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[jamsat-news:1373] SATINF#179 26 November 2000



衛星情報  SATINF#179   26 November 2000
                                                           JN1GKZ 新井

1.運用中の衛星

●AO-10
  姿勢安定化のためのスピンが止まってしまい、姿勢がふらついているもの
 と思われます。そのため、状態はその日によって違います。ビーコンを受信
 し、状態を把握してQSOに望むと良いと思います。

  遠地点が南であるためため、ヨーロッパや北米と窓が僅かになってしまっ
 ています。反面、近地点付近で北米との窓が数分間開けるのでローパワーや
 簡単な設備で北米とのQSOのチャンスがあります。

  AO-40が打ち上がったためか、運用する局が増えています。
  11月26日には西海岸と安定したQSOができました。


●RS-12/13
  RS-13がKTモードで動作しています。2mのダウンリンク信号はとても強力
 です。アップリンクはDPでも十分なダウンリンクが帰ってきます。
   mode-KT
    アップリンク:21.260-21.300MHz USB
    ダウンリンク:29.460-29.500MHz、145.860-145.900MHz USB
    ビーコン  :29.458MHz、145.863MHz CW

  また、ロボットの運用がおこなわれています。
    アップリンク:21.139MHz
    ダウンリンク:145.905MHz
  ロボットのCQの後に自分のコールを送信します。ロボットがコールを確認
 すると、QSOナンバーが送信され、交信成立です。ロボットとのQSOにはQSL
 が発行されます。
  ロボットとのQSOは、以下を参考にして下さい。
  RS-13 : "CQ CQ DE RS-13 QRU 145.840 kHz AR"
  地上局: "RS 13 de (call) AR"
  RS-13 : "(call) de RS13 QSL NR0137 OP ROBOT TU SW QSO NR0137 73 SK"

  RS-12のビーコンが145.910で聞こえています。


●RS-15
  Aモードで運用されているようですが、ビーコンは5秒間キャリアを送信、
 2秒間停止を繰り返しているようです。トランスポンダは、ビーコンの送信
 がおこなわれている間だけオンになっています。


●FO-20
  夜間のパスでは、食によってUVC(Under Voltage Controler)が動作し、
 送信が一時的に停止することがあります。
  UVCとは、バッテリの過放電を防止するための回路でバッテリ電圧が低下
 すると送信機への電源供給を遮断します。
  送信停止は、食の後半で起きていることから次のことが推測されます。
   (1)食に入り、電源供給はバッテリからおこなわれる
   (2)バッテリ電圧が徐々に低下
   (3)UVC動作電圧にまで電圧が低下しUVCが動作し送信機への電源供給を
    停止
   (4)食を抜け電圧が上昇しUVCが送信機への電源供給を再開
  バッテリに十分な電力が充電できなくなったために起きている現象と考
 えられます。FO-12でも同様の現象が起きていたようです。


●FO-29
  以下のスケジュールで運用が予定されています。
    11/26 - 12/ 7 アナログ


●AO-27
  日照時間帯にトラポンがオンになります。
  運用スケジュールは11月25日に次のように変更されました。
    TEPR 4=18
    TEPR 5=36
 です。衛星に日が当たり始めた9分後から9分間トランスポンダが動作します。
                                          [from KM4NZ Chuck @amsat-bb]

  従来は、18分間トランスポンダがオンになっていました。何かスケジュー
 ルに間違いが有るかもしれません。


●AO-16
  RBBSは再開されていませんが、デジピータがオンになっています。
  Sバンドの運用は停止しています。


●LU-19
  CWビーコンがオンになっています。CWビーコンは12WPMのゆっくりとした
 CWで約30秒毎に送信されています。


●UO-11
  正常動作しているようです。


●UO-14
  JモードのFMリピータの運用がおこなわれています。


●UO-22
  正常運用しています。


●KO-23
  10月30日にOBCがリセットされました。復旧作業に努めていますが、まだ
 運用を再開していないようです。


●KO-25
  正常運用しています。

  11月18日頃、バッテリの過放電が検出され、パワーセーフモードになり、
 運用を停止していましたが、20日に復旧したようです。
                                               [from HL0ENJ @amsat-bb]


