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[jamsat-bb:12039] Re: AO-7 mode A


今回の衛星AO-7 の復活は、AMSAT-BB でも一大センセーショナルな話題となって
います。 今から 28年前に打ち上げられ、昔に一度死んだと思われていた衛星が
最近になって突然生きていた(生き返った?) ことがわかった訳ですから、これは
確かに大変な話題ですね。

JR1ING/菊川さんも言われましたが、私の 28年前は何をしていたか考えてみると
無線の 'む' の字も してませんでした(^^)。 ただ、その基礎となる物理や数学
は、一生懸命に勉強はしてましたね。当時は、それが無線や衛星につながるとは
夢にも思っていませんでしたが ...

さて、衛星AO-7 のモードとビーコンの関係については、当時 発足したばかりの
JA_AMSAT_CLUB(日本AMSATクラブ)の機関紙, OSCAR Newsletter, 1973年11月18日
発行, 第1巻 第11号, に次のように書かれています。


   Mode A:  2m  → 10m, リピーター オン
   Mode B: 70cm →  2m, リピーター オン (フルパワー)
   Mode C: 70cm →  2m, リピーター オン (ローパワー)
   Mode D:             リピーター オフ (バッテリー充電)

    29.50MHz ビーコンは、モードAの時に動作する。
   145.98MHz ビーコンは、モードBとモードDの時に動作する。
   435.10MHz ビーコンは、モードAとモードDの時に動作し、テレタイプ
             またはモールスによるテレメトリとコードストア情報を送る。
   2304MHz のビーコンは、モードA,B,C,D の時に動作でき、CWによる
   追跡ビーコンならびにモールスによるテレメトリを送信する。
   このビーコンは、連続30分間の運転の後は自動的しばらく [休止] する。

   各モードの切替えについては、正常運転の場合は、24時間毎にモードA
   とモードBの切替えがオスカー7号内蔵のタイムスイッチにより行なわ
   れる。なお、この自動切換えは、毎日同じ時刻に行われるようセッティ
   ングされている。

   また、オスカー7号が積載の電源の自動モニターが、バッテリーの充電
   量が定格の60%に降下したことを検知すると、自動的にモードCへの切
   替えが行なわれる。つまり、70cm → 2m リピータのローパワー運転で、
   24時間を経過して電源事情が正常に戻れば、自動的にモードBに戻り、
   その後は正常運転に戻る。

   仮に、24時間を経過しても [回復] の様子が認められない場合には、
   モードDへの切替えが自動的に行なわれて、地上よりのコマンド[指令]
   によって、435.1MHz ならびに 2304MHz のビーコンが、テレメトリの
   キャッチのためにオンすることができるようになる。


以上のように述べられていますが、現在でも各モードとビーコンの動作の関係が
この通りであるかどうかは不明です。現在のところでは、衛星の日照と食の状態
にゆだねられていて、各モードの変更は地上からは制御不能の状態にあることは
間違いないようです。

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Name: JE9PEL/1 脇田
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Date: Jun 26, 2002
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