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[jamsat-bb:9315] 本日08/21のFMアナログ衛星ほか


JF6BCC 今石です。

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  台風 11 号、紀伊半島に上陸。東海〜関東にかけては大変になりそうだ。幸
いに福岡は全く影響がなく、雨がパラついた程度。20:40 に帰宅。

  AO-40 の 17:03〜 のパスは、既に MA=50 を超えている。台風対策で撤収し
ていた物干し台の仮設アンテナを急ぎセットアップし、プリアンプ直接マウン
ト式のフィードを装着。21:12〜 に S2-MB を確認。
  が、どうも弱い。Dish の寸法から焦点距離は計算上 390mm になるべきで、
ヘリカルの底から1ターン目あたりがそこになるようにセットしているのだが、
どうもうちの 80cm はもっと短い位置の方が良い様だ、缶底が 370mm になる
位置にズラしてみたところ、かなり強く受信できるようになった。

  21:25〜 に CW で CQ を出すが、寂しい。やはり台風対策で皆 QRT してい
るのだろうか…。21:30 に大分の JA6LXR 局から呼ばれ 559-559 で QSO。そ
の後 JA5CU, JE2VVN, JH1NPQ, JH2ESW 局の SSTV の交信をヲッチし、MMSSTV
で画像を何枚か取得。ノイズの少ない良好な画像が得られた。他に JA1PSS-
JR6LDE 局の CW の交信を受信。JA 以外の局の信号は聞こえず。
  22:45〜 は SSB で CQ を出し、JH1PEF 局と 53-56 で交信。SQA はちょう
どゼロ付近で返り信号は良好なのだが、少し DIsh の向きがズレているよう
だ。ううむ、遠隔操作が欲しいよう…。
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  AMSAT-BB では、G3RUH のパッチアンテナが高すぎる (^^;) せいか、パッチ
アンテナの自作や 2.4GHz 無線 LAN 用製品の流用の話題が出ています。私も、
7N1JVW 藤田さんのサイトを(自動翻訳つきで) 紹介し、私の試作品の写真につ
ても投稿してみましたが、3局ほどから反応がありました。
  で、そういう話題の中に WA2TQI Bill Hurlock から、アメリカで市販されて
いる無線 LAN 用パッチアンテナの内部の写真の紹介がありました。

http://hurlock.net/frontpatch.jpg
http://hurlock.net/backpatch.jpg
http://hurlock.net/edgepatch.jpg

  なるほど。両面基板の片方を GND(反射板)、片方をパッチエレメントとし、
基板の厚みをギャップとして利用している訳ですね。基板の誘電率の影響が大
きそうなので、簡単にマネをする訳にはいきませんが、これなら安上がりにで
きますね。あるいは、100 枚くらい作って頒布すると言うのも手かも。
  で、驚いたと言うか、納得したと言うか…ちゃんと円偏波になっているんで
すね。パッチエレメントのコーナーにちゃんと切り欠きが入ってますので…。
わざわざ円偏波にしているのは、アンテナ設置の際の自由度を高める(取りつ
け角度に影響されず通信ができる?)ためかな、と思います。
  ただし、切り欠きの方向からしてこれは RHCP ですね。ひょっとしたら無線
LAN 用の製品は、皆 RHCP なのかも知れません。となると、そのまま AO-40 向
け Dish 用に流用するのは無理ですね。また、おそらく 2480MHz あたりに調整
されているものでしょうから、2401MHz で性能が出るかどうかもわかりません
し…。

  また、パッチとヘリカルの性能比較の話題も出ています。ON7UN Eddy による
と、90cm の f/D 比 0.5 の Dish でヘリカルフィードを使った場合、S2-MB は
S/S+N で 19.5dB だったものが、パッチに交換してみたところ 1.4dB 向上して
20.9dB になったとのことです。
  ヘリカルでは観測できた1次・2次サイドローブがパッチでは観測できなく
なったとの記載もありましたので、いわゆる「スピルオーバ」、つまりフィー
ドの放射角が不正で Dish の外側に漏れてしまう問題が改善された結果なので
しょうね。

 とは言え、f/D=0.5 ですからかなり深いセンタフィード Dish のはずで、そ
れでもかなり大きなサイドローブが見えると言うことは、給電点のヘリカルは
裸の状態なのでしょう。0.5 の Dish に必要なフィードの放射角は 105 度です
から、私などは 3〜4 ターンの Helix を何の疑念も無く裸で設置してしまいそ
うですが、それではスピルオーバーによる悪化は無視できないと言うことなん
でしょうね。特に、f/D の小さい Dish やオフセット Dish の場合は、このス
ピルオーバをきっちり低減させてやることが大事のようです。
  ターン数の少ないヘリカルは円偏波がきちんと出ない、と言う話も BB 上で
ありましたので、f/D の大きなセンタフィード Dish の場合は、ヘリカルでは
なくパッチフィードが適していそうな気がします。

  さて、日本では Dish が流行ですが、ヘリカルで S2-MB を受信している人も
結構多いようです。さりとて 20〜30 ターンのシングルでは S2-MB をうまく受
信できないようで…。G6LVB Howard のサイトには、彼の4パラの 2400MHz 用
ヘリカルの写真が掲載されています。

http://www.g6lvb.com/quadruple_helix.htm

  うおお、すげぇ、とても私にはこんな根気はありません(これだけの元気が
あったら Dish 作るだろうと思います ^^;)。なお、利得はおそらく 19dBc と
のことです。

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Yoshihiro Imaishi 今石良寛 - 福岡県北九州市
JF6BCC, KH2GR (ex. T88J, T88IY, V63BP)
jf6bcc@jarl.com or jf6bcc@jamsat.or.jp
<http://plaza16.mbn.or.jp/~palau/> 
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