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[jamsat-bb:4469] DTLM TO-31 #1
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衛星TO-31(TMSAT-1)テレメトリの DTLM による解析 (No.1)
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先日(1999年4月21日)に打ち上げられた英国の衛星UO-36(UoSAT-12)に関連し
て、テレメトリ解読プログラムの「DTLM」の改良版(dtlm.exe Ver5.005) が
公開されています。衛星UO-36から受信したテレメトリを このプログラムを
用いて解析した結果は、先日レポートしたとおりです。
この「DTLM」プログラムを用いて、昨年(1998年7月10日 06:30UTC 日本時間
14:00JST)に打ち上げられたタイの衛星TO-31(TMSAT-1)のテレメトリを解析
してみました。データの受信日時は、1999年5月18日 10:17-10:33JSTです。
衛星UO-36の解読式CFGファイルは uo12obc.cfg で、コマンドラインの最後
にオプションの /mc(FTLMモード)を付ける必要がありました。これに対して
衛星TO-31の解読式CFGファイルは tmsat1.cfg で、コマンドラインの最後に
/mp(PCE KISSモード) か /mm(Microsatモード) のいずれかを付ける必要が
あります。
衛星TO-31における「DTLM」プログラムの起動のポイントは、衛星UO-36の時
と同様に、次のとおりです。
DOSを英語モード(US)に設定する。
DTLM のタイプの次にオプションスイッチを付ける。
CFGファイルを指定する時、拡張子は要らない。
データファイルを指定する場合は、拡張子を付ける。
つまり、DOSプロント( > ) 上で次のようにコマンドをタイプします。
>dtlm /f tmsat1 /r 99051801.tlm /mp
ここで 99051801.tlm ファイルは、本日 1999年5月18日 10:17-10:33JST に
WiSP32を用いて受信保存した 衛星TO-31のテレメトリファイルです。これを
「DTLM」を用いて、受信した各時点ごとにデコード表示させ、かつテキスト
ファイルとして再保存する方法を、再度ここに解説します。
上記のコマンド入力により、TLMファイル99051801.tlm は自動的にデコード
され、画面の右上に受信日時分秒を表示しながら、受信時刻の最後まで一気
に画面が変化しながらデコードされた結果が表示されていきます。
DTLM の立ち上がり後に、任意の時点でキーボード上の「Pause」キーを押下
すると、その時点で画面スクロールが一旦、停止します。ここで他の任意の
キーを押下すると、再びデコードが始まります。
また任意の時点で「D」キーを押下すると、その瞬間に 押下した時点の全て
のデコード結果が、「Spool.tlm」というファイル名で 自動的に保存されま
す。さらに「D」キーを押下するたびに デコード結果がこのファイルに継続
して保存されていきます。
ここからがテクニックなのですが、KISSデータの中の希望する時分秒の時点
のデコード結果をファイルとして保存したい場合は、画面の右上の時分秒の
表示をみながらその時点で「Pause」キーを押下し、さらに続けて「D」キー
を二度、連射するのです。
「Pause」キーを押下した後は、「D」キーは一度ではダメです。 一度では
画面スクロールの再開と解釈されてしまって、ファイル保存することができ
ません。「Pause」キーを押下した後は、「D」キーは二度押下です。そうす
ることで、次のデコードが再開するのと同時に、その時点でのデコード結果
を瞬間的にファイルに保存することができるのです。
なおこのテレメトリ解読プログラム「DTLM」は、衛星UO-36用のCFGファイル
uo12obc.cfg と共に「uo12tlm.zip」という圧縮ファイル名で、次の web に
登録されています。衛星TO-31用のCFGファイル tmsat1.cfg は、他のデータ
ファイルと共に、著者のHP(下記URL)に登録してあります。
> http://www.ee.surrey.ac.uk/EE/CSER/UOSAT/amateur/uosat-12/
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Name : JE9PEL/1 脇田
Mail : je9pel@jamsat.or.jp
URL : http://www.ne.jp/asahi/hamradio/je9pel/
QTH : Yokohama, Japan
Date : 18 May.1999
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