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[jamsat-bb:6882] 本日12/31のFMアナログ衛星…午後編


JF6BCC 今石です。

 今世紀最後の「FM 衛星運用日記」午後編です。

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  今世紀最後の「お昼の」UO-14 は 12:28〜12:34 だが、西向けの最大
3度で低過ぎ、断念。寒くて移動運用をする元気も出ない。

  13:24〜13:47 の FO-20 は西向け最大 45 度のパス、13:28 にビーコ
ン(キャリア)を確認、13:30 にループテスト成功。JA2WDN, JR6BLW 局
の信号を受信、435.858 付近で 7K4IIN 局の SSB の CQ が聞こえたの
で、とりあえず CW で呼びクロスモード QSO、その後返り信号が強くな
ったので 2WAY SSB でも交信。13:45〜 に CW で CQ を出したが応答な
し、13:43 にループテストが通らなくなった。

  LOS 後、ドレークコンバータのチェックを行う。アンテナなし/フタ
開きでやると簡易SGの信号が入るが、フタを閉じるとダメ、フタ開き
でも内部 RF 部の遮蔽カバーをかぶせるとダメ、で、プローブで RF 部
のあちこちをあたってみると、真ん中の川の字のパターン(多分 RF 後
の BPF)にあてた時に信号が強く入るが、RF 部の入り口に当てても変化
がない。これは… RF アンプの FET が死んでいる可能性が大だ。
  水晶交換をしていない方のユニットにも、予備に交換用の水晶を買っ
てあるので、こちらを改造しなおすことも考えたが、水晶交換のために
は基板にコテを当ててケースから外さなくてはならない。ここでヘマを
やってまた壊したら大変だ。当面、123MHz 台で受信するしかなさそうだ。
そこで IC-821 の 2m 帯の受信拡張改造を実施してみたが…、残念なが
ら 137MHz より下には周波数が行かなかった (--;)、ま、当然だな。
  いよいよ FT-817 で受信するしかないようだ。一昨日に新調したケー
ブルを改造して +12V の供給回路を付加し、リグ用の 13.8V 電源から
コンバータに常時電源が入るようにした。ついでに、室内に置いていて
はジャマな三脚と 2.4GHz のアンテナを、部屋の南側の窓の外に、手す
りを利用して設置。仰角 15 度で 110〜210 度方向に向けられるように
した。当面、これで AO-40 を追いかけるのに不自由は無いはずだ。

  で、こういう作業をしているうちに時間が過ぎてしまった。15:02 に
今世紀最後の AO-10 の LOS、14:27 に相対距離 10,000km を切るような
絶好のパスだったのだが…、すっかり忘れていた!。今世紀最後の食に
ない FO-20 も 15:16〜15:31 にあったのだが…わはは。

  16:24〜16:32 に ISS のパス、受信拡張改造したおかげで 143.625 も
IC-821 で受信できるようになった。16:25 から 143.625 でロシア語の
信号が入る。地上側からの音声に対し「スパシーバ(ありがとう)」を
繰り返している。地上のお偉いさんから年末の挨拶か何かを受けている
のだろうか?。145.800 も切り換えながらワッチしたが入感なし。16:31
に 143.625 の信号は途絶えた。

 さて、今世紀最後の東アジア向け SO-35 のスケジュールは 16:46〜
17:01 で最大 71 度だ。午前中の UO-14 の混雑ぶりからして、今日の
SO-35 もきっと混んでいるんだろうなあ。
  16:48 にダウンリンクを確認、JA6BX - JI1KOQ の交信から。続けて
JI1OWP, JO2OXL, JA2NLT, JA3CG, JI1IZR, 7M4FUR, JA0GWB モービル,
JA6AVT, JN1GKZ, JE2UAZ, JI1FLB, JA7CIA, 7L1FPU, JA4GVA, JL2LRA,
7K4GUR 局を受信、いや〜、すごい混雑で出る間が無いぞ。JA6BX, JA0GWB,
JA6AVT 局と交信、JA2NLT, JI1IZR, JL2LRA 局へはまとめて1回でレポ
ートを送信 (^^;)、JA4GVA 局からは呼ばれたものの応答を返せなかっ
た。LOS 直前になって 9V1EX が QRV、パイルになっていたが、2局か
3局交信した後で SO-35 がオフになってしまったようだ。

