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[jamsat-bb:15097] Re: ImageDecoder6.1の公開について


眞田さん,JAMSAT-BBのみなさま

中村@東大XI-IV管制局です.
改善要望ありがとうございます.眞田さんの要望に沿う形でアップデー
トいたしましたので,先にお知らせしたサイトよりダウンロードしてご
利用ください.メジャーバージョンは6.1のままですが,マイナーバージョ
ンが異なります.今回のバージョンは 6.1.1584.31457 となっています.
ご利用の前にご確認ください(新バージョンを起動するとインフォメー
ションダイアログが自動的に開きます).なお,使用方法のPDFファイル
も合わせて一部改訂いたしました.

以下,ご質問・ご感想について回答させていただきます.長いですので,
ImageDecoderの動作に興味のある方のみお読みください.

> 1 画像ステータス及びパラメータの保存やコピーができません。
保存だけでしたら,IPDファイルまたはISDファイルという形で行われて
います.再びチェックしたいときは,ImageDecoderを起動し,
ParamViewerあるいはStatusViewerの起動ボタンをクリックします.する
とファイル選択画面になりますので,所定のファイルを選んでいただけ
れば,いつでも内容を確認することができます.

コピーに関しては,眞田さんご指摘の通り不可能です.東大では,この
データを加工したり別の場所へ全データを貼り付けたりということを行
いませんので,出力ファイル容量の観点から閲覧のみ可能という方式を
採用していました.

今回のバージョンでは,機能追加という形でCSVファイルへの保存も可能
になりました.ParamViewerまたはStatusViewerの左下の「CSVファイル
へ書き出し」ボタンで保存できます.Excelにおけるデータの整形などに
ついてはユーザ側でお願いいたします.

> 2 エラーデータを除外してくれるのも、非常にいいです。
>  どのようなエラー(パケット長が異なる等)かわかるといいのでしょうが、
>  ちょっと難しいでしょう。
内部処理ではまず,Cの次が1〜7になっているかなど,画像データとして
最低限満たしていなければならない条件がチェックされます.これを満
たさないものはそもそもデータとして認識されません.この条件を満た
してエラーが出る場合は,すべてパリティエラーです.正確にはこのエ
ラーデータを除去するわけではなくて,エラーデータとして覚えておき
ます.もし同じ配置場所のデータが他にあって,そのデータにエラーが
ない場合にのみ,先のエラーデータは除去されます.

ゴミが混じったりデータ長が短いなどの場合に,パリティエラーがまっ
たく生じない,という現象はごくまれに起こるかもしれませんが,その
場合は手動でデータ除去をしていただかなくてはなりません.ただし,2
バイトごとにパリティが付加されているので,この可能性はほとんど考
えなくてよいと思われます(パケット中に1つでもパリティエラーがあれ
ば,そのパケットに含まれるデータ全体がレベル1のエラーとみなされま
す).少なくとも,これまでのXI-IVの運用では起こっていません.

ちなみに,エラーデータをImageViewerのキャンバス上に表示させること
もできます(ほとんどの場合,ありえないカラフルな点が出現します).

> 1 同じROMでも撮影日付が異なっている場合は、自分で区分けが必要です。
>  当然とえばそうですが、画像データにROM番号のほかに連番でも付いていれば、
>  区別しやすいように感じました。
送られてくる画像データには画像IDがついておりませんので,これを
ImageDecoderで処理することは不可能です.XI-Vでは付加を検討しまし
たが,OBC(メインコンピュータ)がPICであり,プログラム容量の制限
から採用することができませんでした.ただし,カメラ制御PIC側では撮
影回数をカウントするようになりましたので,パラメータデータがあれ
ば画像を一意に決定することができるようになります.XI-IVでは今後も
ご迷惑をおかけしますが,ご了承ください.

> 2 CR+LFが自動で付加されているファイルとそうでないものの混在する場合は、
>  事前にCR+LFを除外する必要があります。1つずつその指定ができると楽ですが、
>  これくらいの手作業は仕方ありませんね。
ファイルごとに設定できるように改良しました.設定ウィザードで「詳
細設定」をクリックして,必要な指定を行ってください.

なお,解析後に出力される"****_****_src.asc"というファイルではすで
にLFが除去されていますので,このファイルを再び解析にかける際は自
動LF消去機能は利用しないでください.

以上,長々とすみませんでした.
今後ともどうぞよろしくお願いいたします.

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 東京大学大学院工学系研究科
 航空宇宙工学専攻
 中須賀研究室 博士課程1年

 中 村 友 哉
 yuya@space.t.u-tokyo.ac.jp
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