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[jamsat-bb:16616] トラッキングジェネレータ(TG)の周波数拡張
みなさま
JI1OWP/池田さんによる東京エリアミーティングの報告にあった
TGの周波数拡張というのは以下のようなものです。
測定器掲示板に書き込んだ改造報告ですが、こちらをご覧の
みなさんにも報告いたします。
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アドバンテストのR3561L(トラッキング・ジェネレータ:TG)
の周波数範囲を8.2GHzまで拡張して、2.4GHz帯で使用可能にしました。
電源と、必要な信号421.4MHzは、R3561L内部から得ています。
1st-Local信号をスペアナ(R3465)からそのまま入力して、
DBMで、421.4MHzと混合した後、増幅してHigh−BandのTG出力を得て
います。注意すべき点は、421.4MHz、上(または下)に離れたとこ
ろにイメージが出ていることです。つまりHigh-BandのTG出力は、
いわば2トーン・信号になっているものと思います。
スペアナ側のYTFでフィルタリングされるので、ほとんどの場合
問題ないと思いますが、試験対象(DUT)によっては不都合が生じる
場合があるかもしれません。
Low-Band(2GHz以下)は、従来のままの仕様で、同軸リレー2個を
使用して、フロント・パネルに設けたスイッチでHigh-BandとLow-
Bandとを切り換えて使用するようにしました。
このTGを使用して2.4GHz帯パッチアンテナのリターンロスも
測定してみたのですが、微妙すぎて測定画面の記録をとるのを
忘れてしまいました。
興味のある方は下記をご覧になって下さい。
・R3561L 改造全体ブロック図(20kB)
http://www.asahi-net.or.jp/~ia6m-isk/R3561L/BLOCK.pdf
簡単な改造で周波数範囲を8.2GHzまで拡張することができます。
・改造したR3561Lの写真(440kB)
http://www.asahi-net.or.jp/~ia6m-isk/R3561L/R3561L.JPG
左下側にリレーと421.4MHz用アンプ、
右下側にDBM、広帯域アンプ、固定アッテネータ
が見えます。ちょうどこれらが入る空間がありました。
・改造後のHigh-Band(1.7-8.2GHz)のTG出力(11kB)
http://www.asahi-net.or.jp/~ia6m-isk/R3561L/8GHz.png
全帯域で70dB以上のダイナミックレンジが得られています。
7GHz以上ではサイドが反転するためTG出力が急に変化します。
下側の測定値は、R3561Lの電源をOFFしたときのものです。
・2.4GHz(スパン100MHz)のTG出力(10kB)
http://www.asahi-net.or.jp/~ia6m-isk/R3561L/2_4GHz.png
スパン100MHzに亘ってほぼ一定の出力が得られています。
・2.4GHz帯BPFの特性測定(10kB)
昨年のハムフェアで入手したバンド・パス・フィルタの特性
を測ってみました。
http://www.asahi-net.or.jp/~ia6m-isk/R3561L/2_4GHz-BPF.png
以上。 de JH1CMP 井関
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