  さて、今世紀最後の ISS 目視のチャンスは 17:59〜18:09、北西から
ほぼ天頂を通って南東へ、地上の福岡は日没後だが衛星は日照を受けて
いる。天気予報では「荒れる」と言っていたが、晴れてきて星まで見え
てきた。これならいけるかも知れない。
  ただし、18:13 に今世紀最後の AO-40 の LOS がある。17:55 あたり
から、自宅の南側の窓から見える位置に衛星が来るようだ。まずはこち
らを受信するため、20 ターンヘリカルとドレークのコンバータに FT-817
を接続したのだが…コンバータに電源を供給してもノイズレベルが上が
らない。あれれ、こいつも故障かあ?。18:02 まで受信して断念。

  すぐにベランダに出て北西の空を見る。18:03 に移動していく光点を
発見!、ISS だ。年末の挨拶にきたお客さんまで一緒になってベランダ
で「今世紀最後の宇宙ショー」を見学する。人工衛星を見るのは皆はじ
めてだとのことだ。慌てていたので 143.625/145.800 を受信するのは忘
れてしまった。
  18:06 にシャックに戻って再度 AO-40 の S2-MB 受信に挑戦するが、
信号はカケラも入ってこない。いくら衛星のアンテナがそっぽを向いて
いると言ってもこれはおかしい。2つ目のコンバータも故障かも?。18:10
に受信を断念。

  さて、今世紀最後の SO-35 は、本日二度目の 18:33〜18:36 で西の空
低くだ。せっかくのチャンスなので無理して裏の高台まで移動する。セ
ットアップが終了したのが 18:25、しかし FT-73 でアンプを押すが 4W
しか出ない。電池が冷え切っているせいだ。電池をケースから取り出し
手のひらで5分間暖める。よし 8W まで回復した。18:33 にダウンリン
ク確認、すぐのループテストも成功、CQ を数回出す。しかし業務の QRM
がすごく、途中何局か出てきているのだがコールサインが確認できない。
  17:35 に 9V1?X (たぶん 9V1EX) が QRV、呼んで応答があったようだ
が混信がひどく、交信成立には至らなかった。何の成果も上がらないう
ちにループテストができなくなり、17:36 にダウンリンク消失、ううむ
残念。電池を暖める実験をしただけで終わってしまった。
  なお、18:31〜18:41 の RS-13 は東向け最大7度のパスがあったが、
SO-35 向け移動のため QRV できなかった。18:50 に帰宅して食事。

  今世紀最後の ISS のパスは 19:36〜19:42、全て日照時間内だが仰角
が4度で低過ぎる。143.625/145.800 をワッチしたが何も確認できなか
った。

  開き時間にSバンドのコンバータを確認。ノイズが上がらない云々に
ついては、145MHz 台だとちゃんと動作するところから、どうやら FT-817
の 123MHz 台の感度不足と、コンバータの 123MHz での利得不足の相乗
効果によるもののようだ。これは困ったな。何としてでも 145MHz 台で
受信できるコンバータを用意しなくてはいけないようだ。
  今のユニットを改造して壊すのは怖いし、フロントが飛んだらしいユ
ニットの FET を交換するにも、FET だけでも結構な値段がするだろう。
幸い、交換用の水晶はもう1個あるので、もう1台コンバータを購入し
て再度改造するのが早いかも…、いや、奮発して完成品にする手もある
よな。1台くらいはマトモなのが無いと、基準システムとして使えない
し…。正月明けにでもミリコムに電話してみよう。