●IO-26
  デジピータがオンになっています。


●TO-31(TMSAT-1)
  BBSへの書き込みはできませんが、ディレクトリ、テレメトリデータ、CCD
 カメラの画像データのダウンロードが可能です。


●GO-32(TechSat-1B)
  断続したビーコンが送信されているようです。


●SO-33(SedSat-1)
  ビーコン:437.910MHz 9600bps FSK

  テレメトリを送信しており、SGS20というソフトでデコードすることがで
 きます。SGS20は、
    http://uah.seds.org/projects/sedsat/SGS20Source.zip
 から入手できます。


●SO-35(SunSat)
  Bモードの運用がおこなわれています。

  11月5日に5ヶ月間続いた全日照から抜けました。全日照期間中はバッテ
 リーの温度が高くならないように姿勢を変えていましたが、姿勢をもとに
 戻し(カメラを地球に向ける)、高解像度カメラの実験を再開するそうで
 す。
                                               [from ZR1CBC @amsat-bb]

  12月3日までのスケジュールは次のように発表されています。
   11/27  1810-1824 JST
   11/28  1729-1745
   11/29  1829-1843
   11/30  1747-1801
   12/01  1706-1720
   12/02  1626-1640
   12/03  1545-1559

  SunSatの情報は、次のweb siteから得られます。
    http://sunsat.ee.sun.ac.za
    http://esl.ee.sun.ac.za
    http://www.jamsat.or.jp/oscar/sunsat/mirror/


●OO-38(OPAL)
  437.100MHzで、9600bpsのビーコンを送信しています。ビーコンの送信は、
 10秒毎だったり1分毎だったりするようです。



2.調整中の衛星

●SNAP-1
  SNAP-1は、OBC(on-board computer)を搭載していないため、マニュアルで
 衛星を制御しなければなりません。また、小型衛星であるため、電源に余裕
 が無く、コマンド局(英国 サレー大学)の可視範囲でのみ、ダウンリンク
 をオンにしています。
  ダウンリンクは、2430MHz 100mW、38.4kbpsですが、2.4mのディッシュで
 良好に受信できているそうです。
                                          [from G7UPN Chris @amsat-bb]


▲PO-34(PanSat)
  スペクトラム拡散の運用が予定されていますが、未だ運用されていません。
  PanSatの情報は以下のサイトから得られます。
    http://www.sp.nps.navy.mil/pansat/


●UO-36(UoSAT-12)
  mode-J up:145.960MHz 9600bps FSK/down:437.025, 437.400MHz

  437.400MHzで38.4Kbpsの信号を送信しているようです。

  何度か受信を試みていますが、信号は聞こえませんでした。

  UO-36の情報は以下のサイトから得られます。
    http://www.sstl.co.uk/


●Tiungsat-1
  11月2日からアマチュア局に解放されました。ファイルのアップロードは
 できませんが、ダウンロードは可能です。9600bpsでの運用です。
  近々に38400bpsの運用がおこなわれるようです。38400bpsの運用には電力
 を使うため、常時オンにはできません。地上局からのコマンドによりダウン
 リンクがオンになるようです。

  周波数 アップリンク:145.850、145.925MHz
      ダウンリンク:437.325MHz
  Broadcast callsign:MYSAT3-11
  BBS:               MYSAT3-12
  NUP:               MYSAT3-10
                           [from G7UPN @amsat-bb、JE9PEL/1 @jamsat-bb]

  ダウンロードしたCCDカメラの画像がJE9PEL 脇田さんのwebサイトで公開
 されています。
    http://www.asahi-net.or.jp/~EI7M-WKT/
                                            [from JE9PEL/1 @jamsat-bb]


●SAUDISAT-1A、SAUDISAT-1B
  現在、管制局(リヤド、ワシントンDC、デンバー)の可視範囲でのみダウ
 ンリンク(9600bps)がオンにされ動作確認がおこなわれています。


