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[jamsat-bb:11728] IDEFIX : news and insight, 翻訳


Date: Fri, 17 May 2002 10:04:02 +0000
From: ruygh@attglobal.net
To: ei7m-wkt@asahi-net.or.jp
Subject: IDEFIX : news and insight

ei7m-wkt@asahi-net.or.jp
( Fabrice : pour la rubrique actualit)
( Mineo, pse Jamsat-bb forward)
( Forum amsat-dl fwd)

F1HDD/ON1RG, G. RUY 著
JE9PEL/1 脇田美根夫 訳


衛星IDEFIX : 記事と洞察

 挨拶をありがとう。私は一人ではないことがわかった。 日夜、IDEFIX がどこ
にいるかと追い続けている人達と共に、正にチームワークの結果である。テレメ
トリを web に掲載し、そのレポートを送ってくれることは 正に賞賛に値する。

昨夜(5/16)の夜中のパスは、空がクリアで仰角もほとんど天頂を通過するような
本当に見て聞いて楽しいものだった。たくさんの人々が頭上を通過する IDEFIX 
を見ることができ、大変強い信号を聞くことができた。 光度等級はだいたい 0
で、パリの中心部の明かりの中でも明るい星と同じくらいはっきりと見ることが
できた。 IDEFIX が可視範囲にある時、私はバルコニーから 手持ち 4エレ 八木
アンテナで聞くことができた。

最新ニュース:

 衛星内部温度は 約32度Cで、今 減少しつつある。 先日の月曜には、テレメト
リに示されているように、地球の陰になかった時でも24時間以上にわたり、よく
わからないまま約-20度Cになっていた。IDEFIX は ゆっくりと第三段階になり、
現在も進んでいる。効果はまた、その影響に反映している。その状態にも期待し
実際、温度範囲は限界内にある。バッテリーは良い状態である。

 水曜(5/15)から木曜(5/16)の夜に始まり、CU1 のテレメトリチャンネルは、プ

ロセッサがまだフレームを送信していてペイロードにある間、すべてゼロを示し
ている。それは、可能性の高い順に次の三つの原因が考えられる。

 - ADC SPI バス、あるいは電源供給部の影響による pcb における熱の警告
 - ADC チップにおける熱の警告
 - 高エネルギー特質によるチップ破壊
 - Up ポートの破壊

 ペイロードが一段落して pcb が終了する時、最初の仮説が正しいならば テレ
メトリを復旧する機会となるであろう。

用語の解説:

OPTRO : どちらのペイロードも二つの光センサーが固定されている。それは 2mm
 の厚みの PTFEウィンドウの後ろにある BMW21 である。そしてそれは入射光束
のコサインで与えられる。 光ダイオードは、5k の抵抗が繋がっている光電池と
して連結されている。AM0 のフル充電で、最大電圧は 温度によるが、約150mVで
ある。二つの光センサーのうちの一つは、校正のために LM335Z 温度センサーに
固定されている(TEMP OPTRO チャンネル)。 写真では光センサーは、ペイロード
ケースの上底(Z+面)の突き出しのような二つの真鍮ボルトに見える。 一つは X+
面の(芯コネクター)の傍にあり、もう一つは X-面(棒状プラグコネクター) の傍
にある。光センサーの仕様について、http://www.satedu.net で記述している。

TEMP BOITIER : ペイロードの X+面の底に取り付けられた温度計である。正確な
 取り付け場所は http://www.idefix-france.net の写真で見ることができる。
LM335Z センサーである。

T ISD :  ISD25120 ボイスレコーダのチップに固着された温度センサーである。
 ボイスメッセージの一つは、20度Cで録音された 1800Hz の音調である。ISDの
内部フリークロックは温度に依存するので、受信音調周波数の観測は、ペイロー
ドの内部温度の大変に大雑把な測定値である。 20度C以上ならば 1800Hz 以上で
あり、20度C以下ならば 1800Hz 以下である。