  今世紀最後の東向け FM 衛星は 20:21〜20:29 の UO-14 で最大 73 度
だ。20:12〜20:29 の RS-13 と重なるので、まずは南から上がってくる
RS-13 へ、それから北から降りてくる UO-14 へ QRV。20:12 に RS-13 の
ビーコンを確認、145.880 の FM 違法局がうるさいが、帯域内はあちこ
ちに 21MHz の通信があって隙間が無い。145.870 あたりでループテスト
をするがなかなか通らず、20:17 にようやく成功、SSB で CQ を出すが
応答なく、20:21 に UO-14 へ QSY。
  QSY 直後に UO-14 からのダウンリンクを確認、業務の混信はあるがさ
ほど強くは無い。JI1FLB, 7N4IUR, JA4GVA, JH0TOG, JO1FEF 局と QSO、
JH5DAH, JA7?, JI1OWP, 7L4OSU, ?VKQ, JA1XTF, JM7DRM 局を受信。また
JJ4RAG を呼ぼうと構えていたのだが呼ぶチャンスが無かった。20:29 に
衛星は山影へ。
  それにしても、このパスは昼間に輪をかけて混乱していた。昼間に出
ていたのと同じ局(仮にD局とする)が FO-29 スタイルで CQ を繰り返
す。他にも、他人の交信中にかぶせて CQ をかけてくる局もいるし、
「あーあー」も居るし…。この人達は何故、延々と CQ をかけるのだろ
うか?、何故他人の交信の邪魔を平気でするのだろうか?。地上のレピ
ータ局でも、普段からこんなバカな運用をしているのだろうか。さすが
に頭にきてD局に注意しようかと思ったのだが、D局のアッフリンクの
方が強いんだよねぇ…。結局、D局の信号は無視して運用した。

  20:31〜20:42 の FO-29 は東向け最大7度のパス、所用で QRV でき
ず。

  今世紀最後の FM レピータ衛星は 21:59〜22:14 の UO-14、西向けだ
が最大 47 度だ。重なって 22:00〜22:14 には今世紀最後の RS-13 の
パスがあるが、ここはやはりきっちりと FM 衛星でしめくくろう。AOS
直後にループテスト、成功。業務の QRM もそう強くない。JA3NAS,
JJ0CMH/1, JI1OWP, 7L4OSU 局と QSO、JA3HO, JA1YII 局を受信。21:07
頃に HL2JFM 局が QRV、呼んだが返り信号が得られなかった。21:08 に
衛星は山影へ。

  続いて、今世紀最後のアナログ衛星は 22:14〜22:31 の FO-29、東向
け最大 76度だ。22:16〜22:33 にも FO-20 が来るが、食の中なので向
けないほうがいいだろう。22:17 にビーコンを確認、22:18 にループテ
スト成功、5W でもレ結構強く返る。JA2WDN, JA3HO 局の CQ を見つけ
交信、その後自分でも CQ を出すが返りが弱く、SSB を CW にかえてし
ばらく続けたものの、22:29 にループテストが通らなくなった。

  23 時台には衛星は来ない。今世紀最後の瞬間は、無線なんてバカやっ
てないで、コタツで家族とともに過ごしなさいってことだろうか。まあい
い。とっとと日記を仕上げて今世紀中に配信しよう。
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  今世紀最後の大晦日も無線三昧で過ごしました。しかも2部構成にな
るような膨大な量…。救いようのない無線バカだと自分でも思いますが、
でもそれなりの収穫はありましたよ。
 色々とコメントも書きたいところですが、年始メールの殺到時間より
前に皆さんにお届けするために、さっさと切り上げて送信することにし
ます。

  以上、今世紀最後の衛星運用日記でした。皆さんまた新世紀にお会い
いたしましょう。

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Yoshihiro Imaishi 今石良寛 - 福岡県北九州市
JF6BCC, KH2GR (ex. T88J, T88IY, V63BP)
  jf6bcc@jarl.com
  http://plaza16.mbn.or.jp/~palau/
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