[Date Prev][Date Next][Thread Prev][Thread Next][Date Index][Thread Index]
[jamsat-bb:10798] 統計値から・・・
>ここで tは、スチューデント分布 (t分布) における確率0.95 から求めます。
>uは、不偏分散(u^2)=[(X1-X)^2+(X2-X)^2+ ... +(Xn-X)^2]/(n-1)
>から求めます。いま、n=10 です。従って、tの自由度νは 10−1=9 です。
>t分布表からこの時の値を求めると、t=2.26 です。 つまり 個々の値は、
>
> 標本数 n= 10
> 標本平均 X=668.3
> 不偏標準偏差 u= 65.1
> 自由度 ν= 9
> t値 t= 2.26
>
>これらを(2)式に代入して計算すると、上記の10個のアナログ送信電力の標本値
>から、「信頼度95%の母平均mに対する信頼区間」が、次のように求まります。
>
> 621.8<m<714.8
>
「信頼度95%の母平均mに対する信頼区間」
| |
アナログ送信電力 (# 20mW) | |
( Data 1 ) 629.9[mW] : ############################### |
( Data 2 ) 649.4[mW] : ################################ |
( Data 3 ) 707.9[mW] : ###################################|
( Data 4 ) 642.9[mW] : ################################ |
( Data 5 ) 642.9[mW] : ################################ |
( Data 6 ) 603.9[mW] : ##############################| |
( Data 7 ) 785.9[mW] : #######################################
( Data 8 ) 759.9[mW] : ######################################
( Data 9 ) 675.4[mW] : ################################## |
( Data10 ) 584.4[mW] : ############################# | |
| |
全体の平均値=668.3
全体の中央値=646.2(小さい順に並べて5番目と6番目の平均)
この信頼区間から、
統計的に何がわかり、物理的に何が推定できるのでしょうか。
素人ですので統計的推定・判断方法とは異なり、
下記推定方法は正しくないのかもしれませんが、
何を知ればよいのでしょうか。
送信出力の平均値は、数学的な意味合いでしかなく、
実際には、信頼区間以外は何らかの異常状態ではないか?
異常のデータが4割あるということは、どういうことなのか?
原因は発電量なのか?、その原因は衛星の空間的位置なのか?、
または、衛星の傾きと太陽の関係なのか?
この変動は最初から想定され、
異常とは言えず稼動に問題ない範囲なのか?
もっと変動が少なくなる送信部の設計が必要なのか?
信頼区間内のデータの平均値=658.1
信頼区間内のデータの中央値=646.2
信頼区間内のデータの平均値が、
全体の平均値668.3から中央値に向かう方向にあるということは、
この辺の660前後が実質的な稼動の中心の値ではないのか?
本来あるべき正規分布の中心なのか?
この660前後が、何の意味合いを持つのか?
本来想定した設計電力に合致するのか?
AO-40のように空間的位置が大きく異なる場合は、
今回の値は、
大きく変動する内の特定位置で発生する中心値
ということも考えられますが、
FO-29ではどうなのでしょうか。
よくある値なのでしょうか?
それとも単純に、周期、非周期を問わず
機械的な変動なのでしょうか?
いろいろな推定と問題がでてくると思いますが、
この信頼区間の結果をどう判断すればよいのでしょうか。
FO-29の特性や過去のデータ状況もわからないので、
単純に今回の結果のみで考えてみました。
2002/01/31
.・
.・ ・●
・● .・
.・ ・● 芝山 正登
・● .・ ja7jzs@jamsat.or.jp
.・ ・●
・●
-------------
JAMSAT BB Mailing List
http://www.jamsat.or.jp/infoserv/mlist.html