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[jamsat-news:1714] SATINF#212 19 May 2002




衛星情報  SATINF#212   19 May 2002
                                                           JN1GKZ 新井


トピックス

◆IDEFIX 動作開始
  予定より早く、5月10日から送信が始まりました。CU1、CU2とも予定通りに音声メッセージとテレメトリ
を送信しています。AMSAT-Franceではテレメトリを収集していますので、テレメトリがデコードできた局
は、ご協力をお願いいたします。


◆AO-40 RUDAK、L2受信機の運用開始
  RUDAKの運用とL2バンド受信機の運用がスケジュールに組み込まれました。


◆AMAST-OSCAR E
  AMSAT-NAから低軌道衛星 AMSAT-OSCAR Eの計画が発表されました。



1.運用中の衛星

●AO-10
  mode-B up:435.030-435.180MHz CW,LSB/down:145.975-145.825MHz CW,USB
         ビーコン:145.810MHz キャリア

  状況は、その日によって異なり不安定です。

  最近は、近地点付近でも信号が聞こえないようです。


●AO-16
  mode-J up:145.90, 145.92, 145.94, 145.86MHz 1200bps AFSK
         down:437.025MHz 1200bps PSK
  Sバンドビーコン 2401.143MHz PSK

  デジピータがオンになっています。Sバンドのビーコンは停止しています。


●AO-27
  mode-J up:145.850MHz FM/down:436.795MHz FM

  しばらくFMリピータが停止していましたが、デイトンに合わせて5月18、
 19日にFMリピータを動作させたようです。

  関連サイト
    www.ao27.org  The Official Home of AO-27 on the Web


★AO-40
  電源事情が回復したため、5月10日からRUDAKが運用スケジュールに盛り込
 まれました。RUDAKを使って主にGPS、CEDEX(Cosmic-Ray Energy Deposition
 Experiment)の試験がおこなわれるようです。5月19日現在、MA=128-160で
 RUDAKが運用されており、この間はMBが停止します。
  5月17日からは、MA=160-200のLバンドのアップリンクは、L2で運用されて
 います。

  5月12日頃からレーダの影響を受け、Uバンド、Lバンドでのコマンドのアッ
 プロードが難しくなっています。この現象は、昨年の9-10月にもあったそう
 です。この状態が続くようであればUバンドの受信機を止め、Vバンドの受信
 機を動作させることも検討されているようです。

  テレメトリ解読ソフト P3Tの Ver1.6eがリリースされました。NASA ゴダー
 ドにあるテレメトリサーバにデータを送るのに適したUDPという出力フォー
 マットのサポートがなされています。
    http://www.cstone.net/~w4sm/ham1.html

  しばらくテレメトリアーカイバの更新がおこなわれていませんでしたが、
 5月18日から再開されました。

 運用スケジュール(予告無しに変更されることがあります)      5/17-
  姿勢変更中のため、頻繁にスケジュールが変更されています。
      MA    トランスポンダ   RUDAK   ビーコン
     0- 36       OFF          OFF      S2-MB
    36-116     U/L1→S2       OFF      S2-MB
   116-120       OFF          OFF     S2/K-MB
   120-128    U/L1→S2/K      OFF     S2/K-MB
   128-160       OFF           S2      S2-MB
   160-200     U/L2→S2       OFF      S2-MB
   200-256       OFF          OFF      S2-MB

 ビーコン周波数(打ち上げ前の最終チェックで測定された周波数に実績を
 加筆。*は、打ち上げ後にアナウンスのあった実績のある周波数)
   BEACON    General Beacon  Middle Beacon   Engineering Beacon
   Vバンド          -           145.898MHz*          -
   Uバンド       435.438MHz     435.588MHz       435.838MHz 
   S1バンド     2400.188MHz    2400.338MHz      2400.588MHz 
   S2バンド     2401.168MHz    2401.323MHz*     2401.568MHz
   Xバンド     10450.975MHz   10451.125MHz     10451.375MHz 
   Kバンド     24047.885MHz   24048.035MHz     24048.285MHz 
   赤外レーザ                   360    THz