◎ISS
  ARISSの設備は、11月10日にセットアップされました。
  テスト運用は11月13日 0617-0625zと0853-0903zの2回、モスクワ近郊の
 RSAエネルギアのクラブ局 R3K との間でおこなわれ、成功しました。
  1回目のパスでは、20エレに180W(ERP 1440W)の設備を使い、RSAクラブ
 局のマネージャーであるRV3DR Sergej Samburov氏との間で記念すべき1st
 QSOがおこなわれました。次いでマイクをまわし、UA3DKR Vladimior
 Zagainov氏、RA3APR Eugene Labutin氏ともQSOがおこなわれました(本当
 はU2MIR Musa氏が1st QSOをおこなう予定でしたが、彼は遅刻したとか)。
  2回目のパスでは、7m長のバーチカルコーリニアに50W(ERP 200W)の設
 備でQSOがおこなわれました。AOSからLOSまで、QSOができたそうですが、
 仰角が低い時はノイズ混じりで状態が良くなかったようです。
  近い打ちに、一般局とのQSOが始まるものと思われます。
                                     [from KC6ROL、WF1F @amsat-sarex]

  現在、次の3名がISSに滞在しており、2名がコールサインを持っています。
 U5MIRは、MIRからの運用実績があります。
   William Shepherd, Expedition commander, KD5GSL
   Yuri Gidzenko, Soyuz commander
   Sergei Krikalev, flight enneer, U5MIR
 この3名の搭乗員は、2001年2月までISSに滞在予定です。

  ISSのアマチュア局のコールサインと運用周波数は次の通りです。
   コールサイン:RZ3DZR、NA1SS、DL0ISS のいずれかが使われる予定
   周波数:ダウンリンク 145.800MHz(FM音声、パケット)
       アップリンク 144.490MHz(FM音声)
              145.990MHz(パケット)
  FM音声のアップリンク周波数は、日本ではバンドプランに合致しないため
 対応が考えられています。144.490MHzではFMのアップリンクをしないで下さ
 い。

  ISSでの生活時間はUTCが使われます。勤務時間は0800-1900z、休日は、
 土曜日1200zからと日曜日です。勤務時間前後、昼食時(1200z)、休日に
 アマチュア局の運用がおこなわれるものと思われます。

  ISSと地上との通信が143.625MHz FMでおこなわれています。11月5日1532
 (AOS)から1539JST(交信終了)まで、ロシア語の交信が大変明瞭に受信で
 きました。

  業務通信に使っている145.625MHzの出力は、3.5Wだそうです。
                                        [Zimmerman Kurt @amsat-sarex]


◎AO-40(P3D)
  11月16日にクルーから打ち上げられ、無事に静止トランスファー軌道に乗
 り、145.898MHzで強力なビーコンを送信しています。P3Dにはオスカーナン
 バー AO-40 が付けられました。

  P3Dを乗せたArian507の打ち上げは11月15日に予定されていましたが、同
 乗するPAS-1Rと地上局との間の通信が普通になり、打ち上げは24時間延期
 されることになりました。
  11月16日は予定どおり1007JSTに打ち上げられ、ロケットからの分離も順
 調におこなわれました。教科書どおりの見事な打ち上げだったそうです。
  打ち上げから3時間後に435.450MHzのUバンドのビーコンがオンになる予定
 で、日本からも受信可能でしたが、受信報告が有りません。P3Dからと思わ
 れる弱いキャリア信号が聞こえるとの報告が何件かありましたが、ハッキリ
 しません。
  ビーコンが聞こえず、やきもきしましたが、コマンド局のG3RUHが、18時
(JST)過ぎにVバンドのミドルビーコンをオンさせることに成功し、P3Dは、
 145.898MHzで400bps PSKのビーコンを送信し始めました。
  日本でVバンドのビーコンが受信されたのは、再びAOSした(西日本ではず
 っと見えていた??)2143JST頃からで、JN1GKZ、JF6BCC、JH3BUM、JH0TOG、
 JH1AOYらが確認しています。信号は強力でQSBがほとんどありませんでした。

  P3Dは、打ち上がったその日にオスカーナンバーが付けられました。AO-40
 がそれです。
  コマンド局は、AO-40の機能確認作業をしていますが、70cmの送信系以外
 は問題が無いようです。
  現在、遠地点高度を50000kmに上げるための軌道変更の準備のため、姿勢
 変更をおこなっていいます。軌道変更後に70cmの送信系の詳細確認がおこな
 われる予定です。
  AO-40が一般に開放されるのは、しばらく先です。たとえ、トランスポン
 ダがオンになっていたとしても、正式なアナウンスがあるまでは使用を控え
 て下さい。

