを使い果た
 してしまったと考えられています。

 AO-40の関連サイト
  AMSAT-DL AO-40情報 webサイト by AMSAT-DL
    http://www.amsat-dl.org/journal/adlj-p3d.htm
    http://www.dj1km.de/amsat-dl/journal/adlj-p3d.htm (ミラーサイト)
  テレメトリ仕様書 Rev1.8 by AO-40コマンドチーム
    http://www.dj1km.de/amsat-dl/p3d/index.html
  テレメトリ解読ソフト P3T ver1.6e by W4SM
    http://www.cstone.net/~w4sm2/software2/P3t_AP.zip
  テレメトリ WODデコードソフト WodGraph Ver 1.1d by W4SM
    http://www.cstone.net/~w4sm/ham1.html
  テレメトリデコードソフト AO40Rcv Ver1.40 by AE4JY
    http://www.qsl.net/ae4jy/
  テレメトリデータ アーカイバ by VP9MU
    http://www.amsat.org/amsat/ftp/telemetry/ao40/
      デコードしたテレメトリ(P3T形式)は、ZIPで圧縮して
     ao40-archive@amsat.org へ送付願います
  RUDAK WOD(Whole Orbit Data)→CSV変換ソフト by WD0E他
   Windows版(RudakTLM)、JAVA版、DOS版(WOD2CSV)
    http://www.amsat.org/amsat/ftpdelta.html
  回線計算 excelスプレッドシート byW3PM/GM4YRE
   Ver2.1になりました。
    http://www.amsat.org/amsat/ftp/software/spreadsheet/w3pm-ao40-v2.1.zip
  AO40 REPORT LOGGERサイト by HB9DRI
    http://www.artieda.net/hb9dri/ao40logger
  アップリンク/ダウンリンク 周波数早見表 by G6LVB
    http://www.g6lvb.com/oldtech.htm 


▲AO-49 (SAFIR-M)
  up:435.275MHz 1200bps AFSK
  down:145.825MHz 9600bps MSK

  2月1日から信号が聞こえなくなったようです。太陽電池に太陽光が当たり
 にくくなっているためで直ぐに回復するとの報告がありましたが、その後、
 情報がありません。

  SAFIR-Mの情報は、以下のサイトから得られます。
    http://amend.gmxhome.de/ 
    http://hft.fh-pforzheim.de/ao49/


●FO-20
  mode-JA up:145.900-146.000MHz CW,LSB/down:435.900-435.800MHz CW,USB
          ビーコン:435.795MHz キャリア

  夜間のパスでは、食によってUVC(Under Voltage Controler:バッテリの
 過放電防止のため送信機への電源を遮断する)が動作し、送信が一時的に停
 止することがあります。


●FO-29
  mode-JA up:145.900-146.000MHz CW,LSB/down:435.900-435.800MHz CW,USB
          ビーコン:435.795MHz CW
  mode-JD(1200bps) up:145.850, 145.870, 145.910MHz 1200bps AFSK
                   down:435.910MHz 1200bps PSK
  mode-JD(9600bps) up:145.870MHz 9600bps FSK
                   down:435.910MHz 9600bps FSK
  デジトーカ:435.910MHz

  JARLの運用スケジュールは更新されていませんが、当面アナログでの運用
 が続けられるものと思われます。


●GO-32(TechSat-1B)
  ビーコン:435.225MHz 9600bps

  11月26日には新しいRBBS用のソフトをアップロードするためRBBSの試験を
 一時中断するとの広報がありました。30秒に1度、ビーコンを送信している
 ようです。

  GO-32の情報は以下のサイトから得られます。
    http://w3.iarc.org/techsat/techsat.html


●IO-26
  mode-J up:145.875, 145.900, 145.925, 145.950MHz 1200bps AFSK
         down:435.822MHz 1200bps PSK

  MBLモード(セーフモード)になっており、デジピータは停止しています。
                                               [from KD4APP @amsat-bb]

