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[jamsat-news:672] jas2info #60
========================= 最新情報 ==============================
Last updated :Mon.27-Oct-97 20:30 (JST) #60
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衛星情報 FOシリーズの軌道要素、テレメトリ、QSOの状況等をま
とめてみました.
1)FO−29(ふじ3号)は10月27日 (月)の18:33(JST)の
パスでは先週より連続でJAアナログモードで運用されています.
1週間巡りとなり、JARL発表のスケジュールどうりとなってしまいま
した.
■ 軌道要素1:「jamsatーkeps:629」より
SB KEPS @ AMSAT $ORBS-297.N
2Line Orbital Elements 297.AMSAT
HR AMSAT ORBITAL ELEMENTS FOR AMATEUR SATELLITES IN NASA FORMAT
FROM WA5QGD FORT WORTH,TX October 24, 1997
SEND SUBSCRIBE/UNSUBSCRIBE TO listserv@amsat.org ONLY
BID: ORBS-297.N
DECODE 2-LINE ELSETS WITH THE FOLLOWING KEY:
1 AAAAAU 00 0 0 BBBBB.BBBBBBBB .CCCCCCCC 00000-0 00000-0 0 DDDZ
2 AAAAA EEE.EEEE FFF.FFFF GGGGGGG HHH.HHHH III.IIII JJ.JJJJJJJJKKKKKZ
KEY: A-CATALOGNUM B-EPOCHTIME C-DECAY D-ELSETNUM E-INCLINATION F-RAAN
G-ECCENTRICITY H-ARGPERIGEE I-MNANOM J-MNMOTION K-ORBITNUM Z-CHECKSUM
TO ALL RADIO AMATEURS BT
FO-29
1 24278U 96046B 97297.06878167 -.00000019 00000-0 17642-4 0 01363
2 24278 098.5196 320.6307 0351745 211.9887 145.9468 13.52634270058547
■ 軌道要素2:「jamsatーkeps:630」より
SB KEPS @ AMSAT $ORBS-297.O
Orbital Elements 297.OSCAR
HR AMSAT ORBITAL ELEMENTS FOR OSCAR SATELLITES
FROM WA5QGD FORT WORTH,TX October 24, 1997
SEND SUBSCRIBE/UNSUBSCRIBE TO listserv@amsat.org ONLY
BID: ORBS-297.O
TO ALL RADIO AMATEURS BT
Satellite: FO-29
Catalog number: 24278
Epoch time: 97297.06878167
Element set: 0136
Inclination: 098.5196 deg
RA of node: 320.6307 deg
Eccentricity: 0.0351745
Arg of perigee: 211.9887 deg
Mean anomaly: 145.9468 deg
Mean motion: 13.52634270 rev/day
Decay rate: -1.9e-07 rev/day^2
Epoch rev: 05854
Checksum: 355
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1 )FO−29(ふじ3号)の 10月28日(月)のJAアナログモード
で運用中の1分毎の連続ビーコン波にのって送信されるCWテレメトリ
の一部分です.
AS5899C1 27Oct97
JST 18:33 - 18:50
74 64 73 60 94 92 B0 64 90 8E 90 90 8E
HI HI AE C7 88 55 19 AD FF 0D 09 09 85 65 75 60 94 92 B0 AA 90 8E 90 90 8E
HI HI AE C7 88 51 1E AF FF 0D 89 09 47 63 72 61 94 92 B0 79 90 8E 90 91 8E
HI HI AE C7 88 55 03 B2 FF 0D 00 09 84 62 74 60 94 92 B0 65 90 8E 90 91 8E
HI HI AE C7 88 55 08 B2 0A 0D 00 09 56 62 72 60 94 92 B0 A9 90 8E 90 91 8E
HI HI AE C7 88 55 0E B3 FF 0D 00 09 51 5F 72 69 94 92 B1 79 90 8E 90 91 8E
HI HI AE C7 88 55 13 B8 FF 0D O0 09 5E 66 74 60 94 92 BO 5F 9O 8E 90 91 8E
HI HI AE C7 88 55 9 B E FF 0D O0 09 5E 66 74 60 94 92 B0 7E 9O 8E 90 91 8E
HI HI AE C7 88 55 BD FF 0D 00 09 60 ID 74 60 94 92 B0 78 91 8E 90 91 8E
2) CWアナログテレメトリ換算値例 FO−29(ふじ3号)
テレメトリ 内 容 換算値 単 位
3C 磁気センサーZ軸 = 65196.1 [ nT ]
3D 磁気センサX軸 = 49509.7 [ nT ]
4A 太陽電池発生電流 = 1147.1 [ mA ]
4B B充放電電流 = -118.4 [ mA ]
4C B端子電圧 = 15.9 [ V ]
4D B中間端子電圧 = 7.0 [ V ]
5A バス電圧 = 17.3 [ V ]
5B JTA送信電力 = 1006.9 [ mW ]
5C 構体温度1 = 26.0 [ ℃ ]
5D 構体温度2 = 26.7 [ ℃ ]
6A 構体温度3 = 26.0 [ ℃ ]
6B 構体温度4 = 26.0 [ ℃ ]
6C Bセル温度 = 26.7 [ ℃ ]
*Windows 95 のoffice 97 Excel にて計算.