MOY ORBITE :  CU2 上で、平均,最大値,最小値に関する三つのチャンネルが観測
できる。
  OPTRO1
  OPTRO2
  TEMP OPTRO
これらは次の二つの平均値である。 ひとつは 10分のもので、最新の10分間の値
の和である。もう一つは90分間のものである。この10分間のものは滑らかに平均
をとっており、90分間のものは90分ごとにリセットしている。衛星を連続的に常
に観測しているアマチュア局はいないので、一周のオービットでいくつかのテレ
メトリ値を得られるように考案した。デコードされたテレメトリチャンネルには
次のような意味がある。
  OPTRO1  10分間と90分間(周回)の平均値
  OPTRO1  平均リセットからの最小値とタイムスタンプ
  OPTRO1  平均リセットからの最大値とタイムスタンプ
   これは、PTRO2 と TEMP OPTRO にも同じように適用される。

従って、90分ごとに少なくとも総フレーム(5フレームとサブフレーム) が必要で
ある。同時的光センサーの値(CU2上の E サブフレーム、CU1上の A, B サブフレ
ーム) は、スピン周期の適切なサンプルのためにどのフレームでも、つまり CU1
では 12秒ごとに、CU2 では 22秒ごとに、送信している。

他の温度センサーの設置については、web サイトの写真上で見ることができる。
Li Thyonile バッテリー電圧は、schottky カップリングダイオード(400 mV) の
後で測定される。これは、CU1 ではスタンバイの時に測定され、CU2 では送信の
時に測定される。 CU2 では RF 電力は、PA 出力コイルの傍にあるダイオード整
流器から表示値が示される。 宇宙では、1.25W の出力で 約600mV を得るように
調整した。表示値は温度に依っていて、TX 温度センサーは BLT50 の PA のすぐ
傍にある。

プロセッサーは、二つのペイロードとも 80c32X2 である。CU1 では 32k ROM で
内蔵 RAM である。CU2 では 平均値,最大値,最小値の計算値を蓄積するために、
32k RAM が付加されている。どちらの CU でも、プロセッサーは FM TX BF 入力
を導く 1200Hz bpsk マンチェスター変調搬送波を直接生成している。また、SPI
バス(CU1上で 1 MAX186、CU2上で 2 MAX186) とISD25120 ボイスレコーダを操作
し、そして TX on/off を制御する。クロック周波数は 6.144 MHz である。

プロセッサーはまた、少しずれている内蔵タイムスタンプを生成する。それは、
正確にずれているタイムスタンプを認知するために、テレメトリデコードソフト
ウェアが PC日付を付加する理由による。 そのずれは規則的で、少し温度に依存
するほとんど固定した値である。タイムスタンプは、内蔵タイマーによって生成
されている。プロセッサーは、現在の排出を減ずるために、使用状態にない時は
スリープモードになる。

プロセッサープログラムの構造は、根本的に、たとえ スタックが SEU によって
無効になっている場合でも、プロセッサをリセットしリカバーするように、全て
の状態を定義し関連付けている公式的機構である。

電源供給は、二つの切替モードを使用している。一つは 5V プロセッサーとセン
サーで、もう一つは 7.5V Tx の生成である。 vco/buffer に対する 5V TX と、
(数mAの) synth は、リニア調節器を通じて 7.5V から引き出される。 切替器の
on/off の制御は、TX 制御に対して使用される。

PCB は機械的に、二つのバッテリーによる場合の '浮動'(floating) 構造のよう
な H (訳不明)になっている。10個ほどが 熱絶縁ケースの底に固定されている。
ケースは、内部の面を適当に置いた間に鏡のように磨いた。これは内部の消費に
よる全く未知の明るいまたは暗い期間を処理するために選択した妥協であった。
テレメトリの解析と共にそれを注意深く研究しなければならないが、これは正し
ように思う。

負荷無しで 14.4V を与える4直列3並列に並べた、 12 Li Thyonile, 13 A.h,
3.6V バッテリ(LSH20 SAFT, 宇宙用モデル) がある。より良い配列は、熱容量が
電流と反比例するように、高い電圧と低い電流を得るようにすることであろう。
切替器は、次善の策となるような配慮をする時間がなかったという技術的な結果
である。

この記事が、衛星IDEFIX のある洞察を与えることができれば幸いである。

Best 73.
Ghislain F1HDD/ON1RG


IDEFIX : news and insight
F1HDD/ON1RG, Ghislain RUY 著

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Name: JE9PEL/1 脇田美根夫 訳
Mail: ei7m-wkt@asahi-net.or.jp
URL : http://www.asahi-net.or.jp/~ei7m-wkt/
QTH : Yokohama, Japan
Date: May 18, 2002
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