  IO-26の情報は、以下のサイトから得られます。
   http://joshua.micronet.it/english/itamsat/itamsathome.html


●LO-19
  mode-J up:145.84, 145.86, 145.88, 145.90MHz 1200bps AFSK
         down:437.150MHz 1200bps PSK
         ビーコン:437.125MHz CW

  CWビーコンがオンになっています。CWビーコンは12WPMのゆっくりとした
 CWで約30秒毎に送信されています。


▲MO-46(Tiungsat-1)
  mode-J up:145.850、145.925MHz 9600bps FSK
         down:437.325MHz 9600bps、38400bps

  運用状況は不明です。


●NO-44(PCsat: Personal Communications Satellite)
  down:144.390MHz 1200bsp AFSK、9600bps FSK
       145.825MHz 1200bsp AFSK、9600bps FSK

  正常に動作しています。4月9日から全日照になっています。BBSの運用が
 再開されるかも知れません。

  PCsatの情報は以下のサイトから得られます。
    http://web.usna.navy.mil/~bruninga/pcsat.html


●NO-45(Sapphire)
  down:437.100MHz FM無変調キャリア、デジトーカ、1200bps AFSK

  無変調キャリアのビーコンを437.100MHzで1分間に1度送信しているようで
 す。


●OO-38(OPAL)
  up/down:437.100MHz 9600bps FSK

  最近レポートがありません。


●RS-15
  mode-A  up:145.858-145.898MHz CW,USB/down:29.354-29.394MHz CW,USB
          ビーコン:29.352MHz
  mode-KA up:21.260-21.300MHz CW,USB、145.960-146.000MHz CW,USB
          down:29.460- 29.500MHz CW,USB
          ビーコン:29.458MHz CW
          ロボット up:145.840MHz CW/down:29.504MHz CW
  mode-KT up:21.260-21.300MHz CW,USB
          down:29.460-29.500MHz、145.860-145.900MHz CW,USB
          ビーコン  :29.458MHz、145.863MHz CW
          ロボット up:21.139MHz CW/down:29.504MHz、145.905MHz CW

  Aモードで運用されているようですが、ビーコンは5秒間キャリアを送信、
 2秒間停止を繰り返しているようです。トランスポンダは、ビーコンの送信
 がおこなわれている間だけオンになっているという情報がありますが確認
 できていません。

  3月4日にビーコンの受信報告がN0ZHEからありました。トランスポンダは、
 動作していなかったそうです。
                                                     [N0ZHE @amsat-bb]


●RS-20(MOZHAYETS)
  ビーコン:435.319MHz、145.828MHz

  最近、受信報告が無く、状況不明です。

  11月28日0941モスクワ時間にRS-20(Mozhaetz:モジャーエツ)を打ち上
 げたとの報告がUA3XBU、RW3DZからありました。
  周波数 435.319MHzと145.828MHzでビーコンを送信しているとのことですが、
 なかなか確認できませんでした。11月29日2028zにG8ATEが435MHzで受信した
 のが最初のようです。ビーコンの送信は不定期におこなわれているようで、
 日本で信号が確認されたのは、12月2日になってからです。ビーコンはCWで
 すが、きれいなCWを打っていないようで、ドップラシフトもあり、解読は難
 しいようです。当初はランダムな英数字を送信していたようですが、12月8
 日頃から意味のあるメッセージを送信し始めたようです。