 アップリンク、ダウンリンク周波数
    ※MBに妨害を与えないこと。MBの±5kHzの範囲はダウンリンク禁止。
   S1バンドdown: 2400.225 - 2400.475 MHz
   S2バンドdown: 2401.210 - 2401.495 MHz
   L1バンドup:   1269.496 - 1269.211 MHz
   L2バンドup:   1268.325 - 1268.575 MHz
   Uバンドup :    435.780 -  435.495 MHz
   RUDAK down:   2401.74MHz, 2401.85MHz

 姿勢
  5月12日の姿勢は、ALON/ALAT=362/5でした。遠地点でアンテナが地球に向
 く姿勢になっています。

 食
  2002年6月まで毎オービットの近地点付近で食が発生します。

★トランスポンダ
  U/L1/L2→S2/Kの運用がおこなわれています。
  5月17日からL2バンドのアップリンクがMA=160-200で使われています。L1
 のアップリンクでは若干歪みが有るようですが、L2では全く歪みがないとの
 報告があります。

 IFマトリックス
  正常に動作しています。
  接続の誤動作が何度か起きていますが、MUX出力(IHU-1の制御/監視ユニッ
 ト)の切り替えタイミングの問題だと考えられています。切り替えタイミン
 グの調整によってこの問題は解決できたようです。

 S1バンド送信機
  回復は望めないようです。
  2001年8月13日に突然停止しました。8月20日に試験をおこなったところ、
 送信機に電流が流れず、RF出力、温度上昇も確認できなかったそうです。
  2001年11月6日のレポートによると、送信機の電源を1秒毎にオン/オフす
 るプログラムがアップロードされ45分間実行されましたが、送信機に電流が
 流れなかったそうです。S1送信機の回復は望めないようですが、この試験を
 継続しておこなってゆく予定です。

 Vバンド送信機
  2000年12月の事故以来停止しています。
  2001年8月20日に試験がおこなわれました。V送信機をオンにすると電流が
 流れ、RF出力があることが確認されていますが、衛星からの信号は確認でき
 ていません。高利得アンテナと送信機とを接続するリレーに問題が考えられ、
 リレーのオン/オフ動作運動をおこないました。その後の状況報告はありま
 せん。

 Kバンド送信機
  2001年9月9日に動作が確認されました。スケジュールに組み込まれて運用
 されています。
  2001年12月1日 オービット#501で、JH1AOY 玉川さんとJA1AUH 後藤さんが
 Kモードの2WAY QSOに成功されました。

 Xバンド送信機
  2001年5月に試験がおこなわれましたが、動作が確認されていません。
  S1バンド送信機と同じように電源をオン/オフする試験が計画されていま
 す。

 Cバンド受信機
  2001年5月に試験がおこなわれましたが、動作が確認されていません。

★RUDAK
  5月10日からRUDAKの運用が始まりました。主にGPS、CEDEXの試験がおこな
 われる予定です。

 SCOPE
  カメラ-A(狭角)、カメラ-B(広角)共に撮影に成功し、正常に動作して
 います。
  2001年8月7日 オービット #354にてカメラ-Bを使って地球の撮影に成功し
 ました。
  2001年12月15日に2回目の試験がおこなわれ、カメラ-A、Bで地球の撮影に
 成功しました。
  画像は、JAMSATのサイトで公開されています。
    http://www.jamsat.or.jp/

 GPS
  搭載している2台のGPS受信機の動作が確認されています。
  2001年にGPS衛星が作る「輪」の外で位置データを取得することができる
 かどうかの実験がおこなわれ、その結果が公開されています。
    http://www-ccar.colorado.edu/~moreau/pubs/ao40aasgnc_fin.pdf

 LEILA
  正常動作が確認されました。時々、無信号の周波数に現れることがあり
 ます。

 YACE
  正常動作が確認されており、姿勢の確認に使われています。

 モーメンタム・ホイール
  試験がおこなわれ、今のところ、問題は無いようです。3軸制御までには
 確認する事項がまだまだあり、直ぐには移行しません。

 アークジェットモータ
  オービット#295から#301までアンモニアガスの噴射のみでの運用がおこな
 われました(アーク放電なし)。オービット#302からアンモニアガスが噴射
 されなくなり、運用を終えました。搭載していたアンモニアガスを使い果た
 してしまったと考えられています。

