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[jamsat-news:1231] SATINF#162 27 February 2000



衛星情報 SATINF#162   27 February 2000


1.運用中の衛星

●AO-10
  姿勢安定化のためのスピンが止まってしまい、姿勢がふらついているもの
 と思われます。そのため、状態はその日によって違います。ビーコンを受信
 し、状態を把握してQSOに望むと良いと思います。

  近地点付近で強いダウンリンクが帰って来ています。
  2月17には5H3US、20日にはSV5BYRやDU1EVなど珍しい局が聞こえていました。


●RS-12/13
  RS-13がKAモードで運用しています。北米では盛んに使われていますが、
 日本ではほとんどアクティビティがありません。
  現在、ロボットの運用はされていないようです。

  OK1DIG Danさんは、RS-13が地平線下であってもHFの伝搬によって自分の
 ダウンリンクが聞こえるとレポートしています。東シベリアの上空にあり、
 08-12zが良いようです。JA等とのスケジュールを希望されています。興味の
 ある方はDanさん(ok1dig@iol.cz)とコンタクトされて下さい。
  地平線下のQSOについては以下のサイトに情報があります。
   http://www.amsat.org/amsat/articles/satgen/satgen.html
                     [from OK1DIG Dan @amsat-bb]


●RS-15
  Aモードで運用されているようです。


●FO-20
  トランスポンダは正常に動作していますが、ビーコンは単一トーンではな
 くなり、唸りをともなった音になっています。


●FO-29
  今後のスケジュールは次の通りですが、22日からデジタルの運用が始まっ
 たものの、25日夜のパスではアナログモードになっていました。
    2/22 - 2/27 1200bpsデジタル
    2/28 - 3/ 5 アナログ


●AO-27
  日照時間帯はトラポンがオンになっています。
  2月12日にスケジュールが変更されました。新しいスケジュールは
    TEPR 4 = 22
    TEPR 5 = 58
 です。衛星に日が当たり始めた11分後から18分間トランスポンダが動作しま
 す。
                        [from KM4NZ @amsat-bb]


◎AO-16
  437.025MHz PSKの送信機がオンになっており、ソフトウエアのリロードが
 おこなわれています。Sバンドの状況については何もアナウンスがありません。

  2月27日にデコードしたデータです。
    PACSAT-1>TIME-1 [27-Feb-00  22:26:45] <UI>:
    PHT: uptime is 014/09:57:37.  Time is Sun Feb 27 13:26:47 2000
    
    PACSAT-1>AMSAT [27-Feb-00  22:26:50] <UI>:
    Software reloading continues
    memory testing, spin rate evaluation
    continues, spin rate now 1 rev/18 min.
    Power output low due to spin rate.
    AO16 Command Team <WJ9F>


●LU-19
  デジピータ機能がオンになっています。

  RBBSソフトのロードが近くおこなわれるようです。
  コマンド局は北半球夜のテレメトリのレポートを望んでいます。レポート
 はlu7xac@amsat.orgまで。
                            [from JJ1WTK]

  2月27日にデコードしたデータです。
    LUSAT-1>TIME-1 [27-Feb-00  22:24:41] <UI>:
    PHT: uptime is 575/23:41:13.  Time is Sun Feb 27 13:24:30 2000
    
    LUSAT-1>AMARG [27-Feb-00  22:24:45] <UI>:
    Feb 5
    We'll begin code reload soon.
    In the meantime enjoy the digipeater.
    North hemisphere night TLM 'll be greatly appreciated.
    
    73 de Nestor, lu7xac@amsat.org


●UO-11
  正常動作しているようです。


●UO-22
  全日照に入り、温度上昇を抑えるために衛星の姿勢を変えました。このた
 め、アンテナが地球に向かなくなり、ダウンリンクは弱くなっているようです。


◎KO-23
  2月17日頃から運用を再開したようです。


●KO-25
  正常運用しています。


●IO-26
  デジピータがオンになっています。


●TO-31(TMSAT-1)
  BBSへの書き込みはできませんが、ディレクトリ、テレメトリデータ、CCD
 カメラの画像データのダウンロードが可能です。


●GO-32(TechSat-1B)
  断続したビーコンが送信されているようです。


●SO-33(SedSat-1)
  ビーコンの送信がおこなわれています。


◎SO-35(SunSat)
  土日にトランスポンダがオンになっています。日本上空では概ね日曜日
 に朝にトランスポンダがオンになります。
  トランスポンダが常時運用されないのは、電源事情のためです。