  以下の表を利用してテレメトリの解読ができます。受信報告は、コマンド
 局(plis@kaluga.ru or zaitzev@izmiran.rssi.ru)へ送付下さい。
    Name   Limits      Decoding          Assignment
    RS 20                                The  callsign
    UBS    N=100:170   U=N / 10 Volts    On board voltage
    IBS    N=10:250    I=N / 100 Ampers  On board current
    USUN   N=0:180     U=N / 10 Volts    Charge voltage from solar battery
    ISUN   N=0:180     I=N / 100 Ampers  Charge current from solar battery
    ITXA   N=0:170     I=N / 100 Ampers  D.C. current of the 435 MHz Tx
    PTXA   N=0:70      P=N / 10 Watts    UHF power of the 435 MHz Tx
    TTXA   N=50:190    T=N - 100 deg C   Temperature of the 435 MHz Tx
    ITXB   N=0:150     I=N / 100 Ampers  D.C. current of the 145MHz Tx
    PTXB   N=0:70      P=N / 10 Watts    VHF power of the 145MHz Tx
    TTXB   N=50:190    T=N - 100 deg C   Temperature of the 145MHz Tx
    TEXT   N=30:250    T=N - 100 deg C   Temperature of the outer case
    TINT   N=30:190    T=N - 100 deg C   Temperature of the inner case
    TOR    N=10:250    T=N - 100 deg C   Temperature of the Earth sensor
    UOR    N=0:100     U=N / 10 Volts    Temperature of the Sun sensor
    MTX    N=0:255     Table of operational modes. The housekeeping info.
    MRX    N=0:255     Table of operational modes. The housekeeping info.
    RS 20                                The callsign
                                                            [from ANS]


●SO-33(SedSat-1)
  437.910MHz 9600bpsでテレメトリを送信しています。


●SO-50(SaudiSat-1C)
  mode-J up:145.850 FM トーン67Hz/down:436.800MHz FM

  運用は、不定期におこなわれているようです。

  4月13日2345JST過ぎのパスで久しぶりにトランスポンダが動作しているの
 を確認しました。ダウンリンクには雑音が混じっているようでした。


▲TO-31(TMSAT-1)
  mode-J up:145.925MHz 9600bps FSK/donw:436.925MHz 9600bps FSK

  運用を停止しているようです。


●UO-11
  ビーコン:145.825MHz 1200bps, 2401.500MHz キャリア(浅い変調)

  VHF送信の動作が不安定になっています。5-6日間動作し、14日間停止を繰
 り返しているようです。この周期は、watchdogタイマによるものだそうです。
 原因は、衛星が低温になり、地上局からの制御ができなくなっており、デフォ
 ルトモードで動作しているためのようです。3月1日現在、信号が聞こえてい
 たのは、2002年8月18日〜23日、9月6日〜10日、9月25日〜10月4日、10月18日
 〜25日、 11月8日〜14日、11月29日〜12月5日、12月18日〜12月26日、2003年
 1月6日〜1月15日、1月27日〜2月5日、2月16日〜27日、3月9日〜19日と報告
 されています。
  Sバンドのビーコンは停止することなく、動作しているようです。

  UO-11の情報は以下のサイトから得られます。
    http://www.users.zetnet.co.uk/clivew/oscar11.htm


●UO-14
  mode-J up:145.975MHz FM/down:435.070MHz FM

  JモードのFMリピータの運用がおこなわれています。


●UO-22
  mode-J up:145.900 and/or 145.975MHz 9600bps FSK/down:435.120MHz 9600bps FSK
            デジピータup:145.975MHz、デジピータコール:UOSAT5

  正常動作しています。
  デジピータの運用もおこなわれています。デジピータのコールサインは、
 UOSAT5 です。

  UO-22は、11年半も軌道上で動作しており、ニッカドバッテリの充放電回
 数は、約6万回にも達しています。バッテリの老朽化が進み、食が始まると
 動作の保証はでき兼ねない状態のようです。
  姿勢制御系を動作させるため電力を確保するため、ユーザの少ない地域で
 は、送信を停止留守ソフトが組み込まれました。現在、太平洋中央、インド
 洋、中国中央では送信を停止しています。
  コマンド局は、UO-22の余命は残り少ないと考えています。
                                         [from G7UPN/ZL2TPO @amsta-bb]


●ISS
  up:144.490MHz FM、145.990MHz 1200bps AFSK
  down:145.800MHz FM、1200bps AFSK