 AO-40の関連サイト
  AMSAT-DL AO-40情報 webサイト by AMSAT-DL
    http://www.amsat-dl.org/journal/adlj-p3d.htm
    http://www.dj1km.de/amsat-dl/journal/adlj-p3d.htm (ミラーサイト)
  テレメトリ仕様書 Rev1.8 by AO-40コマンドチーム
    http://www.dj1km.de/amsat-dl/p3d/index.html
★ テレメトリ解読ソフト P3T ver1.6e by W4SM
    http://www.cstone.net/~w4sm2/software2/P3t_AP.zip
  テレメトリ WODデコードソフト WodGraph Ver 1.1d by W4SM
    http://www.cstone.net/~w4sm/ham1.html
  テレメトリデコードソフト AO40Rcv Ver1.40 by AE4JY
    http://www.qsl.net/ae4jy/
  テレメトリデータ アーカイバ by VP9MU
    http://www.amsat.org/amsat/ftp/telemetry/ao40/
      デコードしたテレメトリ(P3T形式)は、ZIPで圧縮して
     ao40-archive@amsat.org へ送付願います
  RUDAK WOD(Whole Orbit Data)→CSV変換ソフト by WD0E他
   Windows版(RudakTLM)、JAVA版、DOS版(WOD2CSV)
    http://www.amsat.org/amsat/ftpdelta.html
  回線計算 excelスプレッドシート byW3PM/GM4YRE
    http://home.HiWAAY.net/~mmarcus/download/ao40v2.0.xls
  AO40 REPORT LOGGERサイト by HB9DRI
    http://www.artieda.net/hb9dri/ao40logger
  アップリンク/ダウンリンク 周波数早見表 by G6LVB
    http://www.g6lvb.com/oldtech.htm 


●FO-20
  mode-JA up:145.900-146.000MHz CW,LSB/down:435.900-435.800MHz CW,USB
          ビーコン:435.795MHz キャリア

  夜間のパスでは、食によってUVC(Under Voltage Controler:バッテリの
 過放電防止のため送信機への電源を遮断する)が動作し、送信が一時的に停
 止します。

  5月18日にVK8が聞こえていました。


●FO-29
  mode-JA up:145.900-146.000MHz CW,LSB/down:435.900-435.800MHz CW,USB
          ビーコン:435.795MHz CW
  mode-JD(1200bps) up:145.850, 145.870, 145.910MHz 1200bps AFSK
                   down:435.910MHz 1200bps PSK
  mode-JD(9600bps) up:145.870MHz 9600bps FSK
                   down:435.910MHz 9600bps FSK
  デジトーカ:435.910MHz

  運用スケジュールは次のように発表されています。
    4/1 - 6/30 アナログ


●GO-32(TechSat-1B)
  ビーコン:435.225MHz 9600bps HDLC

  30秒に一度9600bpsの信号が送信されています。


★IDEFIX
  音声メッセージ、テレメトリ:145.840MHz、435.720MHz  NBFM、400bps BPSK

  IDEFIXの運用は5月14日頃からと見られていましたが、予定より早く5月10
 日から送信を始めました。予定より早く送信を開始したのは、衛星が低温に
 なってしまったからではないかと考えられています。
  最初にIDEFIXの信号を受信したのは、コペンハーゲンのOZ1MY Ibさんでし
 た。5月10日0940zにCU2の70cmの信号を、1109zにはCU1の2mの信号が確認さ
 れました。日本では5月11日午前中のパスで信号が確認されています。

  5月15日からCU1のテレメトリデータ値が全て0になる障害が発生しました
 が、18日に回復しています。衛星の温度が下がると正常に戻るようです。

  高出力のためか、70cmのCU2の方が安定して受信できています。CU1は、状
 態の変化が激しいようです。音声メッセージとテレメトリを送信しており、
 両者ともモードはFMです。
  音声メッセージは、フランス語、英語、ドイツ語、日本語で流れています。
  テレメトリのデコードにはAMSAT-Franceからリリースされている専用のソ
 フトを使います。AO-40のテレメトリ受信にも使える WDECPSK というwindows
 のソフトです。AMSAT-Franceではテレメトリの収集(特に電池の状態変化に
 注目)しています。テレメトリがデコードできた方は、以下へ送付下さい。
 デコードソフトではPCの内部時計をタイムスタンプとして記録しているの
 で、PCの時計を正確に合わせてデータを採取して下さい。
    テレメトリデータの送付先:telem@idefix-france.net