  2月23日には、打ち上げ1周年を記念してメッセージを送信していました。
  この受信報告に対して特別QSLが発行されるようです。希望の方はSASEと
 IRC2枚を添えて以下へ。
    SUNSAT SO35, SA AMSAT, P O Box 1842, Hillcrest 3650
                    [from ZS5AKV Hans @amsat-bb]

  メッセージの内容は、次のとおりだったようです。
    "A year ago on February 23 an United States Airforce Delta II
    rocket carry SUNSAT oscar 35 into space.....".
                    [from BV1AF Edward @amsat-bb]

  2月27日には、Pallot(鸚鵡)リピータの運用がおこなわれました。アッ
 プリンクのオーディオ信号を衛星が録音し、時間を置いてから再生しダウン
 リンクとして送信するモードです。
  27日は、「シングルトーン → 10秒間録音 → ダブルトーン → 10秒間再
 生」の繰り返しで、多くの局が運用していました。

  3月5日までの運用スケジュールが発表されていますが、3月4、5日は日本
 上空ではトランスポンダはオンになりません。

  イベント等でのSunSatのデモ運用をしませんか? イベントに合わせてト
 ランスポンダをオンにするサービスとおこなっています。希望者は運用希
 望日の3〜4週間前までに運用目的など詳細を SAAMSAT@intekom.co.za へ連
 絡下さい。

  SunSatのページにVR2XMT Charlieさんのレポートがあります。そこからリ
 ンクが張ってありCharllieさんが録音した1月30日のJAのQSOの様子がReal
 Audioで聞くことができます。
    http://www.qsl.net/vr2dxa/ra/sunsat.ra

  運用のヒント
  Bモード時、真上を通過するパスでは±10KHzのドップラシフトがアップリ
 ンクに生じます。従って、AOS直後は436.281MHz、LOS直前は436.301MHzにな
 ります。アップリンク周波数もドップラシフトを考えて運用すると良いよう
 です。
                        [from SunSat web site]

  SunSatの情報は、次のweb siteから得られます。SUNSATが撮影した画像も
 掲載されています。
    http://sunsat.ee.sun.ac.za
    http://esl.ee.sun.ac.za
    http://www.jamsat.or.jp/oscar/sunsat/mirror/

  コメント、運用状況の音声ファイルは、以下で受け付けています。
    saamsat@intekom.co.za


◎UO-14
  アマチュアバンドに復帰し、JモードのFMリピータの運用がおこなわれて
 います。

  UO-14は1990年1月に打ち上げられ10年が経ちました。最初の18ヶ月はア
 マチュアのデジタル衛星として運用されましたが、その後、アフリカへメ
 ッセージを転送する目的としてVITA (Volunteers In Technical
 Assistance)が使っていました。
  デジタル系の運用ができなくなったため、アマチュア用のFMリピータ衛星
 として使うことにしました。アップリンクは 145.975MHz、ダウンリンク
 435.070MHzです。
  暫くFMリピータとして運用されますが、使われないようならテレメトリ
 の送信に切り換えるとアナウンスしています。amsat-bbには沢山の運用報告
 がなされています。運用継続のため、amsat-bbやG7UPNにレポートされては
 如何でしょうか。
                [from G7UPN / ZL2TPO Chris @amsat-bb]



2.調整中の衛星

▲PO-34(PanSat)
  スペクトラム拡散の運用が予定されていますが、未だ運用されていません。
  PanSatの情報は以下のサイトから得られます。
    http://www.sp.nps.navy.mil/pansat/


●UO-36(UoSAT-12)
  2月19、20日にSバンドの送信機(2401MHz 出力1W)が短時間ですがオン
 になったようです(日本の可視範囲外で)。

