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[jamsat-bb:17367] アマチュア衛星フォーラムに出席して


去る8月24日ハムフェア会場の2階(ビッグサイト西展示ホール2F)で行われた「アマチュア衛星フォーラム」(JARL技術研究所主催)に出席しましたので、その様子を簡単にご報告致します。

10:25 主催のJARL技術研究所 近藤さんの挨拶に続いて、すでに打上げられて運用中の小型衛星について、 「Cuteシリーズとアマチュア無線」(東京工業大学 芦田 宏樹さん)および、「SEEDSの打ち上げと結果運用状況」 (日本大学 JQ1YGW 荒木 友太さん)についての報告があり、今年度中に打ち上げ予定の 「子供の夢 応援衛星 Negai☆” 」 (創価大学 黒木 聖司教授、佐藤 哲也さん)と、「東京大学における超小型衛星の開発について」 (草川 靖大さん)の計画が披露されました。

話されたいずれの計画も、学生のための実験が前面にあり、余力が有る場合にアマチュアバンドでのFM中継機能を搭載するという印象が強いものでした。 この段階での質疑で、JARL副会長 丹羽さんから「アマチュアバンドを使いアマチュア衛星として意義あるものにするためには、広くアマチュアが利用できるものにして欲しい。 特にバンド幅を持ったトランスポンダーの搭載を希望する」との要望発言がありました。
私からも個人の意見として同じ要望と共に、「多くの大学や組織体が小型衛星を次々に打上げるのは良いとしても、是非それぞれが連携して一つ一つが何らかの新しい技術や実験への挑戦を目指して欲しいことと、アマチュアとは言っても、衛星関連分野のプロも居るのでお互いに協力することで、世界に誇れる成果を出して欲しい」との期待を述べました。

その後に話された平成22年度の打ち上げ計画にある「金星への相乗り衛星UNITEC−1とアマチュア無線ミッション」 (黒木 聖司 創価大教授、中須賀 真一 東京大学教授) では、実現すれば600万キロ彼方の金星への軌道でどこまで信号追尾(交信も?)ができるかという極めて挑戦的な計画です。 ここでも、マイクロ波と衛星通信に技術と経験持ったアマチュアの協力が不可欠との印象を持ちました。

当日のお話の資料の配布はありませんでしたが、報告者の了承を得てJARLサイトで公開したいとの近藤さんのお話でした。

以上、ご報告します。

de JA6BX 江崎 昌男


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