  IDEFIXの受信報告に対してSWLカードが発行されます。SWLカードを希望さ
 れる方は、受信報告にIRC 2枚とSASEを同封して以下へ。
    Amsat-France
    IDEFIX
    14 bis rue des Gourlis
    92500 Rueil Malmaison

  IDEFIXは、AMSAT-Franceが製作した小型衛星で、5月4日0131zにフランス
 領ギアナからアリアン4 V151で打ち上げられました。
  IDEFIXは、アリアン4ロケットの3段目に付けられたASAP(ARIANE
 Structure for Auxiliary Payload)と呼ばれる小型衛星打ち上げ用の基台
 に取り付けられ、切り離されることなく、ロケットの3段目と一緒に飛行し
 ています。IDEFIXは、1辺が20cm程度の小さな衛星ですが、ロケットの3段目
 は直径2.6m、長さ10mの円筒形をしているため、見かけ上、巨大な衛星にな
 ります。大きな衛星なので、0等星くらいの明るさで見えるそうです。
  IDEFIXが取り付けられた位置は、日照条件が悪く太陽電池では十分な発電
 量が得られません。このため、衛星の電源は電池となってしまいました。電
 池の寿命 = 衛星の寿命 になります。CU2の寿命は約20日と言われているた
 め、5月一杯動作し続けるかどうかといった所です。

  アンテナは、CU1、CU2共にモノポールアンテナを2式搭載しています。CU2
 は衛星にアンテナが取り付けられていますが、CU1は衛星本体ではなくASAP
 上に取り付けられています。

  IDEFIXの諸元
                CU1         CU2
   周波数          145.840MHz     435.270MHz
   出力           0.12W        1.3W
   アンテナ             モノポール 2機
   アンテナ取付け位置    ASAP        衛星本体
   音声メッセージ(NBFM)   18件        19件
   テレメトリ(400bps BPSK)  8ch         16ch
                 電池電圧      電池電圧
                 光学センサ(x2)   消費電流
                 光学センサ温度   光学センサ(x2)
                 電池の温度(x2)   光学センサ温度
                 筐体底面の温度   電池の温度(x2)
                 VCOの温度      筐体底面の温度
                           送信機温度
                           出力電力
                           5Vのバス電圧
                           7.5Vのバス電圧
                           音声レコーダ温度
                           ゼロ(x3)
   動作シーケンス        3秒:テレメトリ   3秒:テレメトリ
                 12秒:休止     22秒:休止
                  6秒:音声MSG    上記を4回繰り返し
                 12秒:休止      3秒:テレメトリ
                 スタートへ      7秒:休止
                           音声MSG
                            7秒(最大):休止
                           スタートへ
   起動タイマ         14.7日       15.1日
   寿命            約40日       約20日

  IDEFIXのwebサイトは、以下のURLです。ここからデコードソフトが入手で
 きます。
    http://perso.club-internet.fr/fa1rtp/idefix/e-index.htm

  V151のlaunchkitや打ち上げのビデオファイルがアリアンスペースのサイ
 トにあります。ビデオファイルにはIDEFIXのことは触れられていませんが、
 ロケットの3段目にAMSAT-Franceのロゴが小さく写っているのを見ることが
 できます。
    http://www.arianespace.com
                                    [from AMSAT-France、F1HDD、JA6XKQ]


●IO-26
  mode-J up:145.875, 145.900, 145.925, 145.950MHz 1200bps AFSK
         down:435.822MHz 1200bps PSK

  MBLモードで動作しています。コマンド局は、RBBSのソフトのリロードを
 近々おこなう予定のようです。


★KO-25
  mode-J up:145.980MHz 9600bps FSK/down:436.500MHz 9600bps FSK

  断続的な運用になっています。5月5日頃から信号が聞こえなくなり、5月8日から10日までは信号が聞こ
えていましたが、11日からまた聞こえなくなっています。
                                            [from JE9PEL/1 @jamsat-bb]


●LO-19
  mode-J up:145.84, 145.86, 145.88, 145.90MHz 1200bps AFSK
         down:437.150MHz 1200bps PSK
         ビーコン:437.125MHz CW

  CWビーコンがオンになっています。CWビーコンは12WPMのゆっくりとした
 CWで約30秒毎に送信されています。


●MO-46(Tiungsat-1)
  mode-J up:145.850、145.925MHz 9600bps FSK
         down:437.325MHz 9600bps、38400bps

