[Date Prev][Date Next][Thread Prev][Thread Next][Date Index][Thread Index][JAMSAT Home]

[jamsat-bb:16153] P3Eの現状


皆様、

次期高軌道衛星、P3Eの現状について、DB2OS, Peterさんが久
しぶりに情報をAMSAT-BBにUPしています。
主なポイントは以下の通りです。
−−−Quote−−−

P3Eの組み立てはゆっくりでは有りますが、順調に進んでいます。
いくつかのモジュールはすでにマールブルグの組立作業場に到
着していますが、打ち上げ予定がいまだ決定されていない為、
他のモジュールはまだ組み立て途中に有ります。
(こうした状況は人間のモチベーションの低下を招きます)

ワイヤーハーネスはすでに完成し、まもなく筐体に組み込みます。
これは、CANバスやCAN-DOモジュールコントローラーのおかげで、以前の
P3衛星に比べて、大きな獣では有りません。
CAN-DOに対して、対放射線テストが行われました。今回はプロトン
(陽子)による試験でした。
P3E,P5Aで使われる、CAN-DOモジュール及びその他のいくつかの
部品が、60MeVの陽子にさらされました。
その結果、CAN-DOモジュールは61Kラドで動作を停止しましたが、
これは10年以上にわたるミッションには十分満足できる結果です。

新しいIHU-3については、ハードウェア、ソフトウェアともに順調との
報告が担当チームから出されています。
次の数週間の間に、IHU-3に対する対放射線テストが行われる予
定です。

P3Eでは、従来のアナログトランスポンダーに加えて、初めての
SDT (Software Defined Transponder, ソフトウェア定義による
トランスポンダー)を搭載する可能性についても検討が行われて
います。

ロケットの面からは、数日前に、Syracuse 3A及び Galaxy 15を
搭載したAriane 5、V168の打ち上げが成功裏に終わったことから、
微妙な段階を抜け出ることができました。

まだ、正式な打上げ予定はマニフェストに載っていませんが、
AMSAT−DLはパートナーであるアリアンスペース社と緊密な
関係を保っています。 そして、多くの関係者がAMSAT-DLと
アリアンスペース社の両方にとって利益をもたらす搭載スロット
を得るべく一生懸命に働いています。

2005年も残り少なくなってきましたが2006年にはP3Eを軌道に投入
するという予定に変更はありません。
新しいアリアン5ロケットの成功はこれを裏付けています。

ところで、P3Eには、皆様の更なる協力と、寄付が必要です。
もちろん、今までに寄せられたご好意により、P3Eは本当に
国際衛星になることは間違い有りません。

−−−Unquote--

以上、ポイントのみ、紹介しました。

小松 / JA0CQP


-------------
JAMSAT BB Mailing List
http://www.jamsat.or.jp/infoserv/mlist.html