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[jamsat-news:1575] AO-40: オービット#381でのS2-TX停波について


皆さま、

AO-40コマンドチームの Stacey E. Mills, W4SM から、
オービット#381でのS2-TX停波に関する広報がありました。

(翻訳はJF6BCC/今石さん、TNX)
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オービット #381 の MA=44 において、RUDAK の接続が運用
スケジュール通り切断された後、ミドルビーコンの送信が ON
になりませんでした。

EME級の設備を持つ DF4PV Gunter Wertichによれば、ごく
微弱ながらテレメトリー・ブロックが正常に送出されているのが
受信できたとのことです。これにより、IHU-1 がクラッシュして
いない事がわかり安心しました。MA=44 の時点における切り
換えの際、ソリッド・ステート部品で構成される IF マトリックスが、
きちんと「ラッチ」(切替え)されなかったのではないかと推測して
います。

もしそうであれば、Gunter が聞いたのは IF マトリックスから「漏れ」
て出たミドルビーコンの信号と言うことになります。コマンド局である
W4SMの QTH で AOS した 22:00zの直後、マトリックス上の MB→S2
の接続の OFF/ON を何回か繰り返したところ、ミドルビーコンの送出
が復活しました。

今のところは、運用スケジュールの変更はありません。ただし、
RUDAK の送信は一次的に中止します。よって、さしあたり MA
30〜44 の間は、ミドルビーコンも RUDAK ダウンリンクも送出され
ないことになります。なお、既に案内した通り、ミドルビーコンは
MA 220〜250 の間も、食に対応するため停止します。

今回の接続異常は、過去にも一回、おそらくは2回、12月の事故の
直後にも報告されていて、おそらく、IF マトリックスに対する MUX
出力(IHU-1の制御/監視信号を集配信するユニット)の微妙な切替え
タイミングに関連した問題だと思います。この問題については今後も
調査を継続し、これから数日間、これが再発しないかどうか注意深く
観察するつもりです。もしこの推測通りであるなら、マトリックスを制御
するソフトウェアの切り換えタイミングに、多少の遅延時間を与えること
で解決できるでしょう。

AO-40 コマンドチームを代表して
Stacey E. Mills, W4SM
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調査に関連して、テレメトリ受信とそのリポートについての協力依頼が
テレメトリ・アーカイブ主宰者のPaul Willmott / VP9MUから出ている
との、今石さん/JF6BCCからの情報もありました。

特に着目して欲しいのは、IFマトリックスの切替えが行なわれるMA=
10、44、120近辺です。

テレメトリの受信結果はZIPで圧縮して次のアドレスへメールしてください。
ao40-archive@amsat.org

テレメトリはデコードしていないが、、、、という方も、ワッチしていて異常を
発見された場合には、JAMSAT-BBやAMSAT-BBへリポートをお願い
します。JAMSAT-BBに投稿すれば、AMSAT-BBへも誰かがボランティア
でリポートしてくれることと思います。(皆がコマンド局へメールを出すと、
コマンド局は有り難い悲鳴を上げることになりますので、それはご遠慮を)

JAMSAT SCOPE プロジェクトチーム
武安
ja6xkq@jamsat.or.jp