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[jamsat-bb:17643] Re: UNITEC-1 につきまして


jamsat-bb、jamsat-newsをご覧になっていますみなさま

JG1KOE小黒です。UNISECの講演会に参加してきました。下記の講演会の
あと、懇親会で関係者の方と意見交換をしましたが、その点などについ
ては別途、ご報告します。以下に簡単にメモをお送りします。


14:00-14:12 東大PRISMの軌道上成果速報 
      井戸端 洋彰氏東京大学
 →この報告は、先日、シンポジウムでお話いただいた内容とほぼ同等
  です。シンポジウムの資料、会員のみなさまには、もう少しでお手
  元に届くと思いますので、ご覧ください。

14:12-14:24 東北大学SPRITE-SATについて 
      吉田 和哉氏東北大学
 →SPRITE-SATのミッションと現状について報告がありました。ミッシ
  ョンとしては、工学的な世界から踏み出して自然現象(雷からのエ
  ネルギーが外側に発せられ、発光現象が起こること)の観測をしよ
  うというのが最終的な目的だったということですが、現在はSバン
  ドの連続キャリアを出しているということでした。原因はブームの
  伸展時に電力降下を起こしたことの影響を検討しているということ
  でした。
  
14:24-14:36 香川衛星KUKAI軌道上実験報告 
      能見 公博氏香川大学
 →テザーを伸ばして衛星の姿勢制御の試験をする予定だったが、不具
  合が起きている。当初、地上局の不具合などもあって苦労したが、
  アマチュア局の協力でデータが多数集まった。

14:36-14:48 KKS-1輝汐の相乗り打ち上げについて 
      石川 智浩都立産業技術高専
 →サークルという形での衛星製作を実施した。最年少の衛星組み立て
  チームで、ビーコン発生までこぎつけたのは成果だと思っている。
  打ち上げ3日目から不具合が発生した。これはCPUのタイマーの
  問題と考えている。復旧方法などを検討中だ。

14:50-15:05 超小型衛星開発を通じたすそ野拡大への取り組み
      阿蘇 隆之氏
      文部科学省研究開発局宇宙開発利用課宇宙利用推進室長
 →補正予算で小型衛星関係プロジェクトに予算が着いた。応募までに
  大変時間が無いが、是非活用してほしい

15:05-15:20 小型衛星における周波数の国際調整について
      宇野 裕太郎氏総務省国際周波数政策室
 →業務用についてはITU、アマチュア用についてはJARLを通じ
  IARUが調整している。その流れについて説明があった。

15:20-15:35 宇宙重力波望遠鏡DECIGOとDPF
      安東 正樹氏京都大学
 →重力波で宇宙を観測するためにDECIGOと呼ばれるプロジェクトが進
  行中だ。それに先立ち、DPFと呼ばれるプロトタイプを小型衛星で
  実現しようとしている。

15:35-15:50 金星に向かうピギーバック衛星UNITEC-1の開発状況
      中須賀 真一氏東京大学
 →これは今回のNLに含まれた内容と同等のお話でした。非会員の方は
  個別に資料を送りますので、ご連絡ください。

16:20-17:00 2009年UNISONプロジェクト採択結果
      新学生理事+プロジェクト責任者
 →UNISON(UNISECの学生会のような組織)での補助を出すプロジェク
  トを選定したこのとの報告。地上局関係で2件選ばれています。

   ・地上局ネットワークの維持充実・海外協力プロジェクト
     アマチュア無線局のネットワークだ。日常の運用協力、イン
     ターネットを通じた遠隔制御などもしている。15の大学、
     無線局が参加している。特に高緯度地域では一日のパスの数
     が多いので大変有利だ。それらの充実を図るものだ。具体的
     にはソフトやマニュアルの情報共有、ワークショップの開催、
     アマチュア無線との連携強化、中学高校のアマチュア無線ク
     ラブとの連携などを進める。

   ・UNITEC-1の受信体制の強化プロジェクト
     UNITEC-1の地上局ネットワーク現在Cバンドを受信できる設
     備は無い、またどのように国内外のアマチュア無線局と連携
     するかを検討する。現在のIC−910にトランスバーター
    (多分、マキ電気製)をつなげて対応をする。また方向制御や
     データ処理方法なども課題だ。UNITEC-1の信号を一度でも受
     信することがマイルストーンだ。具体的には翌日の打ち合わ
     せで決めてゆく。

-----以下は衛星打ち上げ関係のプロジェクトだった。


17:00-17:10 学生主体による初めてのARLISS運営
      永峰 健太九州大学
17:10-17:20 ロケットの打ち上げにおける安全基準
      福西 瑛司大阪府立大学宇宙環境利用工学研究室
17:20-17:30 地上局ネットワークワーキンググループ活動報告
      三川 祥典 東京大学 中須賀研究室
17:30-17:40 種子島ロケットコンテスト
      麻生 茂九州大学
17:40-17:50 第5回能代宇宙イベント開催概要
      和田 豊秋田大学工学資源学部附属ものづくり創造工学センター
17:50-18:00 UNISASの活動 および UNISONとの合同イベント報告
      江野口 章人株式会社ジェネシア


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