[Date Prev][Date Next][Thread Prev][Thread Next][Date Index][Thread Index]

[jamsat-bb:3654] Re: AO-10 BECON(4)


江崎さん、吉田さん、AO10ユーザーの皆さん

現在、AO-10のスピンレートは1RPM以下のようすです。休眠期間の
周期が長い事から、まだZ軸を中心にしたスピンと考えられますが、
一方3拍子が大きく崩れていることから首振り運動が顕著になって
きていることもうかがえます。とうとう止まりかけた“こま”にな
ったかもしれません。間違っているかもしれませんけれど。

衛星自体は打ち上げ前にスピンバランスを取られ、ニューテーショ
ンダンパーも持っていますが、外因が首振りを引き起こします。太
陽に向かっている面は重心に対して面積のバランスが完全に取れて
いるわけでも、また均一の反射条件を持っているわけもありません
から、太陽から光を受け続ける限りどうしてもモーメントが働き、
首振りの原因となるはずです。

首振りはすなわち衛星の高利得アンテナを円錐型に振り回してい
ることにほかなりません。太陽電池パネルと太陽との角度も同様
なことになります。程度の軽いうちはよいのですがひどくなると、、
ご想像におまかせします。スピンが遅くなるにつれて首振りはさ
らに顕著になり、やがては別の軸を中心にした回転に移行するので
しょう。そうなると一回回転する間に1回とか2回オンになるといっ
た状況となり、とても使い物にならなくなってしまう可能性があり
ます。

できればQSBの周期を一週間単位程度で観測して報告していただけ
ると、衛星のスピンレートの変化が理解できてよろしいかと思いま
す。

岡本

At 12:34 98/09/29 +0900, you wrote:
> 吉田さん
> 
> 私の所では、昨日10:00と18:30(いずれもJST)にワッチしました。
> 10時には吉田さんが報告されたように「パトカー音」でしたが、やがて周波数
> の変動は少なくなり、11時頃にはQSBは深いものの周波数は安定していまし
> た。QSBの周期は大体26秒くらいで、ビーコンが耳で聞こえている時間は、
> 大体5〜10秒間程度でした。
> 夕刻のワッチでは、近地点に近い事もあってQSB一回あたりの入感時間も長く、
> 信号強度も上がっていました。CWのループテストを試したところビーコンの
> QSB周期とほぼ同期して帰り信号が確認できましたので、トラポンは健在のよ
> うです。その時点での周波数のふらつきはほとんど感じられませんでしたが、
> QSBの山が10秒程度ですので、QSOはちょっと厳しいと思います。
> あと1〜2週間の辛抱でしょうか?  期待したいところです。
> 
> >昨日は、もう耳で聞こえる限界になったので、PCを
> >立ち上げFFTDSPを起動したとこまでいいのですが、
> >肝心のAO−10のBECONが 完全に聞こえなく
> >なっていました。 その後 様子をみていましたが、
> >ぜんぜん 信号を検出できずに終わりました。
> 
> 何時頃のことでしょうか? 昨日は、当地では19:35JSTにLOSになっ
> ています。
> 
> 今、これを書いている時点(12:30JST)でもビーコンは入感しています。
> QSBは相変わらずです。それと、今日は周波数が僅かながら(100〜200
> Hz位?)変動しているようです。
> 
> 	  Yoshio Esaki
> 	  esaki@m2.people.or.jp
> 	  ja6bx@jamsat.or.jp 
> 	  ja6bx@amsat.org
>   
>