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[jamsat-news:771] RUDAK・SCOPE ソフトウェアミーティング in 秋葉原 98/02/22


JAMSAT会員、支援会員の皆様

Feb. 22, 1998

de SCOPE Project Team


RUDAK/SCOPE Software Developer's Meeting in 秋葉原

Phase 3D は打ち上げに向けて、最終インテグレーションが始
まっています。昨年暮までは、構造体の強化のためにバラバラ
になっていた Phase 3D ですが、すでに構造体強化の作業を終え、
すべての搭載モジュールはそれぞれのポジションに戻されてい
ます。今月の終わりからは、各チームが再びフロリダ州オルランド
の Phase 3D Lab に集まりテストを開始します。その後、Phase 3Dは
振動試験、熱真空試験をへて、打ち上げ準備を完了します。
現時点において打ち上げ時期はまだ未定ですが、いつ打ち上げが
確定しても良いように万全の態勢で準備が進められています。

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2月22日日曜日。秋葉原のワシントンホテルの一室に Phase 3D 衛星
に搭載される RUDAK と SCOPE モジュールのソフトウェア開発担当者
らが集まり、モジュール間の通信に必要なコマンドとデータのやり
取りや、地上からのコマンドの取り扱い方法、そしてモジュールの
機能試験の方法について打ち合わせが行われました。

デジタル通信モジュール RUDAK と デジタルカラーカメラモジュール 
SCOPE は、衛星上でマスターとスレーブの関係にあり、
2台の SCOPE カメラモジュールの操作は、IHU による電源 ON/OFF
操作を除き、すべて RUDAK から行われます。すなわち、RUDAK は 
SCOPE モジュールの運用状況を定期的に監視し、地上から送られて
くる コマンドを指定された SCOPE モジュールに伝え、また SCOPE
が撮影した画像データは RUDAK を経由して地上に送られます。
Phase 3D 衛星の打ち上げ前に行われる各種試験においても、RUDAK 
から SCOPEにソフトウェアをロードし、コマンドを送ることで、
SCOPE の機能と RUDAK と SCOPE の間の通信機能を試験することに
なります。

今回の会合は、相互間のコマンドと通信手順を取り決め、また
2月28日の週末から始まる Phase 3D の組み立て試験とそれ以降に
続く衛星の振動試験、熱真空試験における SCOPE の機能試験の
手順を取り決めるためのものです。この会合のために、Rudak チーム
のソフトウェア開発担当の一人である Bdale Garbee N3EUA に来日し
てもらいました。

会合は22日の朝から本格的に始まり、午前中にコマンド系及び手動
モードによる運用について議論し、午後にはスクリプトによる自動
運転モードと機能試験の方法について検討されました。この会合により
両モジュール間の通信手順は明確に定義されました。
また、インテグレーション試験においては、SCOPE側にテスト
用ソフトウェアを用意することで機能試験を行うこととし、熱真空
試験においてはフライトソフトウェアを使って試験を行うことを
目標にすることに決めました。


アイデアを出し合い、問題点を検討し、結論を出すには Face to
Face で議論するのが一番です。電子メールや電話では短期間には
到底到達できない目標をこの会合で達成することができました。
会合は両チームにとって実りの多いものとなりました。

今後の予定は以下の通り;

SCOPE チーム
・来週から始まるインテグレーション試験において使用する
  テスト用SCOPEソフトウェアの開発
・RUDAKによるSCOPEの管理にまつわる手順書の完成

RUDAK チーム
・RUDAKによるSCOPEの管理にまつわるソフトウェアの作成



この会合の実現に腐心され、あげくに娘さんの演劇発表会を逃し
た武安さん、娘さんのバイオリン発表会を見逃してまでこの会合
に駆けつけてくれた Bdale、京都から参加してくださった大畑さん
そして皆様に感謝します。

岡本

参加者

Bdale Garbee
武安
大畑
中山
菊川
岡本

(順不同:ビジネスホテルの狭い部屋にこの順番で何時間もすし詰め)