  38.4kbpsの運用をおこなっているようです。

  9M2SS Sangatさんによると、衛星が撮影した新しい画像が何枚かダウン
 ロードできるようです。
                                                [from 9M2SS @amsat-bb]


●NO-44(PCsat: Personal Communications Satellite)
  down:144.390MHz 1200bsp AFSK、9600bps FSK
       145.825MHz 1200bsp AFSK、9600bps FSK

  危機的状況を脱し、正常に動作しているようです。

  PCsatの情報は以下のサイトから得られます。
    http://web.usna.navy.mil/~bruninga/pcsat.html


●NO-45(Sapphire)
  down:437.100MHz FM無変調キャリア、デジトーカ、1200bps AFSK

  無変調キャリアのビーコンを437.100MHzで1分間に1度送信しています。
 デジトーカ、パケットの送信も時々おこなわれています。
  デジピータとして動作しているという情報もありますが、未確認です。


●OO-38(OPAL)
  up/down:437.100MHz 9600bps FSK

  デジピータ(コールサイン KF6RFX)として機能しているようです。周波
 数は、アップリンク、ダウンリンク共に437.100MHzです。


●RS-12/13
  RS-12
  mode-K up:21.210-21.250MHz CW,USB
         down:29.410-29.450MHz CW,SSB
         ビーコン:29.408MHz
         ロボット up:21.129MHz CW/down:29.454MHz CW

  RS-13
  mode-T up:21.260-21.300MHz CW,USB
         down:145.860-145.900MHz CW,USB
         ビーコン:145.862MHz CW
         ロボット up:21.139MHz CW/down:145.908MHz CW

  RS-12がKモード、RS-13がTモードで動作しています。
  ロボットは最近停止しているようです。

  次の要領でRS-13のロボットとCWでQSOできます。コールサインが確認さ
 れると、コールサインと共にQSOナンバーが送信され交信成立です。
    RS-13 : CQ CQ DE RS-13 QRU 145.840 kHz AR
    地上局: RS13 DE call AR
    RS-13 : call DE RS13 QSL NR0137 OP ROBOT TU SW QSO NR0137 73 SK

  ロボットとのQSOには、QSLが発行されます。QSLマネージャーは、RK3KPK
 Andyさんが務めています。SASEを同封の上、下記へ。
    ANDREI MIRONOV,
    UL.V.VOLOSHINOJ, D.11 KV.72
    STATION PERLOWSKAYA, 141014,
    MOSCOW OBL. RUSSIA
                                             [from JH3DJX @jamsat-bb]


●RS-15
  mode-A  up:145.858-145.898MHz CW,USB/down:29.354-29.394MHz CW,USB
          ビーコン:29.352MHz
  mode-KA up:21.260-21.300MHz CW,USB、145.960-146.000MHz CW,USB
          down:29.460- 29.500MHz CW,USB
          ビーコン:29.458MHz CW
          ロボット up:145.840MHz CW/down:29.504MHz CW
  mode-KT up:21.260-21.300MHz CW,USB
          down:29.460-29.500MHz、145.860-145.900MHz CW,USB
          ビーコン  :29.458MHz、145.863MHz CW
          ロボット up:21.139MHz CW/down:29.504MHz、145.905MHz CW

  Aモードで運用されているようですが、ビーコンは5秒間キャリアを送信、
 2秒間停止を繰り返しているようです。トランスポンダは、ビーコンの送信
 がおこなわれている間だけオンになっているという情報がありますが確認
 できていません。


●SO-33(SedSat-1)
  437.910MHzでテレメトリを送信しているようです。


▲TO-31(TMSAT-1)
  mode-J up:145.925MHz 9600bps FSK/donw:436.925MHz 9600bps FSK

  管制局の可視範囲でのみ送信機をオンにしているようです。


●UO-11
  ビーコン:145.825MHz 1200bps, 2401.500MHz キャリア(浅い変調)

  正常動作しています。


●UO-14
  mode-J up:145.975MHz FM/down:435.070MHz FM

  JモードのFMリピータの運用がおこなわれています。


●UO-22
  mode-J up:145.900 and/or 145.975MHz 9600bps FSK/down:435.120MHz 9600bps FSK
            デジピータup:145.975MHz、デジピータコール:UOSAT5

