[jamsat-bb:16410] Re: [jamsat-bb:16408] ＶＯ-52を聞いて。。。

ＪＡ５ＦＮＸ　田村さんに続いて、OBの一人として一言。

「アリゲーターと言われないために」
最近衛星のQRV人口が増えていることを大変喜ばしく思います。
全てではありませんが、最近VO-52およびFO-29にQRVされた局には、
ビームではなくGP系のアンテナでQRVされている局もあります。簡単な
アンテナで衛星にQRVできることを実証される事は、今後のサテライト
ハムへの敷居を低くするために、大変嬉しいことですが、受信ゲインが
不十分だと、ついアップリンクパワーでカバーさせざるを得ないことも考
えられます。従って、ご本人が気付かずにアリゲーターになっている事
も考えられます。
そして、アリゲーター局によって衛星のパワーを大きく消費している状態
では、他の局も自分の返り信号を強くしようと、アリゲーター連鎖が始り
ます。　私自身も、最近自分の信号を探すためにフルパワー（５０W、
４３５MHｚ、１５EL円偏波八木）を入れることがしばしばあり、反省してい
ます。　最近の衛星搭載トランスポンダーはアリゲーターで壊れる事は
ない、という反論もあるでしょうが、私の経験では、低軌道衛星はアリ
ゲーターや混信さえ無ければ、殆どのパスで５Wのアップリンクパワー
でも十分な帰り信号が得られます。　できるだけ、多くの局で楽しみたい
ものです。
田村さんのご意見を参考にして、自分のアンテナゲインを考えて、ビーコ
ンと自分の帰り信号を聞きながらパワーを調整することを習慣にしましょ
う。

「PhoneとCWの混信を避けるために」
それともう一つ、VO-52はアップリンクが４３５MHｚバンド、ダウンリンクが
１４５MHｚバンドのため、ドプラーの補正が他の衛星とは少し勝手が違い
ます。　そのせいかどうかは判りませんが、PhoneとCWのQSOが入り混じ
ったり、QSO中にお互いを乗り越えて行くことがしばしば見受けられます。　
こうした経験では、多分どちらも快く思わないのではないでしょうか。　　
これまで、衛星の交信ではダウンリンクバンドの高い方をPhone、低い
方をCWという使い分けが自然に出来て慣習として守られてきた歴史が
あります。
VO-52でも、そうした自然の紳士的な慣習をベテランOM 達が示してい
ただける事を期待致します。

多くの皆さんからのご意見、ご批判をお待ちします。

'73,

de JA6BX  江崎　昌男


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