  UO-36の情報は以下のサイトから得られます。
    http://www.sstl.co.uk/


▲JAWSAT
  ビーコンは聞こえません。続報もありません。運用を停止しているようで
す。

  運用予定周波数は次のとおりです。
    ダウンリンク3波
    437.175MHz 音声、4800、9600、19200、38400bps GMSK 0〜8W
    437.075MHz 音声、4800、9600、(19200)bps GMSK 約2W
    2403.2MHz  音声、9600bps GMSK 約2W
   アップリンク2波
    145.xxxMHz 9600bps GMSK(現時点では未公表)
  ダウンリンクは437.175MHzがメインとなります。音声のリピータは100Hz
 のCTCSSを使います。

  N7SFI Randy(n7sfi@amsat.org)は、テレメトリデータを求めています。

  JAWSATの情報は以下のサイトから得られます。
   http://www.webcastingtv.com/jawsat/


▲ASUSat1
  電源系にトラブルが発生し、運用を停止しました。

  打ち上げ直後、南アフリカのSunSatチームによってビーコンが受信されま
 した。ビーコンを解析した結果、バッテリが太陽電池から充電されていない
 ことが解りました。以後、ビーコンは途絶え、今後も回復の見込みが無いよ
 うです。
         [from KK7KX/4X1KX Assi @amsat-bb、JJ1WTK @jamsat-bb]

  ASUSat-1の情報は以下のサイトからえ得られます。
   http://www.eas.asu.edu/~nasasg/asusat/launchcampaign/launchcampaign.html


●OPAL
  437.1MHzでビーコンを送信しているようです。

  OPALの情報は以下のサイトから得られます。
   http://ssdl.stanford.edu/opal/index.html


▲StenSat
  続報がありませんが、運用を停止しているようです。

  今までの受信報告はスプリアスではないかと言われています。一部は
 StenSatからの信号だとも言われていますが、はっきりしません。

  運用周波数は次のとおりです。
    アップリンク 音声、1200bps AFSK 145.840 MHz
    ダウンリンク 音声、1200bps AFSK 436.625 MHz

  StenSatの情報は、以下のサイトから得られます。
   http://www.erols.com/hheidt



3.運用を停止している衛星

●RS-16
  10月25日 0412z±8時間に大気圏に再突入した模様です。ビーコンを送信
 しただけで、遂にトランスポンダはオンになりませんでした。


●MIR
  現在、無人状態でアマチュア局の運用は停止しています。
  無人の補給船プログレスがMIRにドッキングし燃料や生活物資を運び込ま
 れました。3月31日には新しい乗員がMIRに向かう予定です。アマチュア局が
 再開されるかどうかは情報がありません。


▲DO-17


▲WO-18



4.これから打ち上がる衛星

●P3D
  P3Dがクルーに到着した際の画像がAMSAT-DLのサイトで公開されています。
   http://www.amsat-dl.org/p3dkru/
                     [from DB2OS Peter @amsat-bb]


●ISS
  MIRで実績のあるMAREX-NA (Manned Amateur Radio Experiment, North
 American Division)のSSTVシステムがISSに搭載されることに決まりました。
  MIRでは、TASCOのSSTVシステムとKenwoodのTM-V7Aから構成されていまし
 たが、ISSでは、ラップトップPCをベースにしたシステム(SPACECAM1)に
 なります。

  最初のアマチュア局の設備は、2000年3月16日に打ち上げが予定されてい
 るSTS-101で運ばれます。運用開始は、船外活動を伴うアンテナの設営のた
 め、当初の計画より遅れ、2000年夏から秋が予定されています。



5.衛星に関する情報

★CVITK バグ修正版
  インスタントトラックのY2K対策用軌道要素変換プログラムであるCVITKの
 バグ(エポックの空白の問題 他)が修正されバージョン2がリリースされま
 した。
  http://www.amsatnet.com/ から入手できます。
                     [from F6HCC John @amsat-bb]


★スターシャイン 大気圏再突入
  99年6月にスペースシャトルから放出されたスターシャイン衛星は大気圏
 に再突入した模様です。詳細は以下を参照下さい。
    http://www.spacescience.com/headlines/y2000/ast16feb_1.htm



参考
 ANS、SpaceNews、JAMSATメーリングリスト、AMSATメーリングリスト

JN1GKZ 新井
   jn1gkz@jamsat.or.jp     http://www.din.or.jp/~m-arai/