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[jamsat-news:1273] SATINF#168 21 May 2000



衛星情報  SATINF#168   21 May 2000


1.運用中の衛星

●AO-10
  姿勢安定化のためのスピンが止まってしまい、姿勢がふらついているもの
 と思われます。そのため、状態はその日によって違います。ビーコンを受信
 し、状態を把握してQSOに望むと良いと思います。

  5月21日は、BV5CR、VU2MKP、DU1EVなどが聞こえていました。


●RS-12/13
  RS-13がKAモードで運用しています。北米では盛んに使われていますが、
 日本ではほとんどアクティビティがありません。


●RS-15
  Aモードで運用されているようですが、ビーコンは5秒間キャリアを送信、
 2秒間停止を繰り返しているようです。トランスポンダは、ビーコンの送信
 がおこなわれている間だけオンになっています。


●FO-20
  一時聞こえなくなったビーコンですが、再び聞こえるようになりました。


●FO-29
  5月8日からデジタルの運用予定でしたが、QRMのためモードの切り替えが
 できず、6月8日までアナログの運用が継続されることになりました。

  あまり運用する局がなかった夜間のパスですが、最近は賑やかになって
 きました。

  今後のスケジュールは次の通りです。
    4/21 - 6/ 8 アナログ


●AO-27
  日照時間帯はトラポンがオンになっています。
  5月18日にスケジュールが変更されました。新しいスケジュールは
    TEPR 4=42
    TEPR 5=78
 です。衛星に日が当たり始めた21分後から18分間トランスポンダが動作しま
 す。


●AO-16
  RBBSは再開されていませんが、デジピータがオンになっています。

  5月20日にデコードしたデータです。
    PACSAT-1>TIME-1 [20-May-00  21:22:49] <UI>:
    PHT: uptime is 097/08:51:42.  Time is Sat May 20 12:22:23 2000
    
    PACSAT-1>AMSAT [20-May-00  21:22:53] <UI>:
    05/05/00 16:57 utc
    S-Band off
    PSK Tx power 1.5 watts
    Digipeat is on
    AO16 Command Team <WJ9F>
    
    PACSAT-1>LSTAT [20-May-00  21:22:53] <UI>:
    I P:0x1D00 o:0 l:6654 f:7171, d:1 st:1


●LU-19
  デジピータがオンになっています。

  RBBSソフトのロードが近くおこなわれると2月からアナウンスしています
 が、その気配はありません。
  コマンド局は北半球夜のテレメトリのレポートを望んでいます。レポート
 はlu7xac@amsat.orgまで。

  5月20日にデコードしたデータです。
    LUSAT-1>LSTAT [20-May-00  22:43:28] <UI>:
    I P:0x3000 o:9 l:12644 f:12644, d:1 st:2
    
    LUSAT-1>TIME-1 [20-May-00  22:43:35] <UI>:
    PHT: uptime is 658/23:58:53.  Time is Sat May 20 13:42:10 2000
    
    LUSAT-1>AMARG [20-May-00  22:43:39] <UI>:
    Feb 5
    We'll begin code reload soon.
    In the meantime enjoy the digipeater.
    North hemisphere night TLM 'll be greatly appreciated.
    73 de Nestor, lu7xac@amsat.org


●UO-11
  正常動作しているようです。


●UO-14
  アマチュアバンドに復帰し、JモードのFMリピータの運用がおこなわれて
 います。

  RW9ONがJAを探しています。


●UO-22
  全日照に入り、温度上昇を抑えるために衛星の姿勢を変えました。このた
 め、アンテナが地球に向かなくなり、ダウンリンクは弱くなっているようです。


▲KO-23
  食のため電源事情が悪化し、運用は不定期におこなわれているようです。

  5月19日に動作したとの報告がありましたが、5月21日21時のパスでは信号
 が確認できませんでした。


●KO-25
  正常運用しています。


●IO-26
  デジピータがオンになっています。


●TO-31(TMSAT-1)
  BBSへの書き込みはできませんが、ディレクトリ、テレメトリデータ、CCD
 カメラの画像データのダウンロードが可能です。


●GO-32(TechSat-1B)
  断続したビーコンが送信されているようです。


●SO-33(SedSat-1)
  現在までに管制局のアラバマ大学では18000行のテレメトリデータを収集
 しており、以下のサイトで公開しています。
    http://uah.seds.org/projects/sedsat/
  これらのデータは、太陽電池パネルやバッテリの解析などに有効に機能
 しています。管制局では今後ともテレメトリデータの収集に協力してほし
 い旨伝えています。
  テレメトリはSGS20というソフトでデコードします。SGS20は、
    http://uah.seds.org/projects/sedsat/SGS20Source.zip
 から入手できます。
  テレメトリがデコードできたら管制局 telemetry@seds.org へレポー
 トして下さい。


◎SO-35(SunSat)
  5月13日からトランスポンダの運用が再開されました。
  このところソフトウエアの変更が行われており、予定通りにトランスポン
 ダの運用がされないことが多いようです。

  また、デジタルモードの運用が検討されています。SO-35が撮影した容量
 50MBのCCD画像データをKISSモードで送信します。それを地上局が受信し、
 データをインターネット経由で収集して1枚の画像を組み上げるというもの
 です。デジタルモードでは、同時にデジピータが動作します。
  詳細はweb siteを参照ください。
                                               [from ZS5AKV @amsat-bb]

  5月13日、JA6BX 江崎さんはインドとのQSOに成功されています。西日本で
 僅かに窓があったようです。日本向け以外の運用時間も要チェックです。
                                               [from JA6BX @jamsat-bb]