  11月16日の最初のパスで録音したビーコンをデモジュレータに掛けたとこ
 ろ、幾つかのブロックがデコードができました。デモジュレータについては、
 5項を参照下さい。
    E  HI, THIS IS AMSAT P3-D           1978-01-01  00:00:00  #0000 
                                                                    
    EVENT #0000                                                     

    A  HI, THIS IS AMSAT P3-D           2000-11-16  13:04:32  #0010 
    +--------------------------------------------------------------+
    |   P3D is alive and well!!      73 from the AMSAT P3D Team    |
    +--------------------------------------------------------------+

    K  HI, This is Amsat Phase 3D, the international spacecraft to  
       support science/education, amateur space communication and   
       above all international friendship.                          
                                                                    
                                                                    
                          ***************                           
                          * THANKS KARL *                           
                          ***************                           

  11月25日にデコードしたメッセージです。
    A  HI, THIS IS AMSAT OSCAR-40       2000-11-25  07:24:32  #0079 
    +--------------------------------------------------------------+
    | ALON/ALAT=259/-5, moving to 270/0. D blocks are memory data. |
    +--------------------------------------------------------------+

    K  AMSAT OSCAR 40  **STATUS REPORT FROM DJ4ZC**  (2000-11-20)   
    1. AMSAT OSCAR 40 had a perfect launch on Nov. 16 and was       
    injected into a nominal orbit.                                  
    2. Transmission of telemetry from OSCAR 40 on 70cm was expected 
    3h after launch. But we ran into a problem with the 70cm        
    Tx. Consequently the spacecraft was switched to use the 2m      
    middle beacon as downlink for telemetry. This required a        
    "repeater program" in IHU-2 which was uploaded.                 

    L  3. After communication was established, the health of        
    OSCAR 40 was analysed and everything testable at this stage     
    except for the 70cm Tx was found to be nominal and fine.        
    4. The attitude control system then was calibrated and torque   
    operations were started to take the attitude to 270/0.  This    
    reorientation should be finished in a few days. Then we are     
    ready for the first planned orbit change (400N-mtr) resulting   
    in 50000 km apogee altitude. The attitude will also allow a...  

    M  thorough study of the 70cm Tx problem with the hi-gain ant.  
    5. The two 2400 MHz transmitters were operated and are ok.      
    6. Pictures from the separation sequence are being downloaded   
    and will shortly be available on our website. There we will     
    also show the test-schedule for some first amateur operations.  
    7. Steps after 1st orbit change: test the electric propulsion   
    system and then use it to further increase appogee altitude     
    using the arcjet before the big i-change.   --73s Karl--        

    N   QST AMSAT OSCAR-40                                    DP0WH 
                                                                    
                            IN MEMORIAM                             
                         WERNER HAAS, DJ5KQ                         
                                                                    
                       Vice President AMSAT-DL                      
                           + 13.06.2000 +                           

  AO-40打ち上げの動画がアリアンスペースのサイトで公開されています。
    http://www.arianespace.com/docs_video.html

  IHU-2とYACE(yet another camera experiment)によるAO-40分離時の画
 像が、AO-40からダウンロードされ、以下で公開されています。切り離され
 たコニカルアダプタが離れていくところがきれいに写っています。
    http://www.amsat-dl.org/journal/adlj-p3d.htm
    http://www.jamsat.or.jp/oscar/p3d/001122a.html

  アリアンスペース打ち上げ予定
   打ち上げロケット   ペイロード                  打上予定/結果
   -------------------------------------------------------------
   V128  Ariane 505   AsiaStar, Insat 3B          3/21 成功
   V129  Ariane 42L   Galaxy 4R                   4/18 成功
   V130  Ariane 506   Astra 2B, GE-7              9/14 成功
   V131  Ariane 44LP  Brasilsat B4, Nilesat 102   8/17 成功
   V132  Ariane 44P   Eutelsat W1                 9/ 6 成功
   V133  Ariane 44L   N-SAT-110                  10/ 6 成功
   V134  Ariane 44LP  Europe*Star1               10/29 成功
   V135  Ariane 507   AMSAT P3-D, PAS-1R,        11/16 成功
                      STRV-1C/1D



