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[jamsat-news:1223] SATINF#161 13 February 2000



衛星情報 SATINF#161   13 February 2000


1.運用中の衛星

●AO-10
  姿勢安定化のためのスピンが止まってしまい、姿勢がふらついているもの
 と思われます。そのため、状態はその日によって違います。ビーコンを受信
 し、状態を把握してQSOに望むと良いと思います。

  近地点付近で食が起き、トランスポンダがオフします。食の時間は次のと
 おりです。時間はUTCです。
      Date     Start      End
   00/02/13  17:58:49 - 19:08:19
   00/02/14  17:19:50 - 18:29:49
   00/02/15  16:40:53 - 17:51:22
   00/02/16  16:02:02 - 17:12:55
   00/02/17  15:22:25 - 16:33:42
   00/02/18  14:43:41 - 15:55:19
   00/02/19  14:04:34 - 15:16:59
   00/02/20  13:25:57 - 14:38:41
   00/02/21  12:47:26 - 14:00:25
   00/02/22  12:08:59 - 13:21:37
   00/02/23  11:30:36 - 12:43:25
   00/02/24  10:52:20 - 12:05:15
   00/02/25  10:14:11 - 11:27:06
   00/02/26  09:36:06 - 10:49:01
   00/02/27  08:57:34 - 10:10:57
   00/02/28  08:19:39 - 09:32:54
   00/02/29  07:41:53 - 08:54:55


●RS-12/13
  RS-13がKAモードで運用しています。北米では盛んに使われていますが、
 日本ではほとんどアクティビティがありません。
  現在、ロボットの運用はされていないようです。

  OK1DIG Danさんは、RS-13が地平線下であってもHFの伝搬によって自分の
 ダウンリンクが聞こえるとレポートしています。東シベリアの上空にあり、
 08-12zが良いようです。JA等とのスケジュールを希望されています。興味の
 ある方はDanさん(ok1dig@iol.cz)とコンタクトされて下さい。
  地平線下のQSOについては以下のサイトに情報があります。
   http://www.amsat.org/amsat/articles/satgen/satgen.html
                     [from OK1DIG Dan @amsat-bb]


●RS-15
  Aモードで運用されているようです。


●FO-20
  トランスポンダは正常に動作していますが、ビーコンは単一トーンではな
 くなり、唸りをともなった音になっています。


●FO-29
  今後のスケジュールは次の通りです。
    2/ 7 - 2/21 アナログ
    2/22 - 2/27 1200bpsデジタル
    2/28 - 3/ 5 アナログ

  2月6日に受信した1200bpsデジタルモードのデータです。Y2K問題では無い
 と思いますが、テレメトリのタイムスタンプの年が97年になっていました。
    8J1JCS>BEACON [06-Feb-00  22:40:19] <UI C>:
    JAS-2    '97/02/06 13:41:49
    9C 03 03 08 01 3F 00 01 00 00
    00 00 18 1B 4A 00 89 83 82 8D
    AA 52 A7 01 A5 B0 B0 B0 AE AF
    
    8J1JCS>BEACON [06-Feb-00  22:40:20] <UI C>:
    D5 02 00 09 00 00 FA 40 00 00
    30 C2 F8 5A 28 01 01 7C 81 7D
    00 00 00 A6 7A B3 F7 00 00 00
    
     No.  Date  UTC    To    From   Size   Subject
    0019 02/06 11:25 JN1GKZ DK5EC      352 thanks for message
    0018 02/06 11:19 ALL    DK5EC      331 Last da in digimode today??
    0017 02/06 00:41 ALL    JN1GKZ      91 greetings
    0016 02/05 14:36 DK5EC  JN1GKZ     169 hello
    0014 02/05 10:29 KB2WQM DK5EC       79 where is SNJo??
    0013 02/05 10:27 JN1GKZ DK5EC      153 Greetings from Germany
    0012 02/05 10:26 KB2WQM DK5EC       83 Hello there
    0011 02/04 18:34 ALL    KB2WQM      68 hello fr Jeff in SNJo
    0010 02/04 09:47 ALL    DK5EC      161 Where is everybody?
    0009 02/02 13:51 ALL    JN1GKZ      31 greetings
    0008 02/02 11:40 ALL    DK5EC      170 test on 2. day
    0007 02/02 09:46 DK5EC  DK5EC     6390 Test with 27k file
    0006 02/01 12:30 ALL    DK5EC     9728 another testfile for LUSAT
    0005 02/01 12:20 ALL    DK5EC     6700 Test with kepler data
    0004 02/01 10:48 DK5EC  DK5EC     1263 onother test message
    0003 02/01 10:42 ALL    DK5EC      639 PSK satellite performance
    0002 02/01 10:38 DK5EC  DK5EC     1454 Test
    0001 02/01 10:36 ALL    DK5EC      163 Greetings from 
Koenigswinter/Germany