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3)FO-20(ふじ2号)は#58で説明しましたようにCWテレメトリーが長い
断続的電信音に変わり、本日 JST 11:31のパスでも復帰できません
でした.しかしアナログQSOは、JAモードの運用で順調に作動しています.
アナログモードにてのQSOや思わぬDXが楽しめます.
■ 軌道要素1 :出典は「ふじ3号」に同じ.
FO-20
1 20480U 90013C 97296.83349442 -.00000060 00000-0 -69760-4 0 00055
2 20480 099.0624 234.3112 0541263 086.2492 280.0326 12.83238734361208
■ 軌道要素2 :出典は「ふじ3号」に同じ.
Satellite: FO-20
Catalog number: 20480
Epoch time: 97296.83349442
Element set: 0005
Inclination: 099.0624 deg
RA of node: 234.3112 deg
Eccentricity: 0.0541263
Arg of perigee: 086.2492 deg
Mean anomaly: 280.0326 deg
Mean motion: 12.83238734 rev/day
Decay rate: -6.0e-07 rev/day^2
Epoch rev: 36120
Checksum: 281
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4) FO−20は10月25日現在では若干CWテレメトリーは早くなって
いましたが、 やはり長い断続音となってい ました.
回復するのを楽しみにしております.
● 当局が取得した正常なテレメトリの最後です.
10月13日(月) JST 14:31 のパスの 一部分です。
AS35979C 13OCT97
JST 14:31 - 14:48
HI HI 139 148 169 170 285 284 250 261 352 352 354 352 401 435 402 400 500 522 500 500
HI HI 137 148 169 170 285 284 250 261 352 352 354 352 401 435 402 400 500 522 500 500
HI HI 148 148 169 170 285 284 250 261 352 352 354 352 401 435 402 400 500 522 500 500
HI HI 142 148 169 170 285 284 250 261 352 352 354 352 401 435 402 400 500 522 500 500
5)上記テレメトリの上から1行目を換算した例です.
CWアナログテレメトリ換算値 FOー20(ふじ2号)
1A 太陽電池発生電流 = 860.0 [mA]
1B バッテリ充放電電流 = -80.0 [mA]
1C バッテリ端子電圧 = 16.1 [ V ]
1D バッテリ1/2電圧 = 7.3 [ V ]
2A バ ス 電圧 = 17.8 [ V ]
2B +5V安定化電圧 = 5.3 [ V ]
2C JTA送信出力 = 1270.7 [ mW ]
2D 校正電圧 = 1.3 [ V]
3A バッテリ温度 = 15.0 [ ℃ ]
3B 構体温度ー1 = 15.0 [ ℃ ]
3C 構体温度ー2 = 12.0 [ ℃ ]
3D 構体温度ー3 = 15.0 [ ℃ ]
* 換算にはWINDOWS 95 のoffice 97EXCEL を使用.
====== JAS-1b/FO-20/ふじ 2号 CW テレメトリー異常情報 =========
(1) [jamsat-bb:2958]FO-20 Beacon において7N1JVW 藤田 忠義さんが
FO−20の異常について10月12日(日)次のように投稿されてます.
ふじ2号(JAS-1b)のCWビーコンが一時異常?でした。
7N1JVW 藤田忠義
1997,10,12 12:20(JST)からのパスのCWビーコン 435.795MHzが、いつもの軽快な
電信音と違って「−−− −−−」(O:オー)の遅い繰り返しのような、電信と
は思えないCWに変わっていました。
435.840MHz付近にいつも聴こえるスプリアスも同様です。
運用バンドはJAを中心に5〜6局が、異常なくSSBで交信していました。
つぎの14:12(JST)からのパスは、いつもの軽快なCWビーコンに戻っていました。
何か一時的なテストでもやっていたのでしょうか?
(2) [jamsat-news:664]SATINFO#058においてJR8XPV 丹呉 壽男さんも
10月13日(月)次のように投稿されてます.
●FOシリーズ
FO-20はJAモードで正常運転中ですが、JR6BLW・守山さんから10月上旬から夜
間にビーコンのCWが連続になったり、おかしな信号になったりしているが、昼間
はまたもとに戻っていると言う報告がありました。7N1JVW・藤田さんからCWが
やはりおかしいと言うMSGがJAMSAT-BBに書き込まれ、JARLのJR1NVU・近藤さん
も確認されました。
(3)[jamsat--bb:2959]FO-20 beacon deJN1GKZ 新井さんも次のように10月14日
(火)投稿されてます.