3.運用を停止している衛星

▲MIR
  搭乗員は6月16日にMIRを離れ、無人状態になっており、アマチュア局の運
 用は停止しています。
  新しい搭乗員が乗り組むのは、MIR誕生15周年となる2001年2月が予定され
 ています。
  投棄が決まったとの話もありますが、確認できていません。


▲DO-17


▲WO-18


▲WO-39(JAWSAT)



4.これから打ち上がる衛星

●Kollibri
  Kollibriというアマチュア衛星が2001年にMIRの補給船プログレスから打
 ち上げ(放出)される計画があります。テレメトリとデジタルボイスの送信
 機能を持ち、大気圏に再突入するまでの4〜6ヶ月間、運用をおこなう予定で
 す。
  http://www.iki.rssi.ru/kollibri/missija1.htm
 に詳細があります(ロシア語)。
                                        [from WF1F Miles @amsat-sarex]



5.衛星に関する情報

★QuikTrak Ver 5.01
  QuikTrak Ver5.0がリリースされていましたが、バグ修正版がVer5.01とし
 てリリースされました。修正版はAMSATのサイトから入手できます。Ver5.0
 をお持ちの方はアップデートされて下さい。
  QuikTrakは、AMSAT-NAから$35(AMSAT-NAメンバーは$25)で配布されてい
 ます。
  詳細はAMSAT-NAのサイトをご覧ください。
    ftp://ftp.amsat.org/amsat/software/PC/tracking/qt501.zip
    http://www.amsat.org/amsat/ftp/software/PC/tracking/qt501.zip
                                          [from N4HY、KB5MU @amsat-bb]


★AO-40 400bpsテレメトリデコーダ
・ハードウエア デモジュレータ 
  G3RUHデモジュレータ、DSPモデムなどを使ってデコードします。G3RUHデ
 モジュレータはG3RUH本人から購入できるようです。
  デモジュレータからの信号は、W4SM作のP3Tというデコーダでリアルタイ
 ムで解析する
 ことができます。
  P3Tは、windows上で動作するプログラムで、以下のサイトから入手できま
 す。
    www.cstone.net/~w4sm2/software2/P3t_AP.zip

・ソフトウエア デモジュレータ
  サウンドカードを使ったwindowsで動作するソフトウエアデモジュレータ
 が、IZ8BLY Nino氏から公開されました。
  ハードウエア デモジュレータに比べてラフなチューニングでも動作し、
 使い勝手は良いです。ハードウエア デモジュレータのDSP-93では、チュー
 ニング精度0.1kHz程度にしないとデコードできませんが、このソフトウエア
 デモジュレータは、1kHz程度振れていてもデコードできています。実際、11
 月16日に録音したテレメトリは、DSP-93では、2フレームしかデコードでき
 ませんでしたが、このデコーダでは8フレームもデコードできています。チ
 ューニングレンジが広い分、混信に弱いかもしれません。
  受信したデータを表示/記録するだけの機能で、リアルタイムのデータ解
 析表示機能がなく、また、エラーフレームの処理などをしていまいようです
 が、テキストベースのメッセージを確認するだけなら十分に使えます。
  以下のサイトから入手できます。ファイルにはドキュメントが含まれてい
 ませんが、右に表示されるスペクトラムを見て、チューニングをしたり、ス
 ペクトラムの縞模様が赤枠の中心にくるように、スペクトラム部分をマウス
 でドラックして調整するとデコードしてくれるようです。
    http://iz8bly.sysonline.it

  AMSATフランスからは、WAV形式のファイルにセーブしたテレメトリを解析
 するDOSベースのソフト PSKDEM が公開されています。
    http://www.amsat-france.org   (Telecharger WPSKDEC)



参考
 ANS、SpaceNews、JAMSATメーリングリスト、AMSATメーリングリスト

JN1GKZ 新井
   jn1gkz@jamsat.or.jp     http://www.din.or.jp/~m-arai/