[jamsat-news:1540] AO-40: 近況と今後の予定

["Takeyasu" <takeyasu@terra.dti.ne.jp>]

皆さま、

AO-40コマンドチームの　Stacey E. Mills, W4SM　から
近況と今後の予定について広報がありました。

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AO-40の姿勢は現在、おおよそALON/ALAT=311/5にあり、
オービットの初めのほうでテレメトリ受信がかなり改善された
ことを裏付けています。現在、おおよそALON/ALAT=320/0
へ向けてマグネトルキングを行なっていますが、その姿勢で
は、ソーラーアングルは45度近くになります。そのため太陽
センサの検出動作がストップするかもしれませんので、その
際にはマグネトルキングを停止します。もしそうなったとしても、
大したことではありません。その理由は、太陽は約1度/日の
割合で遠ざかっており、ソーラーアングルは急速に回復する
からです。衛星が太陽を追っかけるような格好になっています。

とは言うものの、衛星姿勢をALON/ALAT=0/0まで戻せる
ようになるには、8月末まで待つ必要があります。可能に
なり次第、例えばALON/ALAT=340/0から360（0)/0までの
残りを戻ることになります。この間、あと3周回でおおよそ
ALON/ALAT=320/0に到達した時点でマグネトルキングを
止めて、姿勢確認のためにYACEで撮像を行います。数週間
にわたってマグネトルキングを停止することで、軌道変更前に
計算した「謎の力」の影響力を、軌道変更後として再計算する
ことができます。画像がダウンロードされ次第、オービットの
前半でトランスポンダを運用します。来週の週末以前にトランス
ポンダの運用を再開できると「期待」しています。

まだまだ沢山の試験すべき項目があることを心得ていて
ください。特に、トランスポンダの運用を制限したり、あるいは
運用を停止することもあり得ます。また、RUDAKチームが
ソフトウエアをアップロードしたり機能試験を行なう時には、
ビーコンも停波させるかもしれません。このような運用に
関する事項は広報を行います。

予備バッテリについて
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AMSAT-BB上で予備バッテリに関するいくつかの投稿を
目にしましたので解説しておきます。予備バッテリは、ニッケル
水素（NiMH）電池です。以前、電池の温度が高かった時に
トリクル充電（trickle=チョロチョロと微弱電流で充電する）を
オフにしたままで、その後は元に戻していません。電池の
セルは完全に放電した良好な状態にあり、トリクル充電を
行なわなくても長期間持つと考えています。予備バッテリを
今すぐに使う必要性はありませんので、予備バッテリを延命
させるために、充電せずにそのままにしておきます。

Stacey E. Mills, W4SM
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JAMSAT　SCOPE　プロジェクトチーム
武安
ja6xkq@jamsat.or.jp