14日0039JSTにFO-20のビーコンを聞いたところキャリアになっていました。
試しにアップリンクするといつもと変わらない強力なダウンリンクが帰ってき
ました。
何事もなければ良いのですが。
JN1GKZ 新井
jn1gkz@jamsat.or.jp http://www.din.or.jp/~m-arai/
(4)10月14日(火)11:14と12:59からのパスではCWテレメトリは長い
断続音となってしまい通常のCW音には復帰しませんでした。アナログ音声の
トランスポンダは正常に動作しQSOの会話が流れていました.
JH6MMEの観測による.
========================= JARL運用情報 =========================
*JARL NEWS 9月号にFO−29/ふじ3号,FO−20/ふじ2号の
長期運用予定について記載されていましたのでご紹介します.
デジトーカの運用がかなり強化されています.
■ ふじ3号/FO−29 ■
月 日 切替時刻 運用モード
10月27日(月) 07:59(16:59) JA
31日(金) 07:51(16:51) デジトーカ
11月 4日(火) 07:43(16:43) JD1200
7日(金) 08:29(17:29) デジトーカ
10日(月) 07:31(16:31) JD9600
14日(金) 07:23(16:23) JA
21日(金) 08:01(17:01) デジトーカ
25日(火) 07:53(16:53) JD1200
28日(金) 08:39(17:39) JD9600
12月 5日(金) 07:33(16:33) JA
*切替時刻はUTC(協定世界時)で表示しています.( )内の時刻は
JST(日本標準時)です.
モードの表記は次のとうりです.
JA:アナログ系運用
JD1200:ディジタル系1200bps PSKメールボックス運用(SSB)
JD9600:ディジタル系9600bps FSKメールボックス運用(FM)
デジトーカ FM音声メッセージ送信
■ ふじ2号/FO−20 ■
「ふじ2号」はアナログ系の連続運用とします.
============= JAS-2 (ふじ3号)と現在までの情報 ===========
A.電話によるふじ3号の運用情報
社団法人日本アマチュア連盟によるサービス
TEL . 03− 3942 − 1000
B.アマチュア無線FAXサービス
JARLによるふじ3号の軌道情報(オービットカレンダー)
FAX No. 03− 3233 −0055
C.WWWブラウザで情報を簡単に見れる人のためにJAS−2
ふじ3号の衛星としての運用されるまでの名前)の概要、打ち上げ
までの状況、運用中における状況を説明したホームページを紹介し
ておきます.
1)社団法人日本アマチュア無線連盟(JARL)のホームページ
http://www.jarl.or.jp/
2)宇宙開発事業団(NASDA)ホームページ
http://www.nasda.go.jp/
打上げ衛星 :地球観測プラットフォーム技術衛星(ADEOS)
アマチュア衛星3号(JAS-2)
http://yyy.tksc.nasda.go.jp/Home/Press/Press-j/jas-2_j.html
D.JAMSATによる軌道情報の活用
JAMSATのホームページまたはjamsat−kepsの軌道要素より
衛星の軌道情報を得る.
JAMSATホームページURL http://www.jamsat.or.jp
上記ホームページでは各地で行われるアマチュア通信衛星に関する
ミューティングのお知らせや世界のアマチュア衛星に関する情報が
満載されています.
========================= その他の情報 ===============================
● JDディジタルテレメトリの解析(5)
テレメトリ解析については今年のJARL NEWS3、4月号あるいは最新版
がJARLのホームページ
http://www.jarl.or.jp/Japanese/3_Fuji/jdtlm.htm
に詳しく説明されているので参照してください.
ここではJDディジタルテレメトリの2つのフレームがF0なのかF1で
あるかの判別法について少し説明してみましょう.
テレメトリの最初の2桁の16進数の下位1桁目が偶数であればそのフレー
ムは0(F0)です.
0、2、4、6、8、A、C、EのときがそのフレームがF0に該当します.
同様に奇数であればそのフレームは1(F1)です.
1、3、5、7、9、B、D、FのときそのフレームはF1に該当します.
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JAMSATのメンバーのご協力によりJH6MME(高山 秀造)が
執筆・編集を担当しております.ご指摘の意見、疑問やこのようにしたら
というアイデアがありましたら小さなことでもかまいませんので気軽に下
記アドレスまでご連絡ください.jamsat−newsからjas2
infoへの転載をJH4PHW局坂井さんに担当して頂いております.
Eーmail : jh6mme@jamsat.or.jp : jh4phw@jamsat.or.jp
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