RS-18/SPUTNIK-41 | ![]() |
1998年11月11日 AMSAT-F
英語版からの日本語訳 JAMSAT
SPUTNIK 40 は 1997年11月4日に世界初の人工衛星の誕生40周年を記念して打ち上げられました。SPUTNIK 40 はMIRスペースステーションから宇宙飛行士Pavel Vinogradovの船外活動により宇宙に放出されましたが、運用中の衛星を人の手で直接軌道に投入するのはこれが初めてのことでした。
この計画の成功を確かなものとするために、2つのフライトモデルがスペースステーションMIRに送られました。ですから、完全なSPUTNIK40が1機まだMIRに残されています。
1998年3月、フランスへの訪問中に、Victor Kourilov (ロシア航空連盟の委員であり、SPUTNIK 40のプロジェクトリーダーでもある) は新しいモジュールを製作してMIRに残っている衛星と交換しては提案しました。
新しいSPUTNIKは話すことができ、ただピーピー音を送信するだけでなく、録音された音声も送信できます。
我々はこのチャレンジを引き受けることを決めて、プロジェクトのスポンサーを探し始めました。また最初のエンジニアリングモデルはAMSAT Franceの技術担当副会長である Gard Auvray F6FAOにより設計製作されました。
スポンサーは Aero Club de France (1998年に100周年を迎える)であり、1998世界航空宇宙年を記念して衛星は "The International year of Air and Space"のメッセージを送信します。
商業広告を目的としたスポンサーを見つけるのはさほど難しくはなかったのでしょうが、Aero Club de Franceは宇宙を広告に使わないようにする活動をこなっている団体なのです。
その兄弟と同じように、SPUTNIK 41は小さな球形をした重量 4Kg のマイクロサテライトです。1957年に打ち上げられた世界初の人工衛星 SPUTNIK の 1/3 のレプリカとなっています。
衛星には 200 mW 送信機が搭載されており、アマチュア無線バンドの 144 MHz (2 m) 帯において145.812MHz FM変調で送信します。
ビーコンは、 3ヵ国語で録音された 2 種類のメッセージと、1957年のSPUTNIKのビーコンを思い起こさせる“ピーピー”の録音、それに衛星の内部温度を表した連続したオーディオトーンを送信します。
トーンの周波数と温度との変換グラフは次の通りです。
15秒毎に違ったビーコンが順次送出されますが、その間はバッテリーを長持ちさせるために送信を停止します。それでもバッテーリは一ヶ月間しか持ちません。
90秒毎に送信されるトーンの周波数を測定すれば衛星の温度を算出することができます。
下のグラフはオーディオビーコンのトーン(女性の声の前の連続したトーン)の周波数と衛星内部の温度との関係を表しています。
日付と時刻、できればビーコンの周波数を含んだ受信リポートを、SASE(2枚の IRC と返信封筒)とともに AMSAT フランスに送ってください。住所は下記の通りです。
AMSAT France
QSL SPOUTNIK 41
14 bis rue des Gourlis
F-92500 RUEIL-MALMAISON
France
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