  パケットの運用は休止しているようです。

  3月26日に入間市の東金子中学校 8N1ISSSがスクールコンタクトに成功し
 ました。

  第7次搭乗員を乗せたソユーズが4月26日に打ち上げられる予定です。第7
 次搭乗員は、
    Yuri Malenchenko (Russia)  RK3DUP
    Ed Lu (USA)                KC5WKJ
 の2名です。第7次搭乗員は、約6ヶ月間、ISSに滞在予定です。第6次搭乗員
 は、5月に帰還予定です。

  第6次搭乗員は次の3名です。3名ともアマチュア局の免許を持っています。
    Commander      :Ken Bowersox (USA)        KD5JBP
    Flight Engineer:Nikolai Budarin (Russia)  RV3FB
    Science Officer:Don Pettit (USA)          KD5MDT

  ISSのアマチュア局のコールサインは次の通りです。
   コールサイン:RZ3DZR、R0ISS、RS0ISS、NA1SS、DL0ISS

 ARISSのサイト
    http://ariss.gsfc.nasa.gov/
 ISS Fan Club
    http://www.issfanclub.com
 2001年11月23日におこなわれてJK1ZAM スクールコンタクトの様子
    http://www.aa.alpha-net.ne.jp/enari/ariss/contens5.htm



2.調整中の衛星
●SO-41(SAUDISAT-1A)
  管制局があるサウジアラビアとアメリカ上空でトランスポンダの動作が始
 めたとのアナウンスがAMSAT-NAから2002年4月8日にありました。アップリンク 
 145.850MHz、ダウンリンク436.775MHzでFMリピータとして動作しています。
  残念ながら日本上空での運用予定は今の所無いようです。



3.運用を停止している衛星
▲UO-36(UoSAT-12)
  mode-J down:437.375MHz 38.4Kbps FSK

  最近は信号が聞こえないようです。

  UO-36の情報は以下のサイトから得られます。
    http://www.sstl.co.uk/


▲RS-12/13
  RS-12
  mode-K up:21.210-21.250MHz CW,USB
         down:29.410-29.450MHz CW,SSB
         ビーコン:29.408MHz
         ロボット up:21.129MHz CW/down:29.454MHz CW

  RS-13
  mode-T up:21.260-21.300MHz CW,USB
         down:145.860-145.900MHz CW,USB
         ビーコン:145.862MHz CW
         ロボット up:21.139MHz CW/down:145.908MHz CW

  2002年8月21日ころから運用を停止しています。


▲BO-47, BO-48(IDEFIX)
  音声メッセージ、テレメトリ:145.840MHz、435.720MHz  NBFM、400bps BPSK

  BO-47(CU1)は6月8日に、BO-48(CU2)は5月20日に電池が尽き運用を停止
 しました。
  IDEFIXは、送信を止めてしまいましたが、IDFFIXが搭載されているアリア
 ン4 ロケットの3段目は大きな円筒形をしているため、眼視が可能です。夜
 空にIDEFIXを探してみて下さい。

  IDEFIXの受信報告に対してSWLカードが発行されます。SWLカードを希望さ
 れる方は、受信報告にIRC 2枚とSASEを同封して以下へ。
    Amsat-France
    IDEFIX
    14 bis rue des Gourlis
    92500 Rueil Malmaison

  関連サイト
    http://perso.club-internet.fr/fa1rtp/idefix/e-index.htm


▲RS-21(Kolibri-2000)
  ビーコン:435.335MHz、145.825MHz  CW、デジトーカ

  5月3日 2300z(オービット #711)に大気圏に再突入しました。当初、打
 ち上げから2〜4ヶ月後に大気圏に再突入するものと見られていましたが、
 1ヶ月半という短命に終わりました。
  高度の低下は4月29日頃から顕著になっています。