●AO-27
  日照時間帯はトラポンがオンになっています。
  12月14日にスケジュールが変更されました。新しいスケジュールは
    TEPR 4=12
    TEPR 5=48
 です。衛星に日が当たり始めた6分後から18分間トランスポンダが動作しま
 す。
                        [from KM4NZ @amsat-bb]


◎AO-16
  437.025MHz PSKの送信機がオンになっています。Sバンドの状況について
 は何もアナウンスがありません。
                            [from JJ1WTK]

  2月12日にデコードしたデータです。
    NULL-1>TIME-1 [12-Feb-00  21:26:13] <UI>:
    PHT: uptime is 001/19:05:19.  Time is Sat Feb 12 12:26:33 2000
    
    NULL-1>AMSAT [12-Feb-00  21:26:17] <UI>:
    Command and Control software reloaded.
    AO-16 Command Team.
    
    NULL-1>LSTAT [12-Feb-00  21:26:18] <UI>:
    A: 0x2602, P:0x1D00, o:0 l:4348 f:5242 d:0 st:0


◎LU-19
  デジピータ機能がオンになっています。

  RBBSソフトのロードが近くおこなわれるようです。
  コマンド局は北半球夜のテレメトリのレポートを望んでいます。レポート
 はlu7xac@amsat.orgまで。
                            [from JJ1WTK]

  2月12日にデコードしたデータです。
    LUSAT-1>TIME-1 [12-Feb-00  21:29:21] <UI>:
    PHT: uptime is 560/22:46:03.  Time is Sat Feb 12 12:29:20 2000
    
    LUSAT-1>AMARG [12-Feb-00  21:29:25] <UI>:
    Feb 5
    We'll begin code reload soon.
    In the meantime enjoy the digipeater.
    North hemisphere night TLM 'll be greatly appreciated.
    73 de Nestor, lu7xac@amsat.org
    
    LUSAT-1>LSTAT [12-Feb-00  21:29:26] <UI>:
    I P:0x3000 o:9 l:12644 f:12644, d:1 st:2


●UO-11
  正常動作しているようです。


●UO-22
  全日照に入り、温度上昇を抑えるために衛星の姿勢を変えました。このた
 め、アンテナが地球に向かなくなり、ダウンリンクは弱くなっているようです。


●KO-23
  送信を停止しています。

  2ヶ月に一度、食の時間が長くなります。この時には送信機をシャットダ
 ウンするそうで。現在、この時期に当たり送信機が停止しています。
               [from KO-23 Control Station @amsat-bb]


●KO-25
  正常運用しています。


●IO-26
  デジピータがオンになっています。


●TO-31(TMSAT-1)
  BBSへの書き込みはできませんが、ディレクトリ、テレメトリデータ、CCD
 カメラの画像データのダウンロードが可能です。


●GO-32(TechSat-1B)
  断続したビーコンが送信されているようです。


●SO-33(SedSat-1)
  ビーコンの送信がおこなわれています。


●SO-35(SunSat)
  コマンド局により動作確認がおこなわれていますが、土日にFMリピータの
 運用がおこなわれています。日本上空では日曜日の朝にBモードのFMリピー
 タがオンになるのが定例になったようです。
  リピータが常時運用されないのは、電源事情のためです。

  2月6日の運用では11局、13日の運用では13局のコールを確認しました。

  SunSatのページにVR2XMT Charlieさんのレポートがあります。そこからリ
 ンクが張ってありCharllieさんが録音した1月30日のJAのQSOの様子がReal
 Audioで聞くことができます。
    http://www.qsl.net/vr2dxa/ra/sunsat.ra

  運用のヒント
  Bモード時、真上を通過するパスでは±10KHzのドップラシフトがアップリ
 ンクに生じます。従って、AOS直後は436.281MHz、LOS直前は436.301MHzにな
 ります。アップリンク周波数もドップラシフトを考えて運用すると良いよう
 です。
                        [from SunSat web site]

  SunSatの情報は、次のweb siteから得られます。SUNSATが撮影した画像も
 掲載されています。
    http://sunsat.ee.sun.ac.za
    http://esl.ee.sun.ac.za
    http://www.jamsat.or.jp/oscar/sunsat/mirror/



2.調整中の衛星

▲PO-34(PanSat)
  スペクトラム拡散の運用が予定されていますが、未だ運用されていません。
  PanSatの情報は以下のサイトから得られます。
    http://www.sp.nps.navy.mil/pansat/


