[jamsat-bb:19716] Re: サテライトの位置計算方法?

Sumio Nakane snakane @ nisiq.net
2021年 1月 20日 (水) 00:35:13 JST


JA7FKF 佐藤國夫様

 長沢工さんは一昨年に他界されました。渋谷で開催されている
流星物理セミナーなどで何度か何度かお会いしたことがあります。
1980年頃にこの本(増補版ではない)を熟読しました。

>時間の関数であるべきと思いますが、
 もし、地球が真球で、衛星以外他の物体がないなら軌道要素は
時間の関数とはなりません。とはいえ、地球が回転楕円体である
ことから昇交点赤経と近地点引数は大きく変化します。

 増補版も手元にあります。ご指摘のページにあるようにこれは
接触軌道要素です。配布されている2ラインformatから計算する
には永年摂動項によります。長沢工著「天体力学入門(下)」に
詳しい説明、p355にまとめがあります。

昇交点赤経の1日あたりの変化の概略値(度)は
-9.95 (6378 / sma) ^ 3.5 *Cos[inc] 
(smaは軌道長半径、incは軌道傾斜角)となります。
電卓でこのビーコンCについて計算したら−4.2度程度となりました。
また近地点引数の1日あたりの変化率は、
 4.97 (6378 / sma) ^ 3.5 (5 Cos[inc] ^2 -1 ) / (1  - eccn^2)^2
(eccnは離心率)となります。

それよりも、G3RUH James Millerさんの記事を参照されると
プログラムも明瞭に記載されています。ただ、彼の記述は密度が
濃いのでじっくりと読むと良いように思います。2012年に英国
ケンブリッジで開催されたEME meetingで四半世紀ぶりにお会い
しました。
https://www.amsat.org/amsat/articles/g3ruh/111.html

また、K2UBC Martin Davidoff さんが書かれた
The Radio Amateur’s Satellite Handbook(幾つかの版があります)
にも記載があります。

ご参考になれば幸いです。

JH3BJN 中根純夫
jh3bjn @ amsat.org




> 2021/01/19 21:32、佐藤國夫 <satohk @ msf.biglobe.ne.jp>のメール:
> 
> JAMSATの会員の皆様へ
> 
> 現在、NASA2ラインデータから衛星位置の計算で悩んでいます。
> 教えていただければ、ありがたいです。
> 
> 疑問点 昇交点赤経(RAAN)について
> *NASA2ラインでは、”21.0191”のように一個のデータしか見つかりません。
> 
> *ところが「天体の位置計算 増補版 長沢工」のP194では 
> 「昇交点赤経(Ω)」は「-36.2259201ー4.2565745t」となっています。
> 1項は定数ですが、2項は時間に関係しています。
> 1項を無視するには、値が大きすぎて無視できないのでは?
> 
> 素直に考えれば、時間の関数であるべきと思いますが、
> NASA2ラインの 「昇交点赤経」からどのように計算式を
> たてれば、時間に沿った 「昇交点赤経」を求めることが
> できるのでしょうか?
> 
> ぜひよろしくお願いいたします。
> 
> JA7FKF 佐藤國夫
> 
> 
> 
> 




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