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[jamsat-bb:8862] 衛星通信 と 天体力学(その2)




AO-40は長楕円軌道を周回している。
しかし、燃料系でトラブルがあり、
スケジュールどうりにはいっていない。
現在、姿勢制御に懸命の努力がなされている。
6月11日で、ALON/ALAT=300/-15であり、
これを270/0を目指しているようです。


A  HI, THIS IS AMSAT OSCAR-40       2001-06-11  17:34:17  #01D5
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|  ALON/ALAT=300/-15    Moving to 270/0     TRANSPONDERS OFF   |
+--------------------------------------------------------------+

スピン安定型の衛星にはAO-10、AO13,AOー40があります。
衛星のスピン軸を定義して、ALON/ALATを導入して、衛星の
姿勢を表現します。
ALONは”Spin Axis [A]ttitude (of) [Lon]gitude”です。


                     V
                I−−I−−−I−−I
                I−−I−−−I−−I
                     | (D点)
                     |
   ---       >         |
   |    |     *  *       |
   |--|    *    V       V
|>| --|       --------*----->  地球
   |    |    *    *
   |--|     *  *
   ---      <    

     A点


上図のA点でのAO-40のスピン軸の向きと回転の方向が
右ねじの法則(=右手座標系)といいます。B点でのAO-40は
A点より90度進んでますので、ALON=90になります。
ALONはA点とかB点とかいった位置座標ではなく、あくまでも
衛星自身が、基準を0度としたとき、それ自身を中心点として、
何度回転しているかを表します。D点の状態がALON=270
です。現在この状態をめざしていることになります。

AO-10やAO-13は、このAO-40とアンテナと制御エンジンの
関係が、逆になるので、別の定義になり、注意が必要です。