◎UO-36(UoSAT-12)
  2月19、20日にSバンドの送信機(2401MHz 出力1W)が短時間ですがオン
 になります。しかし、残念ながら日本の可視範囲ではオンにならず、信号
 は受信できません。
             [from G7UPN/ZL2TPO Chris Jackson @amsat-bb]

  2月7日、437.400MHzの送信機がオンになっていたようです。
                            [from JJ1WTK]

  UO-36の情報は以下のサイトから得られます。
    http://www.sstl.co.uk/


◎JAWSAT
  ビーコンは聞こえません。続報もありません。

  運用予定周波数は次のとおりです。
    ダウンリンク3波
    437.175MHz 音声、4800、9600、19200、38400bps GMSK 0〜8W
    437.075MHz 音声、4800、9600、(19200)bps GMSK 約2W
    2403.2MHz  音声、9600bps GMSK 約2W
   アップリンク2波
    145.xxxMHz 9600bps GMSK(現時点では未公表)
  ダウンリンクは437.175MHzがメインとなります。音声のリピータは100Hz
 のCTCSSを使います。

  N7SFI Randy(n7sfi@amsat.org)は、テレメトリデータを求めています。

  JAWSATの情報は以下のサイトから得られます。
   http://www.webcastingtv.com/jawsat/


◎ASUSat1
  電源系にトラブルが発生し、運用を停止しました。

  打ち上げ直後、南アフリカのSunSatチームによってビーコンが受信されま
 した。ビーコンを解析した結果、バッテリが太陽電池から充電されていない
 ことが解りました。以後、ビーコンは途絶え、今後も回復の見込みが無いよ
 うです。
         [from KK7KX/4X1KX Assi @amsat-bb、JJ1WTK @jamsat-bb]

  ASUSat-1の情報は以下のサイトからえ得られます。
   http://www.eas.asu.edu/~nasasg/asusat/launchcampaign/launchcampaign.html


◎OPAL
  2月7日頃から送信機にトラブルが発生し、スプリアスを伴った信号を送信
 しています。スプリアスがあってもパケットが正常にデコードできることも
 あります。このため、管制局とOPALとのリンクが不安定になっています。
  6日0504PSTにOPALに搭載されていたエアロスペースのピコサテライトの放
 出をおこない、7日に放出が成功したことが確認されました。
  2月10日PSTにOPALに搭載されているStenSatとJAKを放出しました。
  サンタクララのピコサテライト2機が未だOPALに格納されているようです。
            [from OPAL管制局 @amsat-b、JJ1WTK @jamsat-bb]

  運用予定周波数は次のとおりです。
    アップリンク 9600bps 70cmバンド
    ダウンリンク 9600bps 437.1MHz

  OPALの情報は以下のサイトから得られます。
   http://ssdl.stanford.edu/opal/index.html


◎StenSat
  2月10日PSTにOPALから放出されました。

  現在、トランスポンダモードにあり、ビーコンは送信されていないようで
 す。
  受信レポートが以下で公開されています。現在のレポート数は5〜6件だそ
 うです。
    http://www.erols.com/hheidt/signal.htm
                     [from N4AFL Hank @amsat-bb]

  2月11日0830EST、N4AFLによりるDTMFのループテストが成功し、StenSatか
 らのpingをS2で受信できています。
                     [from N4AFL Hank @amsat-bb]

  2月13日0156zおよび03zのパスでK7RR CliffさんはFMリピータによるルー
 プテストに成功されています。03zのパスでは2m 6ターン ヘリカル、70cm 
 Jポール +150Wで運用し、ダウンリンクがS2でしたが信号は歪んでいたそう
 です。
                     [from K7RR Cliff @amsat-bb]

  2月13日19時JSTのパスでFMリピータにアップリンクしましたが、ダウンリ
 ンクは各にできませんでした。

  運用周波数は次のとおりです。
    アップリンク 音声、1200bps AFSK 145.840 MHz
    ダウンリンク 音声、1200bps AFSK 436.625 MHz

  StenSatの情報は、以下のサイトから得られます。
   http://www.erols.com/hheidt



3.運用を停止している衛星

●RS-16
  10月25日 0412z±8時間に大気圏に再突入した模様です。ビーコンを送信
 しただけで、遂にトランスポンダはオンになりませんでした。


◎MIR
  現在、無人状態でアマチュア局の運用は停止しています。
  無人の補給船プログレスがMIRにドッキングし燃料や生活物資を運び込ま
 れました。3月31日には新しい乗員がMIRに向かう予定です。アマチュア局が
 再開されるかどうかは情報がありません。