  正常動作しています。
  デジピータの運用もおこなわれています。デジピータのコールサインは、
 UOSAT5 です。

  デジピータのアップリンクは、145.975MHzです。KB2M Jeffさんによると、
 最近のUO-22は、受信状態が悪いようで、デジピートの成功率は5%程度だそ
 うです。
    UOSAT5-11*>STATUS:B: 1496349657
    UOSAT5-11*>PBLIST:PB: Empty.
    KB2M>UOSAT5*>6371:cq
                                                 [from KB2M @amsat-bb]


●UO-36(UoSAT-12)
  437.375MHzで38.4Kbpsの信号を送信しているようですが、最近は聞こえな
 いようです。

  UO-36の情報は以下のサイトから得られます。
    http://www.sstl.co.uk/


●ISS
  up:144.490MHz FM、145.990MHz 1200bps AFSK
  down:145.800MHz FM、1200bps AFSK

  2月22日から新しいTNCによるパケットの運用が始まり、デジピータとして
 動作しています。デジピート用のコールサインは、RS0ISSです。ARISSでも
 デジピートできるようです。
  新しいTNCには、ビーコンを送信する機能があり、2分毎に次のようなビー
 コンが送信されています。
    RS0ISS>CQ [23-Feb-01  09:14:12] <UI C>:
    >ARISS - International Space Station

  メールボックスも動作していますが、TNCにPCがつながれておらず、書き
 込んだメールが削除できないため、メールボックスの使用は禁止されてい
 ます。メールボックスにはコネクトしないで下さい。

  FMの運用は希にしかおこなわれず、未だ日本上空ではFMの運用はないよう
 です。

  5月30日にSTS-111で第5次搭乗員がISSへ向かいます。第5次同乗員は次の
 3名で4ヶ月間ISSに滞在します。
    Commander       : Valery Korzun
    Flight Engineers: Peggy Whitson
                       Sergei Treschev

  現在、第4次搭乗員として、以下の3名がISSに滞在しています。3名とも
 コールサインを持っており、ISSのアマチュア局を 運用することができま
 す。FMでの運用時、ロシアの宇宙飛行士は、R0ISSを、米国の搭乗員はNA1SS
 のコールサインを使うようです。
    Commander       : Yuri Onufrienko, RK3DUO
    Flight Engineers: Carl Walz, KC5TIE
                       Dan Bursch, KD5PNU

  ISSのアマチュア局のコールサインは次の通りです。
   コールサイン:RZ3DZR、R0ISS、RS0ISS、NA1SS、DL0ISS

 ARISSのサイト
    http://ariss.gsfc.nasa.gov/
 2001年11月23日におこなわれてJK1ZAM スクールコンタクトの様子
    http://www.aa.alpha-net.ne.jp/enari/ariss/contens5.htm



2.調整中の衛星
●SO-41(SAUDISAT-1A)
  管制局があるサウジアラビアとアメリカ上空でトランスポンダの動作が始
 めたとのアナウンスがAMSAT-NAから4月8日にありました。アップリンク 
 145.850MHz、ダウンリンク436.775MHzでFMリピータとして動作しています。
  残念ながら日本上空での運用予定は今の所無いようです。

  SO-41は、2000年9月26日に打ち上げられ、打ち上げ当初は、管制局の上空
 で信号が核にされていましたが、その後、何の音沙汰もありませんでしたが、
 今般突然、運用開始のアナウンスがありました。



3.運用を停止している衛星

★RS-21(Kolibri-2000)
  ビーコン:435.335MHz、145.825MHz  CW、デジトーカ

  5月3日 2300z(オービット #711)に大気圏に再突入しました。当初、打
 ち上げから2〜4ヶ月後に大気圏に再突入するものと見られていましたが、
 1ヶ月半という短命に終わりました。
  高度の低下は4月29日頃から顕著になっています。

  関連サイト
    http://www.iki.rssi.ru/kollibri/mission1_e.htm
    http://www.energia.ru/english/energia/sci-education/microsat/microsat.shtml
    http://tarusa.ru/kolibri2000(ロシア語)
   高度と周期のグラフ、テレメトリ解読表
    http://www.ne.jp/asahi/m-arai/gkz/satinfo/rs21.htm