  5月28日までのBモードFMリピータの運用スケジュールは次のように発表さ
 れていますが、都合によりキャンセルされることがあります。
    5/23  1111z-1125z
    5/24  1031z-1045z
    5/25  0951z-1005z
    5/26  1050z-1104z
    5/27  1010z-1024z
    5/28  1109z-1123z

  SunSatの情報は、次のweb siteから得られます。
    http://sunsat.ee.sun.ac.za
    http://esl.ee.sun.ac.za
    http://www.jamsat.or.jp/oscar/sunsat/mirror/


●MIR
  船外活動をおこない、ソーラパネルからの電源ケーブルに損傷を見つけました。交換
が必要ですが、その日程は未定です。
  搭乗員は忙しく、アマチュア局の運用は休止しています。



2.調整中の衛星

▲PO-34(PanSat)
  スペクトラム拡散の運用が予定されていますが、未だ運用されていません。
  PanSatの情報は以下のサイトから得られます。
    http://www.sp.nps.navy.mil/pansat/


▲UO-36(UoSAT-12)
  一般に開放されていません。

  UO-36の情報は以下のサイトから得られます。
    http://www.sstl.co.uk/



3.運用を停止している衛星

▲DO-17


▲WO-18


◎WO-39(JAWSAT)
  5月18日にリセットコマンドが掛けられました。437.070、437.175MHzで
 ビーコンを送信しているはずですが、確認できていないようです。コマンド
 局は受信レポートを求めています。
  各周波数でのビーコン送信スケジュールは次のとおりです。
  437.070MHz  30秒送信、255秒停止
  437.175MHz  30秒送信、 90秒停止
   受信レポート送付先
    N7SFI Randy: n7sfi@amsat.org 、KC7QFS Paul:kc7qfs@amsat.org
                                               [from N7SFI @amsta-bb]

  5月21日にワッチしましたが、ビーコンは聞こえませんでした。


4.これから打ち上がる衛星

●P3D
  Arian506の打ち上げは、搭載衛星Astra2Bの準備が遅れているため、5月
 23日から7月下旬に変更されました。どうやらP3Dの打ち上げに影響があり
 そうです。詳細は近々に発表されるようです。

  アリアンスペース打ち上げ予定
   打ち上げロケット   ペイロード             打上予定/結果
   ---------------------------------------------------------
   V128  Ariane 505   AsiaStar and Insat 3B   3/21 成功
   V129  Ariane 42L   Galaxy 4R               4/19 成功
   V130  Ariane 506   Astra 2B and GE-7       7/下
   V131  Ariane 44LP  Europe*Star or PAS-1R   7/上
              or 44L
   V132 Ariane 507    PAS-1R or Europe*Star,  7/下??
                      AMSAT P3-D and STRV-1C/1D

  P3Dがクルーに到着した際の画像がAMSAT-DLのサイトで公開されています。
   http://www.amsat-dl.org/p3dkru/
                     [from DB2OS Peter @amsat-bb]

  P3Dラボのサイトでクルーへ搬送する前の画像などが公開されています。
   http://www.magicnet.net/~phase3d/


●ISS
  ARISSトレーニングセットがNASAゴダードスペースセンターに設置され、
 機材のテストを兼ねて、一般局がアクセスできるようになっています。テ
 ストは5月7日まで続けられました。
  このトレーニングセットは、ロシアのGCTC(Gagarian Cosmonaut Training
 Complex)とRSC Energiaに送られ、ARISSの運用訓練に使われます。

  ARISSの機材を運搬するスペースシャトルは、STS-101ではなく、8月に打
 ち上げが予定されているSTS-106に変更されたようです。

  ISSの資材運搬/設営のスペースシャトルSTS-101は、5月18日に予定通り
 打ち上がった模様です。



5.衛星に関する情報

★新オスカーナンバー
  1月27日に打ち上げられた3つの衛生にオスカーナンバーが付きました。
   ASUSat: AO-37(Arizona State OSCAR-37)  #26065
   OPAL  : OO-38(OPAL OSCAR-38)           #26063
   JAWSAT: WO-39(Weber OSCAR-39)          #26061
                     #は、軌道要素のカタログ番号
  残念ながらAO-37とOO-38は、既に運用を停止しています。

  5月12日配信分の軌道要素から衛星とカタログ番号の対応が一部変更になっ
 ています。カタログ番号を参照している軌道計算ソフト(WiSPなど)は注意し
 てください。

  同時に打ち上がったStenSatは、オスカーナンバーが付与されていません。
 申請をしなかったものと思われます。


★WiSPアップデート
  MSPEが2.01aにバージョンアップされました。変更はファイル容量のmax値
 に関する点です。UO-36の36Kbpsの運用をにらんだ改善であり、それ以外の衛
 生のアクセスには問題にならないようです。
  以下のサイトから入手できます。
   ftp://ftp.amsat.org/amsat/software/win32/wisp
                                                 [from W0SL @amsat-bb]


★WinOrbit
  KE6QIS Alanさんが作成したWinOrbit用の地図が公開されています。ダウ
 ウンロードした地図をWinOribtのあるディレクトリに、usermap.bmpとリネー
 ムして置くと地図の差し替えができます。
  地図は、以下のサイトから入手できます。
                            [fron KE6QIS @amsat-bb、JI1OWP @jamsat-bb]


★VK9WI Willis島 DXペディション
  HF、6mで運用をおこなっています。AO-10の設備も持っていっていますが、
 オペレータの一人が怪我をしてしまったため予定より早く運用を切り上げる
 ことになりました。このため、AO-10を運用する余力がなくなり、運用はキャ
 ンセルされたようです。
                                                 [from VK9WI Bulletin]



参考
 ANS、SpaceNews、JAMSATメーリングリスト、AMSATメーリングリスト


JN1GKZ 新井
   jn1gkz@jamsat.or.jp     http://www.din.or.jp/~m-arai/