  関連サイト
    http://www.iki.rssi.ru/kollibri/mission1_e.htm
    http://www.energia.ru/english/energia/sci-education/microsat/microsat.shtml
    http://tarusa.ru/kolibri2000(ロシア語)
   高度と周期のグラフ、テレメトリ解読表
    http://www.ne.jp/asahi/m-arai/gkz/satinfo/rs21.htm

  12月20日にRS-21のSWLカードが届きました。


▲SO-43(Starshine 3:Starshine OSCAR-43)
  down:145.825MHz 9600bps FSK

  2002年1月9日に機能を停止しました。

  1月21日0437zにコスタリカ西の太平洋上空で大気圏に再突入し、消滅しま
 した。
                                                [from W3IWI @amsat-bb]


▲KO-23
  mode-J up:145.900MHz 9600bps FSK/down:435.175MHz 9600bps FSK

  99年10月30日にOBCがリセットされて以来、運用を停止しています。


▲KO-25
  mode-J up:145.980MHz 9600bps FSK/down:436.500MHz 9600bps FSK

  運用を停止しています。


▲DO-17

▲WO-18

▲PO-34 (PanSat)

▲WO-39(JAWSAT)

▲SAUDISAT-1B(SO-42)
  SO-41は、試験運用を始めましたが、SO-42は、ソフトウエアの開発が遅れ
 ており、未だ運用をおこなっていません。



4.これから打ち上がる衛星

●VUSAT
  AMSAT-Indiaは、VUSATの計画を進めています。
  VUSATは、重量40kgのマイクロサットで次の機能の搭載が検討されています。
    Bモードのリニア トランスポンダ インドが作製
    DXトランスポンダ        オランダ、イタリアそれぞれ1台作製
     (海外の意味??)
    FMメッセージビーコン
    テレメトリビーコン
  VUSATは、インドのロケット Polar Satellite Launch Vehicleで2003年の
 打ち上げを目指しています。

  AMSAT-IndiaのサイトにVUSATの情報が掲載されています。
    www.amsatindia.org
                    [from Nagesh, Co-ordinator, Amsat India @amsat-bb]


●AMSAT-OSCAR E
  AMSAT-NAが新しい低軌道衛星 AMSAT-OSCAR Eの計画を発表しました。VHF/
 UHFのアナログ、デジタルのFMトランスポンダと幾つかの機能を搭載する予
 定です。2003年11月に打ち上げが予定されています。

   IHUに使用されるCPU:V53 30MHz(NEC)
   アンテナ     :VHF シングル、UHF 4機で円偏波
   送信機      :VHF 1機、UHF 2機(同時に動作可能??)
   バッテリ     :4.5Ah 25W
   検討されている機能:GPS、PSK31、HF受信機、デジタルボイス
                                        [from ANS、AMSAT Houston net]

●AMSAT Eagle
  AMSAT-NAの新しい高軌道衛星。長楕円軌道でDX QSOが楽しめます。打ち上
 げは2004〜5年が計画されています。

   重量  :100kg以下
   大きさ :1辺60cmの直方体
   姿勢制御:スピン
   軌道  :初期 近地点 200km、最終的に近地点 500km
   電源電圧:28V
   側面  :太陽電池パネル
   上面  :ハイゲインアンテナ(2m、70cm、L、S、C)、ナローカメラ
         (遠地点で地球を向く面)
   下面  :オムニアンテナ(2m、70cm、L)、分離機構、推進システム、
        ワイドカメラ
         (近地点で地球を向く面)
   送信機 :V、S(2台)、X(ビーコン)
   受信機 :U、L、C
   搭載機器:GPS(NASA)、
        CEDEX(Cosmic Energy Deposition Experiment:サレー大学)、
        カメラ(ワイド、ナロー)