▲SO-43(Starshine 3:Starshine OSCAR-43)
  down:145.825MHz 9600bps FSK

  2002年1月9日に機能を停止しました。


▲KO-23
  mode-J up:145.900MHz 9600bps FSK/down:435.175MHz 9600bps FSK

  99年10月30日にOBCがリセットされ、未だ復旧していません。


▲DO-17

▲WO-18

▲PO-34 (PanSat)

▲WO-39(JAWSAT)

▲SAUDISAT-1B(SO-42)
  SO-41は、試験運用を始めましたが、SO-42は、ソフトウエアの開発が遅れ
 ており、未だ運用をおこなっていません。



4.これから打ち上がる衛星

●CubeSat
  東京工業大学等で開発している10cm立方のナノサテライト CubeSatが
 2002年秋にロシアから打ち上げられる予定です。
  アップリンク 2m、ダウンリンク 70cmが予定されています。
   東工大CubeSatプロジェクト
    http://horse.mes.titech.ac.jp/srtlssp/cubesat/index.html
   東大CubeSatプロジェクト
    http://www.space.t.u-tokyo.ac.jp/cubesat/index.html


●VUSAT
  AMSAT-Indiaは、VUSATの計画を進めています。
  VUSATは、重量40kgのマイクロサットで次の機能の搭載が検討されています。
    Bモードのリニア トランスポンダ インドが作製
    DXトランスポンダ        ドイツ、イタリアそれぞれ1台作製
     (海外の意味??)
    FMメッセージビーコン
    テレメトリビーコン
  VUSATは、インドのロケット Polar Satellite Launch Vehicleで2003年の
 打ち上げを目指しています。
  AMSAT-IndiaのサイトにVUSATの情報が掲載されています。
    www.amsatindia.org
                    [from Nagesh, Co-ordinator, Amsat India @amsat-bb]


★AMSAT-OSCAR Echo
  AMSAT-NAが新しい低軌道衛星 AMSAT-OSCAR Eの計画を発表しました。VHF/
 UHFのアナログ、デジタルのFMトランスポンダと幾つかの機能を搭載する予
 定です。2003年後半の打ち上げが予定されています。

   IHUに使用されるCPU:V53 30MHz(NEC)
   アンテナ     :VHF シングル、UHF 4機で円偏波
   送信機      :VHF 1機、UHF 2機(同時に動作可能??)
   バッテリ     :4.5Ah 25W
   検討されている機能:GPS、PSK31、HF受信機、デジタルボイス
                                       [from ANS、AMSAT Houston net]



5.衛星に関する情報

★AMSAT-UK 2002年コロキューム 競技会
  7月26日から28日に英国サレー大学で開催される AMSAT-UK 2002年コロ
 キュームでは、「the "smallest" operational AO40 groundstatio」と題
 した競技会をおこないます。以下に小さな設備でAO-40を運用するかです。
 大きさ、重量、可搬性、消費電力などが審査の対象です。コロキュームに
 参加しなくてもe-mailベースで参加できますので、我こそはと思われる方
 は、エントリーされてはどうでしょうか。エントリーされる方は、7月20日
 までに設備の詳細を G3VZV@amsat.org へ提出して下さい。
  優勝者には50ポンドの賞金が与えられます。
                                     [from Graham Shirville @amsat-bb]


★CCD Display 2000 Ver2.00
  VK5HI Colinさんによるマイクロサットが撮影した画像を表示するソフト
 CCD Display 2000の Ver2.00がリリースされました。
  以下から入手できます。
    http://www.amsat.org/amsat/ftp/software/win95/display
                                                [from VK5HI @amsat-bb]


★amsat-bb運用状況
  メーリングリスト amsat-bb に投稿されたメール数をG1YYH Johnさんが
 まとめられました。インターネットの復旧か、AO-40の影響か、年々、メー
 ルの量が増えていますが、今年は、昨年に比べて少なくなっています。
     年   容量[byte]  メール数
    1998    4497159    3171
    1999    9156533    6087
    2000   16910212   11418
    2001   44324850   14813
    2002   11346335     3562    5月7日現在
                                                [from G1YYH @amsat-bb]



参考
 ANS、JAMSATメーリングリスト、AMSATメーリングリスト


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JN1GKZ 新井
   jn1gkz@jamsat.or.jp     http://www.ne.jp/asahi/m-arai/gkz/