▲DO-17


▲WO-18



4.これから打ち上がる衛星

◎P3D
  P3Dがクルーに到着した際の画像がAMSAT-DLのサイトで公開されています。
   http://www.amsat-dl.org/p3dkru/
                     [from DB2OS Peter @amsat-bb]


●ISS
  MIRで実績のあるMAREX-NA (Manned Amateur Radio Experiment, North
 American Division)のSSTVシステムがISSに搭載されることに決まりました。
  MIRでは、TASCOのSSTVシステムとKenwoodのTM-V7Aから構成されていまし
 たが、ISSでは、ラップトップPCをベースにしたシステム(SPACECAM1)に
 なります。現在、HFでシステムの試験がおこなわれています。

  最初のアマチュア局の設備は、2000年3月16日に打ち上げが予定されてい
 るSTS-101で運ばれます。運用開始は、船外活動を伴うアンテナの設営のた
 め、当初の計画より遅れ、2000年夏から秋が予定されています。



5.衛星に関する情報

★反射気球衛星
  1月27日にJAWSATやOPALと一緒に膨張型反射気球衛星 OCS(Optical
 Calibration Sphere)が打ち上げられました。窒素ガスで膨らんだ直径3.5m
 の気球でカプトンの表面にアルミを蒸着しており反射率が約90%になってい
 ます。
  OCSは眼視観測が可能で、2月2日には7N1JVW 藤田さんが双眼鏡を使って確
 認されています。明るさは北極星とほぼおなじ2等級程度とのことでした。
  OCSの軌道要素は、jamsat-kepsで配信されている軌道要素に含まれていま
 す。
                   [from JG1LDV、7N1JVW @jamsat-bb]


★8J1RL
  JA9BOH前川さんによる8J1RLの運用は2月4日に終了しました。AO-10での交
 信数は368でした。
  設備はそのまま残っているようですので、41次越冬隊による運用が期待さ
 れます。


★マイクロウエーブに関するサイト
  P3Dのマイクロウエーブ運用に役立ちそうなURL集です。
                      [from W8GUS Ron @amsat-bb]
   http://www.g0mrf.freeserve.co.uk/projects/
   http://www.qsl.net/n1bwt/
   http://www.qsl.net/n1bwt/drake.txt
   http://brigadoon.apana.org.au/~savhf/
   http://www.havilandtelco.com/homepages/gregwycoff/
   http://www.downeastmicrowave.com/
   http://www.nitehawk.com/sctv-skycable/
   http://www.pacsat.demon.co.uk/lmw.htm
   http://www.g3pho.free-online.co.uk/microwaves/ghz.htm
   http://www.ham-radio.com/sbms/
   http://ourworld.compuserve.com/homepages/edmunn/
   http://www.wa1mba.org/interest.htm
   http://www.wa8wzg.com/
   http://iacs5.ucsd.edu/%7Ejkeyzer/10ghzNB.html
   http://www.ozemail.com.au/~tecknolt/index.html
   http://www.db6nt.com/
   http://www.ramseyelectronics.com/
   http://www.amsat-on.org/
   http://www.ssbusa.com/gaasfet.html
   http://www.parabolic.se/hamradio_index.shtml


★STS-99
  毛利さんが搭乗しているSTS-99の軌道用をは次の通りです。
    STS-99
    1 26088U 00010A   00044.12741348  .00074667  23011-7  53783-4 0    55
    2 26088  57.0094 300.5820 0011888 288.7189 240.9083 16.15092467   230


★インスタントトラック
  新バージョンのベータテストが始まり2週間が経過したそうです。正式リ
 リースはまもなくとのことです。
                     [from KB5MU paul @amsat-bb]


★CVITKバグ
  インスタントトラックのY2K対策用軌道要素変換プログラムであるCVITKに
 バグがあるようです。
  エポックの年の部分がスペースであると変換できないようです。STS-99の
 軌道要素を変換して見つかったバグです。エポックの年の部分のスペースを
 000にすることで変換できるようになります。jamsat-kepsで配信されている
 軌道要素は年の部分が000なので問題は起こりません。

  CVITKで変換できないフォーマット(2ラインデータの1行目)
   1 26088U 00010A      44.12741348  .00074667  23011-7  53783-4 0    55
  CVITKに対応したフォーマット
   1 26088U 00010A   00044.12741348  .00074667  23011-7  53783-4 0    55
                     [from KD7MW Peter @amsat-bb]



参考
 ANS、SpaceNews、JAMSATメーリングリスト、AMSATメーリングリスト

JN1GKZ 新井
   jn1gkz@jamsat.or.jp     http://www.din.or.jp/~m-arai/