★P3E
  AMSAT-DLが中心になって開発しているAO-40(P3D)の後継機となる衛星で
 す。

  7月5日または12日にプロトタイプのモードBトランスポンダ(製作 PE1RAH)
 の試験がおこなわれます。この試験は、バルーンに取り付け、地上33kmの高
 さまで上げ、トランスポンダの運用試験をおこなうというものです。試験は、
 ドイツ中央のMeiningenでおこなわれます。
   コールサイン :DF0AIS
   テレメトリ  :145.200MHz FM(パケット、音声)、出力200mW
   トランスポンダ:up   435.075-435.125 LSB/CW
           down 145.925-145.875 USB/CW、出力100mW
   アンテナ   :GP
                                               [from DG1CMZ @amsat-bb]

  10月、ドイツ マーブルグにてP3E開発に関するミーティングがあり、P3E
 の概要が決まりました。
  P3Eには、PA5に搭載される機器の実験をおこなうという役目もあるため、
 P5Aが打ち上がる2-3年前に打ち上げなければなりません。従って、P3Eは
 2004年末には開発を終え、2005年中旬までには打ち上げる計画です。開発
 期間が短く、急いで開発しなればならないため、P3Eには、P3-Expressとい
 うニックネームが付きました。
  開発期間が短いことから、衛星の筐体は、AO-10やAO-13で実績のあるト
 ライスター型となります。この形であれば、打ち上げロケットに固定する
 ためのSBSリングは、P3Dの打ち上げに使ったものが利用できるメリットも
 あります(アリアン5での打ち上げが前提)。

   形状:トライスター型(AO-10、AO-13と同じ)
       直径 約130cm、高さ 約45cm
   重量:150kg
   軌道:長楕円軌道
       近地点高度 500〜2500km
       遠地点高度 36000km
       軌道傾斜角 63度
   搭載機器:受信機 435、1260MHz(145、2400、5600MHzは検討中)
        送信機 435、2400MHz(435、10450MHzは検討中)
         送信電力 50W PEP
        LEILA
        RUDAK
        コヒーレントトランスポンダ 2.4GHz→10.45GHz(P5A実験用)
        ビーコン 5bps、200bps エラー訂正コード付き(P5A実験用??)
        カメラ 2or3台
        ミリ波ビーコン

    http://www.amsat-dl.org/p3e/towards-p3e.pdf
    http://www.amsat-dl.org/p3e/p3e-20021120.pdf
                                             [from AMSAT-DL @amsat-bb]


●P5A
  火星へ飛行する衛星 P5Aの計画がAMSAT-DLから発表になりました。AO-40
 用に開発した推進系の技術を使って火星を目指します。火星の軌道上から
 はサブサテライトを火星に投下し、火星探査をおこなうことも検討されて
 います。
  打ち上げは2007年または2009年の予定です。

    http://www.amsat-dl.org/p5a/p5a-to-mars.pdf
                                             [from AMSAT-DL @amsat-bb]



5.衛星に関する情報

★DX情報
 A22BP ボツワナ
  A22BP 三浦さん(7M1WBP)がAO-40の運用を始めました。送信に問題があ
 りましたが、近地点での状態が良かったためか、強い信号で入感していまし
 た。三浦さんは、来年4月までボツワナ ハボロネ市に滞在予定です。
                                                        [from JS1XGS]

 YE8A インドネシア Takabonerate島
  衛星の運用は無かったようです。


★Space Station Science Picture of the Day
  ISSの搭乗員が撮影した画像が、Space Station Science Picture of the
 DayとしてNASAから公開されています。土日を除く、毎日、興味深い画像が
 upされています。静止画ばかりでなく、動画もあります。
    http://science.nasa.gov/ppod/


★AMSATサーバダウン
  3月29日〜4月4日までAMSAT-NAのサーバがディスククラッシュのためダウ
 ンしていました。この間、webサイトにアクセスできなかったり、MLが配信
 されなかったりしていました。
  4月5日〜6日は、AMSAT-UKのサーバがダウンしたようです。
  現在は、両者とも復旧しています。



参考
 ANS、JAMSATメーリングリスト、AMSATメーリングリスト


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JN1GKZ 新井
   jn1gkz@qsl.net     http://www.ne.jp/asahi/m-arai/gkz/